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キャデラック CTS  2008年04月03日(木)
現行キャデラックのラインアップ中いちばんコンパクトなのがこのCTS。2002年のデビュー以来今回が初のビッグマイナーとなる。特徴はSTSにも使われるシグマアーキテクチャーと呼ばれるFR用シャシー。ニュルブルクリンクで開発されたこれはドイツ勢のライバルに劣らないパフォーマンスを持つ。ちなみにキャデラックは3年間のル・マン24時間レース参戦後も国内のル・マンシリーズで今も戦っている。

スポーティなサウンドと荒々しさだが、キャデラックの神髄も潜む

 といった背景があるだけに、CTSのスポーツマインドは想像以上。サスペンションのセッティングやコーナリングでの挙動など、FRスポーツを体感させてくれるだけの素質を持つ。
 まず第一に20モデルの150ps/6500rpmは、高回転域までスムーズ。Dレンジフル加速時には6200回転前後でシフトされるが、シーケンシャルMTモードでは、7000回転でリミッターが働くまでストレスなし。加速性自体も2Lとは思えないレベルにあり、高速クルージングは余裕十分。100q/hは5速2600、4速3400、3速4200回転相当で、静粛性も高く快適なのがよい。これが25モデルとなると、もちろんトルク感が高まり、山道などではたくましさが増す。ただ高回転域のキレに関しては、20モデルのほうが勝っているように感じた。
 で、今回のトピックスはエンジン。トップグレードの3.6L・V6は排気量こそ変わらないものの、今回からガソリン直噴となった。結果、燃焼効率が上がり燃費が向上しながら、最高出力も255馬力から311馬力にスープアップされている。また、新型は新たに6ATが組み合わされるのも目玉。マニュアルモードもあって、スポーティな走りができる。
 実際に走らせてみると、まずはその吹け上がりに思わず頬が緩む。4500回転あたりから吠えるサウンドは心地よく、徐々に荒々しい顔をのぞかせる。そのとき、ステアリングはクイックで、ドライバーをその気にさせる。まぁ、ある意味キャデラックらしさはスポイルされるが、運転が楽しいことはたしかだ。その点からすると6ATのギヤ比に不満はないのだが、今度はパドルシフトがほしくなる。ここまでスポーティに振った味付けならあってもいいだろう。
 なんて走りを楽しみながらフッと気づいた。これだけの走りをしながらキャビン内は意外に静か。なるほど、そこがキャデラックの神髄か。

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