楽しかった伊豆ツーから、もう10日も経ってしまいました。
さて、伊豆の話を書くのに、この事件のことを避けては通れないと思います。
って、避けてましたが
「いまさら」という内容ですが、やっと自分の思考回路が整理できましたので記事を書かせていただきます。
江東橋さんには、嫌な記憶を蒸し返すような記事になってしまって申し訳ありません。
3月8日のことです。
家を6時頃に出て、
首都高をつき抜け、
用賀からそのまま東名に乗りました。
7時ちょうどくらいには、海老名SAに到着。
見覚えのあるW650とオレンジ色のフルフェイスヘルメット。
待ち合わせたわけでもないのに、江東橋さんと合流できました。
比較的身軽な荷物。
タンクバックだけに、着替えも全部詰めてきたそうです。
前回お会いしたときにはキャンプ用具満載状態でしたから、今回見ると、
ダブロクさんがスマートに見えます。
江東橋さんの服装は、ゴアウインドストッパー入りのジーンズ。
革ジャンの上に、走行時は迷彩色のジャケットを着てました。
これも比較的軽装です。
一緒に朝食をとり、海老名SAを出ます。
それが7時40分頃だったでしょうか。
僕が先導で走り出します。
本線に出てみたらいきなりの渋滞。
仕方なく、二人ですり抜けしながら走ります。
厚木を過ぎてしばらくしたら、渋滞も解消し、快調に流れるようになりました。
大井松田あたりでは、富士山も雄大な姿を見せてくれます。
(あ、この景色が好きなので、いつも右ルートを通ります)
速度は(いつもに比べて)そんなに上げておらず、
大体100〜110km巡航です。
瞬間的にも120km程度にしか速度は上げてませんでした。
時々
ミラーを見て、江東橋さんがついて来ているか確認してました。
なにせ、カウルも何もないバイクですから、かなりきついだろうと。
もうすぐで沼津というあたり、
確か走行車線を走っていたと思います。
たぶん8時20分か25分くらいの時刻。
ふと
ミラーを覗くと、横倒しになったバイクとオレンジ色のヘルメットが見えました。
あわてて路肩に停め、駆け寄ります。
(すぐに気づけてよかったです)
江東橋さんは、足を引きずることもなく、自力で路肩までたどり着いていました。
白線をまたぐような位置で横たわっているダブロクさん。
(注1)
タンクバッグは、中央分離帯近くに転がっています。
そして、100mほど手前には、迷彩色のジャケットが路肩近くに落ちていました。
(注2)
タンクバッグのゴムに挟んであった地図(Webを印刷したもの)が数枚、風に舞っています。ちょっと幻想的というか不思議な光景として記憶に残っています。
(地図を拾うのは諦めました)
何が起こったのかは全然理解できませんでした。
倒れたバイクを避けるために、クルマはすべて徐行状態で通って行きます。
クルマの徐行を利用して、両手を大きく上げて合図を送り、停止してもらいます。
まずはタンクバッグを拾いに行きました。
ドライバーさんたちに深くお辞儀をして、感謝の意を表します。
次はダブロクさんです。
しばらく間をおいて、もう一度停止してていただき、
今度は二人でバイクを起こし、路肩まで押していきます。
起こす前に、タンクキャップあたりから、ガソリンが漏れているのが確認できました。
火花を起こしたら、火が出る危険性があります。
慎重に起こして、慎重に押していきました。
今考えると、もし猛スピードのすり抜けバイクがいたら、二次災害になっているところでした。
かなり運がいいと思います。
路肩に停めて、被害を確認します。
江東橋さんからのご報告どおり、とても自走できる状態ではありませんでした。
100.5kmポストの目の前でした。
恐らく、転倒が100.4kmポスト付近。
この話の現場が、100.5kmポスト。
僕が停めたのが100.6kmポスト付近、というような位置関係だと思います。
江東橋さんは、意外と落ち着いているように見えました。
ご自分で110番して、対応方法を確認すると共に、救急車の手配を依頼していました。
電話の声もしっかりしています。
ちょっと安心しました。
(僕のほうが動揺していたかもしれません)
や「大丈夫ですか?」
江「大丈夫です。救急車もすぐ来てくれるようです」
江「それより、集合場所に早く向かってください」
「こんなことで
ツーリングを中止することは出来ませんから」
や「・・・・・」
江「僕は大丈夫ですから、早く行ってみんなによろしくお伝え下さい」
や「わかりました。大変申し訳ないですが、先に行かせていただきます」
こんな会話の後、怪我人をそこに残して僕は走り去ってしまったのです。
8時35分くらいだったと思います。
走り出してすぐに見えたのが「沼津まで2km」の標識。
なんだかとても悲しく見えました。
沼津ICまではあっという間。
あとは西組と合流して、
ツーリングは無事続きました。
沼津のセブンイレブンで西組と話しているとき、
目の前を、サイレンを鳴らしながら救急車が1台通っていきました。
もしかしたら、あれに江東橋さんが乗っていたかもしれません。
事故が発生した場合、当事者はかなり精神的にショックを受けています。
多かれ少なかれ、ある意味錯乱しているはずです。
なので、事故現場に遭遇した場合、事故の当事者は置いてきぼりしてはいけません。
特に、高速道路上のような危険な場所で一人にすることは絶対に避けるべきです。
ちょっとの思考の混乱が原因で、二次災害を引き起こす危険があります。
なのに、今回僕はそれを選択してしまいました。
いかにご当人のご希望だったとしても、間違っていたと思います。
もし
ツーリングを中止したり、遅延したりすれば、多くの方に迷惑がかかりますし、場合によっては金銭的な問題(宿のキャンセル料など)も発生するかもしれません。
しかし、人間の命に比べればそんなことは些細なことです。
正直、僕の判断は間違っていたというのが自分の中の結論です。
江東橋さんが軽傷で済み、また比較的お元気な状態で帰宅されたことは大変嬉しいことです。
でもそれは、ラッキーな結果でしかありません。
反省するとともに、江東橋さんにお詫び申し上げます。
申し訳ありませんでした。
これをお読みの方がもし、似たような状況に遭遇されることがあったら、せめて救急車を見送るまで、そばについていてください。
パートナーを大切にしてあげてください。
僕が言うのもなんですが、よろしくお願いします。
よかったことは、僕が一緒の時に事故が発生したことかと。
一人だと、不安も多く精神的混乱も大きくなることが予想できます。
また、事後処理も一人よりは二人のほうが素早く対応できます。
走行速度など、一緒にいたからこそ発生した要因もあるとは思いますが、その瞬間に一緒にいられたことは良い方向に働いたのではないかと自負しています。
(あくまでも、それも偶然ですが)
こういう時のことを考えると、できることなら二人以上で行動したいですね。
そしてソロ
ツーリングのときは、より慎重になるべきかと。
伊豆
ツーリングであんなにはしゃぎ回っていた僕がこんな記事を書いても「説得力ゼロ」かもしれません。
が、どうしても自分の気持ちと僕の視点での記録をしておきたくて、記事にさせていただきました。
反論をお持ちの方や不快感を覚えられた方もいるかもしれませんが、何卒ご容赦いただきたくお願いいたします。
最後になってしまいましたが、江東橋さんとダブロクさんが少しでも早く回復されますようにお祈り申し上げます。
(注1)
ここは
江東橋さんと記憶が相違しているかもしれません。
(江東橋さんは「追い越し車線に横たわっていた」との記述)
でも、四輪車が両車線とも徐行していたのは間違いないので、追い越し車線に横たわっていたというよりは、線をまたいでいたように思います。
(注2)
どうして上着が脱げたのかは、未だに謎です。
上着が破れたり脱げるほどにご本人が滑ったり転がったりしたなら、もっと大きな怪我をしていても不思議はありません。
でも、ご本人からの報告どおり、衣服にも破れは見当たりませんでした。