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| 30年ぶりのF1開催に湧いた4日間を振り返る |
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【日本GP in 富士スピードウェイ】
日本グランプリが30年の時を経て富士スピードウェイに甦った 毎年開催されていた鈴鹿からF1のために大改修を施された 富士スピードウェイに移行して初めての開催 いろいろな意味で大きな話題を提供した 「2007・日本GP」をここで振り返ってみよう
富士スピードウェイでの最大の見せ場は、1.4kmにも渡るメインストレートから一気にブレーキングし、右回りの第1コーナーに飛び込むシーンであったが、雨の降りしきるウエット路面では、そのシーンもスポイルされてしまった。 しかし、今年のレースを振り返ってみると、やはりF1のすごさを十分に感じさせてくれるものであったのは間違いない。 なにしろウェット路面であったにもかかわらず、多くのマシンが300km/hを超える最高速を記録しているのだ。最悪とも言えるコンディションのなかで、この最高速を記録していることは驚異的。
さらにウォータースクリーンにはばまれた状況でありながら、限界走行を続けられるドライバーのテクニックと精神力はもちろん、そうした常人を超えたドライバーのパフォーマンスに応えるF1マシンのポテンシャルの高さにも脱帽させられた。なぜなら決勝の雨模様は、もし高速道路だったなら、おそらく80km/h規制、いや50km/h規制になるような状況だったのだから。 F1という世界最高峰のレースが雨にたたられてしまったのは、非常に残念なことであった。しかし、自然相手のことだけに、これはどうしようもないことでもある。 雨対策について、チームや観客以上に、サーキット側がもう少し気を使っていたら、レースを観戦に訪れた人も、もう少し楽しむことができただろう。 PHOTO&TEXT:諸星陽一
本格的バトルが見られた 決勝を振り返る レースの見どころはいろいろある そのなかで、今年の日本GPで見られたのは手に汗握るマシンのバトル コーナーでの駆け引き、前方視界ゼロでのスリップストリームと 世界最高峰のF1バトルを富士スピードウェイは存分に楽しませてくれた 驚異の新人・ハミルトンに スターの資質を見た レースを制したのはポールポジションからスタートした、マクラーレンのルイス・ハミルトン。ハミルトンは、レース中にBMWのロバート・クビサと接触しているが、ピットインで順位を落とした以外は、じつに堅実なドライビングでトップをキープし続けて、レースを終えた。 ウェット路面でのレースは、ウォータースクリーンによって大きく視界がはばまれるため、ポールポジションからのスタートは有利だ。 しかし、67周という長丁場。しかもピットインのあるレースなので、先行車をパスしないでゴールすることは不可能。 ルーキーでありながら、これを見事にやってのけたハミルトン。新たなスターは、本物の素質を持っているようだ。
苛酷な条件下での母国グランプリ 3つのチームと2人のドライバーの健闘 今年のF1には、ホンダ、トヨタ、スーパーアグリF1と3つの日本チームが参戦している。そして、スーパーアグリF1には佐藤琢磨、スパイカーには山本左近と2名の日本人ドライバーが在籍、日本GPでも参戦をした。 今回のレースでは、山本が最後尾、佐藤がその前というスターティンググリッドであった。 雨により荒れに荒れた決勝では、全22台中で完走できたのは15台のみ。この15台に、佐藤琢磨と山本左近の両選手は入ることができた。 入賞こそ逃したものの、母国グランプリ、それも最悪の条件下のなかで両選手がリタイヤせずにゴールを迎えられたことは、今回のレースのなかで、数少ないハッピーな話題だ。
▼今号のチェックポイント 今後の課題と期待。日本GPの未来 今回、富士スピードウェイでのF1開催はさまざまな問題を生んだ。シャトルバスの待ち時間の長さ、道路の陥没、見えない仮設スタンド……。30年前とは状況が違いすぎるため、今回は初開催と言っていい。大切なのは、今年の失敗を来年に持ち越さないこと。再来年からは、富士と鈴鹿が隔年開催となる。両サーキットが切磋琢磨して、どこで開催されても、日本のグランプリは世界最高だと言われるようになってほしい。
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