Touringといえば、地図は必携アイテムのひとつ。
目的地へ行くためのルートをまず地図で見る。そして距離も測りたい。道に迷ったときも現在地の確認ができる。
そう、地図を持たないTouringなんて考えられない。....と思ってきた。ずっと、そう思ってきた。
ある時、ボクは地図を忘れて旅に出てしまった。大阪発伊豆への旅。地図がないことに気づいたのは東名高速の浜名湖SA。「し、し、しまったぁぁ!どぉしよぉ....」「取りに帰るわけにも行かないし」「地図がなきゃ走れないよぉ」
すっかり落ち込んだボク。とりあえず、沼津ICまで走った。
「どこかで本屋さん探して、マップを買わなきゃ」
「コンビニでもいいから、売ってないかなぁ....マップ」
でも、こういうときに限って、なかなか本屋は見あたらない。気持ちはどんどん落ち込んでいく。仕方ないからいけるところまで行こう....。
ところが....だ。日本の国の道路標識って本当に良くできている。ちゃんと国道や県道の番号が記され、行き先表示もきちんと提示されている。でしょう? 目的の○○まで何km....という表示まで、きちんと出ているのだ。
地図なんてなくてもけっこう走れる....。いや、地図なしでも十分走れるじゃん!
それに気がつくまでさほど時間はかからなかった。
分岐点にはきちんと行き先表示がされ、主要な町までの距離も教えてくれる。そして、観光地や見所ポイントの案内表示板も各所に立てられている。
そう、実は地図なんかなくても、旅はできるのだ。
ずっとタンクバッグの地図とにらめっこしながら走っていたTouring。
でも、地図がなくなると、ボクの視界はタンク上から、前へ、遠くへ、広く、大きく....広がっていく。
本当に道に迷ったら人に尋ねればいい。ガソリンスタンドで、コンビニで、交番で....どこでもいい。漁網の手入れをしているお爺ちゃん、畑仕事のお婆ちゃん、ちょっとこわもての新聞配達のオッサン、自転車に乗ったとっても可愛い女子高生....誰でもみんな親切に教えてくれる。道を尋ねる....そんなひととの出会い、関わりもまた旅の楽しさのひとつ。
ときには地図を捨てて旅に出る....。
距離にも時間にも縛られない、自由な空間がきっと手にはいるはず。