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| トヨタの安全運転プログラム |
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【事故を体験することで安全運転を知る!】
サマーバケーションを無事に過ごし安心している人も多いだろう しかし、クルマに乗っているかぎりはいつも危険な状況と隣り合わせ 安全運転に気を配っていても、それだけで安全に過ごせるとはかぎらない あえて事故を「安全に」体験することで、本当の安全運転を学んでみてはいかがだろうか? トヨタは1987年に、ヤングドライバーズクリニックという安全運転講習会を始めた。これがトヨタ安全運転講習会の元祖となる。当初29歳以下のドライバーを対象にしていたこの講習会は、やがてトヨタドライバーズクリニックに進化。現在はトヨタドライバーコミュニケーションという名前になった。トヨタドライバーコミュニケーションの聖地ともいえるのが、富士スピードウェイ内に設けられている、トヨタ交通安全センター「モビリタ」。約10万uという国内最大級の敷地面積を誇る施設で、通常のアスファルト路面から滑りやすい路面、散水施設、バンクなどさまざまな要素を盛り込んで安全運転の講習を受けることができる。 安全運転につなげるための講習の基本、それは何が危険であるかを知ること。これを実現するため、モビリタでは「安全にできる事故体験」が体験できる。 たとえば滑りやすい路面を使い、障害物として噴水が上がるコースがある。これは、突然の飛び出しなどを想定したものだ。滑りやすい路面を使うのは、低い速度でクルマの挙動を起こさせるため。 無害な障害物である水と、滑りやすい路面による低い速度での挙動。この2つによって、安全に事故を体験する。その体験こそが、安全運転に役立つのだ。 モビリタの施設内にあるラウンジ。休憩したり、食事をとったりするスペースとなる。非常に明るくて、気持ちのいい雰囲気。ベビールームや授乳室なども完備している。 講習は実技と座学に分かれて行われる。実際にクルマを運転するだけでなく、理論も知ることで、より安全性が高まる。この日は、日本自動車ジャーナリスト協会会員を対象にした講習。 モビリタでチーフインストラクターを務める神野利夫氏。トップガンと呼ばれる、トヨタテストドライバー最高峰、S2ドライバーの検定員を教育するという、社内最高峰のドライバー。豊富に用意されている講習メニュー モビリタでの安全運転講習は多種多様 ここではその一部について紹介するとともに 講習車の仕様についてもふれておこう POINT1 クルマは少し斜めになっただけでも…… ![]() 見た目ではあまりキツくないけど 実際はビックリのバンク路 モビリタに設けられている35度の傾斜角を持つバンク路。このバンク路にクルマを停止させ、運転姿勢の確認を行う。 きちんとした運転姿勢をとらないままバンクにクルマを止めると、シートから身体がずれたりしてしまう。また、シートベルトをゆるく締めていると、身体が支えきれずにやはりずれてしまうことがわかる。 さらに、この状況でドライバーにドアを開けることが要求される。上方にドアを開けなくてはならないため、ドアの重さは何倍にも感じる。 万が一、横転などした際は、ドアを開けることが困難なことも同時に知ることができる……というわけである。 POINT2 よけられそうでよけられない障害物 ![]() 突如として目の前をさえぎる 水のカーテンを回避する 滑りやすい路面で構成されるワインディング路は、所々に水のカーテン(噴水)が出る仕掛けがある。 生徒がワインディング路を走っていると、突然に水が吹き出してそれをよけなくてはならない。 しかし、判断や操作を間違えるとカーテンに突っ込んでしまうというわけだ。これが、もし下から出る水ではなく、横から飛び出したクルマや歩行者だったら……。そのまま事故になってしまうというわけだ。 たとえ、判断や操作が正しくても、速度が出すぎていたら、よけきることは不可能。とくに滑りやすい路面は、ほんの少しの速度差が操作を不可能にする。スピードマネージメントの大切さを実感する講習だ。 POINT3 講習車はほんの少しだけ改造してある ![]() ABSのみのカットと ABS+VSCが可能 講習に使われているのは、トヨタが誇るミドルクラスサルーンのマークX。基本的にはノーマルだが、ほんの少しだけ改造が施されている。それはABSとVSCのカットオフスイッチが付いているということ。 VSCなどの車両安定装置のカットオフを備えるクルマも多いが、ABSカットは通常は装着されない。 講習車にこのスイッチが装着されるのは、ABSやVSCの効果を体験できるようにするためだ。 そして、ABSやVSCがもたらす高い安全性を体感したのちに、速度を上げて、ABSやVSCが万能でないということを学習する。どんなに優れたデバイスも、物理の法則の限界は超えられないというわけだ。。 ▼今号のチェックポイント とにかく一度、体験してみよう運転に関しての意識が変わる モビリタでは、個人向けの講習として「走る、曲がる、止まる」の限界を体験して、クルマの基本操作や安全装備の使い方などをマスターできる総合コースが、メインプログラムとして用意されている。まずは、この総合コースを受講、さらに上のコースに進むことも可能だ。くわしくはモビリタ(TEL:0800-123-0250/(月〜金・9:00〜12:00 13:00〜17:30/土、日、祝祭日、年末年始除く)まで問い合わせてもらいたい。 Text &Photo:諸星陽一 |
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