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| オトナになって帰ってきました |
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■■REPORT of Month
NEW ARRIVAL OF SMART FORTWO 文●石井昌道 写真●メルセデス・ベンツ日本 オトナになって帰ってきました もう間もなく日本でも乗れることになる新型スマートだが(08年1月からデリバリー開始)、今回は一足早く、アメリカはサンフランシスコで試乗してきた。一見すると旧型とさほど変わりがなく見えるが、わずかながらも大型化されたことで実物は随分と存在感が高まっている。また、傾斜を与えられたリヤウインドーや後方に向かって勢いよく跳ね上げられたキャラクターラインなどによって快活な印象も受ける。どこから見てもスマートではあるのだが、10年分のアップデートは確実になされているのだ。 走らせてみても、進化の度合いはしっかり感じ取れる。従来モデルもマイクロコンパクトらしからぬシッカリ感があったが、新型はそれにシットリ感も加わった。せわしないピッチングが抑制され、低速域での乗り心地にも角がない。短いホイールベースと背の高さを考えれば、このコンフォート性能は立派だろう。ボディ剛性の強化と、サスペンションのスムーズ化に心血を注いだことがうかがい知れる。 もちろん、快適になったからといって操縦安定性がおろそかにされたわけでもない。マイクロコンパクトが苦手とする高速道路での進化幅も大きいのだ。最高速度の145km/hまで試してみたが、サスペンションの動きなどに不安感はなかった。もっとも、風の影響は如何ともしがたく、本当にリラックスして走れるのは100km/h+α程度。それでも日本で使用する分には十分で、シティコミューター以上の働きをしてくれるはずだ。 エンジンは700ccターボから1L NAへと換装された。高速域での力強さが増したことも嬉しいが、それ以上にメリットを感じたのが2ペダルMTとのマッチング。発進時やシフトアップ直後など、低回転域での粘り感と自然なフィーリングが功を奏して、スムーズな走りを実現しているのだ。また、ミッション自体も進化しており、シフトアップ時の空走感が気にならないレベルになっている。ただし、Dレンジでのシフトプログラムは省燃費を意識してか随分と低回転を保とうするのでドライバビリティ的に不満を覚えることもあった。少しでも活発に走りたいときは、即座にマニュアルモードを選ぶべきだろう。 さらに、ターボ特有の金属音が消えたことで、室内で聞くエンジンノイズが耳障りではなくなったこともメリット。ダッシュボード周りなどの軋みも減って静粛性は全体的に向上している。 今までは「こんなに小さなクルマだから仕方ない」と半ば諦め、納得していた部分が、大いに進化したのが新型スマート・フォーツー。普段はメルセデス・ベンツのサルーンに乗り、近所のお買い物にはフォーツーで。そんな使い方をするユーザーにも応えられる高品質なマイクロコンパクトカーとなったのだ。 ●インパネは直線基調となり、横方向辺の広がり感が増した。ただし、ラウンドしていた従来モデルのほうが遊び心は強かったかもしれない。ホイールベースが延長されたことで、室内の縦方向の余裕は大きくなっている。 ![]() ![]() ●エンジンは1.0L NAへ。700ccターボよりも最大トルクはわずかに下がったが、最高出力は10馬力アップ。高速域での頼もしさが断然違う。ミッションは6速から5速へダウン。 PROFILE石井昌道 ●レース参戦経歴を持つ自動車ジャーナリスト。スポーツカー好きゆえ走り味には一家言アリ。たとえマイクロコンパクトでもそのチェックには抜かりない。 |
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