| « 今年のフランクフルトは「予想以上と期待外れ」!? 1 | Main | みんなが待ちこがれたあのクルマがついに » |
| エコという潮流に乗ったコンパクトSUV |
|
■■REPORT of Month
NEW ARRIVAL OF VOLKSWAGEN TIGUAN 文●渡辺敏史 写真●フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン エコという潮流に乗ったコンパクトSUV いよいよ世界的に、待ったなしの雰囲気になったきた感のある温暖化問題。その当事者でもあるクルマにとっては二酸化炭素の排出量抑制は急務であり、そのために実用燃費を低く抑えることはイコールとされている。コンパクトなクロスオーバーやSUVの計画・開発が盛んになっている背景には、こういった時流が影響しているのは明らかだ。一見はトゥアレグの成功を受けて、そのディフュージョン的なモデルとして登場してきたようにみえるこのティグアン、しかし商品企画自体はむしろそういう現状を汲んでのものだとみて間違いはないだろう。そしてRAV4やCR-V、エクストレイルなど、元々このクラスに多くの車種を擁している日本車勢にとっては、いよいよ本丸が参入してきたということにもなる。4430mmの全長、1810mmという全幅は奇しくも前述のクルマたちのそれに並んでおり、欧州での価格帯もおそらくは近いところになるはずだ。 ゴルフの派生モデルと思われがちなティグアンのメカニカルコンポーネンツはむしろパサートのそれに近い。ドライブトレーンの要となる4モーションはハルデックス式カップリングを用い、通常で前90の後10、オフロードモードでは最大100に近いところまで後輪側に駆動力を回すというレンジの広い設定になっている。本国仕様のティグアンでは標準のトレンド&ファン、オンロード前提のスポーツ&スタイル、そしてオフロード性能強化のトラック&フィールドという3つのグレードが展開されるが、そのうちトラック&フィールドには登下坂時のブレーキアシストやESPのブレーキ制御を活用し各輪にデフ効果をもたらすEDS、ATやスロットルの最適制御など悪路走行に適した電子制御をボタンひとつで呼び出せるオフロードモードが搭載されている。また、外観上では28度のアプローチアングルを確保する専用バンパーがルックス的な差異となっている。 搭載されるガソリンエンジンは3種類となるが、うち150馬力を発揮する1.4L TSIはティグアン用の新規設定となる。このエンジンには過給器のコンプレッサー側をアイドル時から直結する機能が設けられるなど、極低速域のドライバビリティ、すなわちオフロード走行を前提とした調律がなされているわけだ。 ティグアンのフィーリングでもっとも際立っているのは強烈なまでのボディ剛性とハンドリングの精度の高さだろう。この点は乗っての品質感という点で、とくに高速域においてライバルに対してのアドバンテージを築いている。一方で、低速域の乗り心地はやや渋さがみられた。限られた試乗のなかではオフロード性能に劇的というほどのものは感じられなかったが、生活4駆プラスアルファというこのクラスの水準以上のものは備えていることは確認できた。 ![]() ●内装品質は間違いなくクラストップ水準。後席居住性、荷室容量ともに充分に確保されている。簡単に収納できる新開発のヒッチにより、2500kgのトーイングにも対応する。 ●フロントバンパー意匠を変え、体躯の時点からオフロード前提となる「トラック&フィールド」グレード。多彩な電子制御の後押しもあり、悪路にイージーにアプローチすることができる。 PROFILE渡辺敏史 ●ハードとしてはもちろん、クルマ世相にも精通した自動車ジャーナリスト。造詣の深い語り口で業界内部にもファンが多い。 |
| この記事のURL |
| http://blog.goo-net.com/column_gw/archive/69 |
| トラックバック |
| この記事へのトラックバックURL http://blog.goo-net.com/column_gw/tb_ping/69 |
| コメントする |
| コメント |
|
|








