街中・峠・高速で合計600kmほど走りましたので、
ヨシムラチタンサイクロンTCの真面目なインプレッションをば…
【始動〜アイドリング〜発進〜低速】
ノーマル・セッティングですが、始動に全く問題はありません。
っつーか、
ノーマル管より始動性は確実に向上。
エンジンかかったら、すぐにチョークを戻してもストールしません。
(ノーマル管では、1-2分ほどチョークでアイドリングが必要だった)
アイドリング時の音は低音が効いています。逆に高音カット。
ノーマルが♪ダンッダンッダンッ♪って感じだとしたなら、
ヨシムラ管は♪ボッボッボッ♪という感じ。
高音がカットされた音なのでノーマル管よりも耳障りじゃないですね。
うちの
家族に言わせると、ヨシムラ管の方がうるさく感じないそうです。
SVは発進トルク(極低速トルク)は弱いほうなのですが、
ヨシムラ管ではそこからやや割り引かれた感じになります。
といっても、発進に苦労するというわけではありません。
スロットルを1-2mmほど大きく開き、半クラを1秒ほど長めにとるぐらいで問題なし。
5回も発進すれば慣れる程度です。
社外マフラーは低速トルクが犠牲になるものが多いのですが、
ヨシムラ管では全く問題ありません。
1速でも2速でも、スロットル全閉のアイドリングでスルスル前に進みます。
エンジンが温まれば、3速でもOK。
低速はノーマルよりも確実に扱いやすくなります。
SV650Sのノーマル管は、400Sと共通のフン詰まりマフラー。
このため、エンジンブレーキがひじょうに強く扱いづらいのですが、
ヨシムラ管は650Sに合わせてつくられているため、
抜けが良いおかげでエンブレがまろやかになります。
【街中での走行】
生活道路における20-40km/hぐらいで目立つのは排気音。
ドロドロドロという感じで
「いかにもV-TWIN」という感じの音です。
3-4速2000-2500rpmではスポーツバイクっぽくない音ですね。
幹線道路における50-70km/hぐらいでは、回転数も上がり、
排気音がだんだんと軽やかになっています。
でも、
3000-4000rpmでは「ゼンゼン本気出してないもんね」という感じ。
ノーマルと違ってエンブレが弱くなっている…というか、
マルチに近いエンブレの効き方なので、
ノーマルに慣れてる人は気持ち早めのシフトダウンがいいかも。
3-4速からのスロットルオープンは少々注意。
吹け上がりが良いので、加速が2割増しという感じ。
ノーマル管のつもりでスロットルを開くと
グンッ!と加速してあわてますw
個人的には5-6速2500rpm60-70km/hぐらいで
のーんびりと走っている時の音が好きです。
ハーフカウルのスポーツタイプバイクとは思えない風情がありますよw
ひとつだけ難点
2000-3000rpmの域でアクセル全閉のエンブレを使うと
アフターファイアっぽい「ボボッボン」という音が…
エンジンが暖まると音も小さくなるのですが、
走り始めはけっこう大きな音になるんです。
タンクを5mmほど上げて、空気取り込み量を増やすといいかもしれませんね。
【峠での走行】
一番楽しいのが峠での走行です。
どのギヤからでも、スロットルを開ければ
クンッと回転が上がっていくので楽々♪
気持ち良〜く駆け抜けていけます。
峠を走っていて考えていたのですが、ヨシムラというメーカーは
「音質の味付け」までキチンと考えているのではないかな、と。
3000rpmからスロットルをクッと開くと、バロロロォッ!と一気に加速。
でも、決してやかましくない。
この
加速時の音が心地よいおかげで、
スロットル開閉のリズムを取りやすいんですね。
イメージとしては、
♪ボボボボボボォ〜♪
(スロットル開ける)
♪バロロロロォ〜ッ♪
…この繰り返しという感じ。
で、私は秩父〜群馬にかけての峠の静けさが好きなんですが、
ヨシムラ管は高音がカットされているのもあって、
その素敵な雰囲気を壊しません。
っつーか、本当にV-TWINらしい音なので、
まるでビンテージバイクみたいなんです。
まあ、私が峠を攻めたりしないヘタレなんで
そんな感じで収まっているだけなのかもしれませんがねw
【高速道路での走行】
峠での項では、ヨシムラ管はムードがあると書きましたが、
高速道路に来ると、印象が一気に変わります。
ノーマル管での100km/h巡航は6速5000rpm。
それが
ヨシムラ管だと6速4500rpmとなります。
つまり、それだけ
エンジンパワーに余裕が生まれるんです。
そこから先に速度を上げれば上げるほどに、
500rpm以上に余裕が出てきます。
このように数値ではっきりと出ると驚きますね。
そして、なによりも「楽」なんです。
この場合の楽とは何かといえば、耳なんですよ。
峠のところで「ヨシムラは音質の味付けをしている」と書きましたが、
それは
高速道路での高回転でもっと明確になります。
高速時、ノーマル管に比べて、明らかに音が小さいんです!
これは4500rpmを超えたところから、しっかり体感できます。
そして、
4000rpmまでの鼓動感が嘘のように消えて、
正に「高回転!」といった感じでスゥゥゥ!と回転が上がります。
5速での7000-8500rpmなんてノーマルと完全に別物。
(何km/hになるかは、あえて書きませんw)
SVはサスがプアなので、それ以上は回しませんでしたが、
エンジン的にはまだまだ余裕のよっちゃんw
サスをチューニングしたら、ふわわkm/h巡航も苦ではないかもしれません。
瞬間最高速なら、ふふわkm/h以上いけそうな感じです。
そして、
ノーマル管よりも確実に振動が減っている。
エンジンの回りが滑らかになってるので、
高速道路での走行がとっても楽でした。
【総論】
ヨシムラ・チタンサイクロンTCの定価は165,900円。
ネットでは10%引きの15万円程度。
ヤフオクで中古が6-7万円といったところ。
新品価格だと
原付スクーターが1台買えちゃうという結構なお値段。
しかし、正直言って、ここまで性能が高いとは思いませんでした。
私はどちらかといえば、ノーマル派でしたから。
ノーマル派のよくある理屈に、
「資本金数百億円の国際的大企業が
莫大な開発費をかけてつくったのがノーマルマフラー。
町工場がちょこちょことつくったマフラーより性能が悪いわけはない」
というのがあります。
私も、そう思っていたふしがありました。
でも、バイクのほとんどは大量生産品。
つまり、コストとの戦いの中でつくられているわけです。
贅沢な材料、手間のかかる職人技でつくられた社外マフラーなら、
メーカーのノーマル管に引けをとるどころか負けはしない。
ヨシムラ管は、私にそう思わせてくれました。
(全ての社外管がそうだとはいいませんw)
レース用の公道不可な違法マフラーで公道を走るのはともかく、
ちゃんと研究開発されたマフラーで走るのは
ある意味、
新車に乗るのとは違った面白さがあると思いますよ♪
【オマケ:燃費】
ヨシムラ管付けてはしゃいじゃったのを差し引いたとしても、
装着後の燃費はやや悪化しているようです。
街乗り燃費平均24km/Lだったのが22km/Lに。
遠乗り燃費平均26km/Lだったのが24km/Lに。
10%ぐらいの悪化ですね。
でも、まあ、乗り方には個人差がありますので、
ライダーである私が慣れて来れば、
ノーマル同様の燃費を出せるような気もします。
っつーか、エコランには自信がありますw