カーライフ萬研究所 DX 深夜電力でオトクに充電。もう一歩先のハイブリッドカーとは?
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深夜電力でオトクに充電。もう一歩先のハイブリッドカーとは? 2007年09月05日(水)
【公道走行試験を始めるプラグインHV車】


エコカーの代名詞的存在となったハイブリッドカー
先駆車として成功を収めたプリウスの知名度は高く
ハリウッドセレブたちにも支持されている
そのプリウスをベースにハイブリッドカーの次なる一歩を
踏み出したPHV(プラグインハイブリッド)を紹介しよう


 燃料電池、水素ガス、バイオ燃料、電気自動車と、自動車メーカーは競って次世代のクルマの動力源を模索している。エネルギー問題の解決策を探ってのことだが、代替燃料には課題が多く今は石油消費削減が急務だ。
 ハイブリッドカーは次世代エコカーへ進化する過程に誕生したシステムで、初代プリウスの発売はトヨタにとって実験的な意味合いもあった。しかし、ご存じのようにプリウスは営業的にも大成功を収めて、ハイブリッドカーの代名詞となった。
 7月末にトヨタが発表したプラグインハイブリッド車「トヨタ・プラグインHV」は、2次電池(バッテリー)の容量を増やすことで、モーターのみの走行(EV走行)の航続距離を増やすのが目的。しかも、家庭用電源で充電可能としており、市街地などの短距離ならEVモードのみで走行可能だという。
 国交省の認可も取得して公道走行もできるようになり、PHV実用化に向けて本格的な実験が始まろうとしている。今回はその中身をちょっとのぞいてみよう。

TEXT :編集部 PHOTO:小竹 充


「給油中」ではなく「充電中」のPHV。コンセントにつながれているクルマが当たり前の時代が、すぐそこにある?





● プラグインHV車とプリウスの比較





近未来がそこにある
プラグインハイブリッドの実力


電源コードにつながれたクルマとはなんとも見慣れない光景だが、PHVは3〜4時間の充電で約13km走れるという。ごく近い将来に、近所で見られる当たり前の光景になるのかも……。

POINT1 家庭用電源から屋外駐車場で充電可能

 PHVのベース車となったプリウスと外観上で何が違うかと言えば、右側の充電口の存在。閉じていれば給油口が2カ所あるようにしか見えないが、開けると充電ジャックがある。充電には専用コードと特殊な形状をした充電プラグが必要だ。プラグとアダプターを含めたコード全体をラゲッジにしまえるサイズなので、出先で夜間に充電することも可能だ。
 庭先や家に隣接した駐車場での使用を想定しているため、一般的な使用方法での防水性能は備えているとのこと。現状ではかつてトヨタが造っていたRAV4・EVの充電コードを流用しているが、いずれはさらに軽量で簡単に接続できるコードになっていく予定だという。



給油口のように見えるのが車体側の充電用ジャック。グリップ上部の接続解除ボタンを押しながら外す。





屋外用電源として使われるアース付きコンセントを使用する。アダプター付きのコードを使用する。






充電完了時間が表示されるモニター。充電時間短縮が今後の課題だが、夜間に充電すると考えれば3〜4時間でも妥当。







POINT2 バッテリー走行で100km/hの最高速度!

 ベース車となったプリウスも電気モーターだけの走行を選択できる「EVモード」がある。右ページの比較表にもあるように、55km/hまではEVモードで走行できるわけだが、PHVでは100km/hまでモーターのみで加速することもできるという。もちろん急加速してしまえばエンジンが始動してしまうだろうが、100km/hまで加速可能というのはPHVの実用性をおおいに高めている。
 仮に前日の夜に2次電源バッテリーを使い果たして帰宅しても、家庭用電源の深夜電力で充電できれば、EVモードでスタートできる。もちろん、これはガソリンの使用を控えるだけでなく、燃料代が安価にできるメリットがある。



実力を見ることはできなかったが、EVモードでの到達速度と航続可能距離が伸びたのは事実。





充電量を3つのパターンに分けて表示。EVとHVモード走行の比率も表示される。





右上の緑と赤の帯がEVとエンジンモードの比率。青の帯が緑を超えるとエンジンが始動する。








今号のチェックポイント

課題はバッテリーの
大きさと充電時間だが……


 トヨタでは8台の車両で公道走行試験を実施。これで、EV走行の航続距離と電池容量の最適値の検証をしながら、PHV車の普及も目指すという。
 最大の問題はなんといってもバッテリー。上の比較表にもあるように、PHVのバッテリーはプリウスの倍の容量がある。じつは簡単なことでプリウスのバッテリーを2個搭載しているのだが、ラゲッジは床面が40mmアップして少々狭くなっている。充電時間の短縮、容量アップ、容積ダウンと矛盾する課題がある。クリアされれば一気に実用化されるのだろうが……。

 
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