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ライバルをつねに一歩リードする
箱形ミニバンの大定番 表紙のクルマ TOYOTA VOXY 平成12年式:X Gエディション ・カタログを見る ・中古車を探す もはや一過性のブームにとどまらず、家族のファーストカーとして、すっかり根付いた感もある「ミニバン」。先ごろ自販連(社団法人日本自動車販売協会連合会)による、2005年の新車乗用車販売台数ランキングがまとめられたが、そこにはミニバン人気を裏付ける結果が、はっきりと表れていた。ランキング上位は、1位のカローラ約15万台をはじめ、コンパクトカー系が占める。ミニバンが登場するのは6位でウィッシュの約9万2000台、続いて7位、ホンダ/ステップワゴン約9万1700台。かつて隆盛を誇ったセダンは、10位のクラウン、18位のマークXが上位2車。ともあれ、発表された上位30位までのランキング中、12台までもが3列シートを持つ「ミニバン」だったのである。 そんなランキングを眺めると、ちょっと気になるクルマがある。12位ヴォクシー約7万3000台、13位ノア約7万3000台(約130台差)である。しかしこの両車、1車種に数えてもいいのではないか? 販売店の違い、エクステリアデザインの違いこそあるけれど、少なくとも同じ「カローラ」として数えられているカローラ・セダンとカローラ・スパシオほど、方向性の異なるクルマではないはずだ。 ちなみにヴォクシー/ノアの販売台数を合わせてみると、約14万6000台。そう、異種混交のカローラに匹敵するほどの販売実績で、2位のヴィッツをもしのぐ。もちろん、ミニバンのなかでは群を抜いた数字になってしまうのである。 しかし、いったいなぜ、これほど「ヴォクシー/ノア」は売れているのか? ボディはいわゆる5ナンバーサイズでけっして大きいとは言えないし、エンジンも2Lで、圧倒的にパワーがあるわけでもない。装備についても本革シートはないし、シートアレンジ数も同クラスのライバルたちに比べて簡素そのもの……。 ところがヴォクシー/ノアには、必要なものだけをきっちりそろえた、手になじむ道具感がある。たとえば、どんなに豊富なシートアレンジを喧伝しても、実際に使うのは基本パターンのみ……とか。そんなユーザーの実情と本音をうまく捉えた「定番」としての造り込みが、この販売実績に表れた、ということなのだろう。となると、このヴォクシー/ノア、今年はもしやカローラを抜いて1位に輝くかもしれない!? 全体を見渡せば簡素な装備群なのだが、ツボを得た機能が充実しているのが、ヴォクシー/ノアの特徴。まさにムダを省きながらも実用性能を的確に捉えたクルマ造りがなされているのだ。オプションのDVDナビシステム(一部標準)、モニターにはフロントのブラインドコーナーモニターや、バックガイドモニター(音声ガイダンス付き)を組み合わせることもできる。ミニバンの死角をなくす安心機能。 パワフルとは言えないまでも、ストレスのない走りをもたらす2.0L VVT-i D-4エンジン。スポーティグレードにはH∞TEMSサスペンションも標準。 全車8人乗り、シートアレンジはシンプルそのもの。回転対座シートはオプションで設定される。Text:高坂義信 Photo:犬塚直樹
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