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| ハイテクレースに見る自動車の近未来 |
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■■REPORT of Month
REPORT OF DARPA URBAN CHALLENGE 2007 文●河口まなぶ 写真●フォルクスワーゲングループジャパン ハイテクレースに見る自動車の近未来 アメリカのL.A.郊外で「DARPA Urban Challenge」が開催された。これは自律走行するロボットカーのレースで、米国国防総省高等研究計画局(DARPA)の主催によるもの。砂漠の中で開催された前回のレースでは、スタンフォード大学とVWによるトゥアレグが優勝したが、今回も同じタッグでパサートをベースとしたジュニア号で参戦となり、我々はこのチームを取材した。 レースの舞台となったのは、米空軍基地内の廃墟。ここを市街地に見立てたコースとし約60マイルの距離をロボットカーが走る。コース内には有人運転のオフィシャルカーや信号機、交差点、駐車場などを設定することで、ロボットカーたちがリアルワールドでいかに法規を守り安全に走るかを競うわけだ。 ロボットカーは参加各大学(と自動車メーカー)の英知を結集して作られたもの。基本的には誤差数cmの高精度DGPSを搭載して自車位置や走行状態を把握。加えて高性能なレーダーやカメラが「目」の役割を果たし環境を認識する。そうした情報を元にロボットカーの頭脳であるAI(人工知能)が総合的な判断をし自律走行する。ただし我々が取材したジュニア号は、他とは違ってカメラを用いずレーダーとDGPSのみを使うのが特徴だ。 35台による予選から決勝に進んだのは、我々が取材したジュニア号を含む全11台。これらのロボットカーにはまず、所定場所への駐車や切り返しを含むUターン、指定場所通過などの任務がデータとして事前に与えられ、後はロボットカーが状況を判断しつつ自律走行する。だが実はデータに含まれない道路封鎖といったトラップも設定されるため、迂回する必要があるなど難易度は極めて高い。 次々の自律走行していくロボットカーの中にはコースアウトや建物に激突するクルマもいたが、我々が取材したジュニア号はとても的確な状況判断で見事完走を果たした。しかし優勝はカーネギーメロン大学とGMのタッグによるBoss号に奪われた。そしてジュニア号は惜しくも2位となった。優勝賞金は200万ドルで、ジュニア号も100万ドルを手にした。 主催者である米国国防総省高等研究計画局がこのレースを行う目的は、参加大学や自動車メーカーに先進技術を開発してもらい、それを今後は平和的軍事転用することにある。だが一方でこれら技術は無人兵器の基礎にもなる。そう考えると国家予算から出る賞金は軍事技術の研究開発費というのが実際だろう。 とはいえ自動車メーカーはこうした先進技術を安全技術やITS技術に今後積極的に転用していきたいという思惑もある。事実これまでも軍事技術の転用によって、自動車は大きな進化を果たしている(例えばGPSによるナビシステムがそれ)。つまり米国国防総省高等研究計画局と自動車メーカーで目的は違うが互いの思惑が一致したレース、でもあった。 ●60マイル(約96km)におよぶ市街地を模したルートを100%コンピューター制御によって走行するというアーバンチャレンジ。パサートは2位入賞車を含め3台が決勝に進出した。 ![]() ●これらのクルマに搭載された技術は、近い将来ドライバー支援システムとして運転手の負担を軽減することで、安全性や快適性に大きく寄与するとVWの研究者はコメント。 ●VWアメリカに設立されるエレクトロニックリサーチラボラトリーのスタッフたち。革新的な機能やアプリケーションの企画・開発を行っている。PROFILE 河口まなぶ ●自動車専門誌のみならず、一般誌やCS放送でも活躍する実力派ジャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。 |
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アメリカのL.A.郊外で「DARPA Urban Challenge」が開催された。これは自律走行するロボットカーのレースで、米国国防総省高等研究計画局(DARPA)の主催によるもの。




