バイク旅のいいところは気軽に旅立てるということ。
リアシートにシュラフをくくりつければ、そのままバイクにまたがってセルを回す。30分後には街の雑踏を抜け出して、ボクとCBは、青い空の下を飛ぶように疾走っているのだ。
バスや電車の旅のように時間を気にしなくてもいい。荷物を背負って乗り降りする必要もない。そして、どこへ向かおうが、どこまで走ろうが、その切符さえもいらない。
若い頃からずっと、休みとなるとそんな旅を繰り返していた。金曜の夜、仕事を終えたらその足で夜行フェリーに。翌朝、ボクとCBは九州にいる。そのまま土日と走り回って、日曜の夜の船便で帰阪する。そのまま、CBで職場へGO。
夏の夜。なぜかふと走りたくなって、ガレージからCBを引きずり出す。満天の星が見たくてひたすら北へ向かう。星降る山間の国道を一晩中走り続けて、気がつけば日本海。朝焼けの海。こんなに目にしみた朝日を初めて見た。
バイクだからこそ、できる旅があると思う。
せっかくバイクという乗り物に出会えた僕ら。
そんなバイクでしかできない旅を、もっともっと楽しみたいと思う。
マップとにらめっこをしながら、距離を計算し、高速代を見積もって、到着時間を調べる…。そんなTouring計画のわくわくも悪くはない。でも、気ままな旅立ちが許されるバイク旅。時には行き先も決めずに、ただ走り出す。そんな旅もいいかもしれない。
「どこまでいくんだい?」
「ん....いけるところまで。そこが今夜の行き先かな…。」