今回の米国出張が決まった時に僕は呟いた。 「ええ、あんな野蛮な国に行くのは嫌だ。」
途端に回りから突っ込みが入る。 「貴方が出張してもいいと思うのは、欧州と中国かい。」
「えっ、どうして分かるの?

」
この頃のアメリカはちょっと変だと僕は思っているし、出来れば近付かない、関わらないで過ごせればといいと本気で思っていた。
若い頃とても憧れた国ではある。アメリカが好きというのは、フランスやイタリアが好きというような個々の国の好き嫌いとは違う、別の意味があった。その大らかさと懐の深さから、よその国ではなく皆のアメリカという印象が強かった。移民の国アメリカのとても強い求心力だ。
80年代と較べてアメリカは良くなったのか悪くなったのか。
今のアメリカにも幾つものサクセスストーリーが生まれているんだろう。かっては日本人や韓国人が闊歩した空港内は、元気なインド人の姿が目立つ。
僕ら日本人が気難しくなっただけだろうか。本当は、アメリカ自体の本質は何も変わっていないのかも知れない。
シカゴ空港、昔ながらのターミナル間を結ぶシャトル。シカゴ空港は何も変ってはいない。