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大人の社会科見学で自動車工場に行こう! 2007年12月26日(水)
【クルマの安全を守る製造工程をじっくり見学】

ワインやビール工場の見学が「大人」の間で話題になっている
作りたてのビールを飲めるから……ということだけが要因ではない
親しみのある「モノ」の製造工程を大人になった今、見るのが楽しいのだ
ということで、日常生活のなかでも身近な「自動車工場」を見学した


 右右手に見えますのは〜、バスの製造過程でございま〜す……小学生だったら絶対やりそうなことを、大人になってもしっかりやってたりして。今回は、三菱ふそうのバスを製造している、富山県の三菱ふそうバス製造(株)にお邪魔してきました〜。

 クルマの工場って、だいたいがロボットを使ったオートメーションなんですけど、バスの工場はナントほとんどすべてが手作業。たとえば、乗用車にもバスにもフロントガラスを取り付けるという作業はありますが、バスの場合あ〜んなに大きいガラスなのにもかかわらず、半分手作業なんです。

 その理由は、バスはすべてがオーダーメイドだから。製造段階ですべて納品先が決まっている受注生産なのです。たとえて言うなら、建築条件付き一戸建て住宅っていう感じでしょうか。ボディやエンジンなどの大まかな枠組みは決まっているけれど、階段の取り付け方からイスの数、照明や床の材質、カラーリングとすべて発注者によって違います。それを希望どおりに組み立てなくてはいかないから、ロボット任せじゃやってられないってワケなんですよね。

 造る工程も私たちが想像する順番どおりにほぼなっているので、わかりやすい。明日からはバスに道を譲りたくなること間違いナシですよ。

TEXT:竹岡圭

懇切丁寧な説明に思わず一生懸命メモをとる私。ハードなお仕事なのに内装作業では女性の顔もチラホラと見えてビックリ。
とにかくいちばんに気を使っているのは安全! どうすればうっかりミスが防げるという対策まで、細かく行なわれています。



三菱ふそうの工場に潜入!!

たしかな安全と品質を保つ免許皆伝

 クオリティの統一化や向上のために、免許制度になっている作業もあるんです! こちらは溶接手技の試験や訓練を行なう、その名も「溶接道場」。黒帯を締めた師匠はさすがにいませんでしたが、お邪魔したときも指導が行なわれていました。合格/不合格の見本品も展示されていたんですけど、手に取ってじっくり観察してみたところで、素人目にはどこがどう違うのかまったくわからず! ものすごく細かいレベルを要求されるようです。う〜む大変だ!

合格/不合格の見本。ちょっとした違いで強度などに差が出てきてしまうため、精密なレベルが要求されるのです。


効率と安全が最優先に考えられた工場

 いくらほぼ手作業とはいっても、あんなに重くて大きいバスを持って運ぶワケにもいきませんよね。そこで、この工場には超ゆっくりと動く長〜いラインが全体に敷かれています。建物の面積は東京ドームの1.5倍もあるんですけど、そのラインの上をバスが流れて行く間にそれぞれの人が作業するようになっているんです。じーっと見ているとものすごく効率的。これだけ長〜いラインを流しているバス工場ってなかなかないんですって。

路線バスや観光バスなど種類によって骨組みや内装は別々。いろいろな種類のバスが流れていくのは面白い!


全国各地で楽しめる大人の工場見学
あのころとは違った楽しさを体感できる

「自動車工場見学」といっても、社会科見学で行ったきり、行ったことがない……っていう人が大半でしょう。でも、大人になった今、改めて製造工程を見学すると、子供のころにはわからなかった楽しさがあるものなんです。

 自動車メーカーのなかには小学校などの団体だけではなく、一般個人の工場見学を受け付けているところもあります。その一部が下のリスト。いつでも見学できるってわけではなし、個人といっても人数制限もあるので、ホームページなどで確認して、ぜひ一度行ってみては。ホント、楽しいですよ。


全国自動車工場リスト
(1)トヨタトヨタ会館(愛知県豊田市)
(2)日産・いわき工場(栃木県河内郡上三川町)
(3)日産・横浜工場(神奈川県横浜市)
(4)日産・追浜工場(神奈川県横須賀市)
(5)日産日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)
(6)日産・九州工場(福岡県京都郡苅田町)
(7)マツダマツダミュージアム(広島県広島市)
(8)スバル・ビジターセンター(群馬県太田市)
(9)三菱・水島工場(岡山県倉敷市)

↑クリックすると
MAPが拡大されます。



今号のチェックポイント

自動車の安全は熟練の
人の力と目に支えられてる


 乗用車もバスも、数万点という部品で構成されている。そのすべて……とまでは言わないけれど、多くの部品が乗る人や歩行者の命にかかわっている。そんな部品に不具合があったり、取り付けが不十分だったりしたら……。
 クルマを取りまく安全は、造り手の技術に支えられている部分が大きい。経験豊富な職人は、部品に触れただけで異常や不具合に気づくこともあるという。そんな熟練の造り手に敬意を表したい。

 
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