フィギュアスケートGPファイナル第1日(3日、東京・国立代々木競技場)雄星になる! バンクーバー五輪代表選考会を兼ね、織田信成(22)=関大=が同五輪代表の内定獲りに、燃え上がる。1学年違いの高橋大輔(23)=関大大学院=との一騎打ち。3日には4日の男女ショートプログラム(SP)を前に公式練習を行い、好調な滑りを披露した。織田は岩手・花巻市での直前合宿の際、顔がソックリといわれるプロ野球西武のルーキー左腕、菊池雄星投手(18)=花巻東高=にあやかりゲン担ぎ。気勢を上げて、リンクに立つ。
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1枚目の五輪切符をかけた一騎打ちに、準備は整った。3季ぶりに実現した高橋との直接対決。信成は公式練習で4回転−3回転の連続ジャンプを4回中3回成功させるなど好調ぶりを披露。喜劇王チャプリンをテーマにしたフリーの細部を確認するなど、最終調整に余念はない。
2季前は織田が飲酒運転による不祥事で、昨季は高橋が右ひざ負傷で棒に振った。浅からぬ因縁。05年末にはトリノ五輪の出場1枠を争った最終選考会の全日本選手権では採点集計ミスが判明して、高橋が優勝、明暗が分かれた。
GP連勝でファイナルへ進んだ信成は、2戦とも240点前後をマークした得点ではライバルを上回るが、シニア転向後は直接対決(12度)では、高橋が10勝2敗と圧倒している。
信成は岩手・花巻市で11月29日まで2週間、みっちり直前合宿を敢行した。花巻市といえば、プロに進んだ怪物左腕、菊池の母校・花巻東高が一躍有名になった。信成は「(菊池に顔が)似ているといわれる。メッチャ会いたいんです」と、高校の隣にある体育館のジムで、筋力トレーニングに汗を流した。ドラフト会議で6球団が競合したエースとの遭遇はかなわなかったが、「学校(花巻東高)の写真を撮りました」と時の人の“気”をもらってきた。
今大会で3位以内に入った日本人最上位の男女各1人が五輪代表に内定する。「優勝するよりも、五輪に行きたい。自分の演技に集中します」。雄星がプロ野球の先輩、米大リーグの松坂大輔投手を目指すなら、織田は関大の先輩高橋に勝つ。2人そろって「大輔」を超える。