ドライバーとクルマがひとつになる「人馬一体」を目指して
1950年代に生まれたライトウエイトスポーツカー。軽量コンパクトなボディに小排気量エンジンを搭載し軽快なドライビングを楽しむ……そんなライトウエイトスポーツカーを当時の人々は心から愛した。しかし60年代には、世界最大の規模を持つアメリカ市場で、安全基準と排出ガス規制が厳しさを増し、多くのライトウエイトスポーツカーが姿を消していったのである。そんな悲運のライトウエイトスポーツカーを甦らせようと、マツダが“人馬一体”をキーワードに一台のクルマをデビューさせた。それがロードスターだ。
現行(3代目)マツダ ロードスター
Zoom-Zoomを具現化した渾身の一台
デビュー以来、世界中のファンに支持されてきたロードスター。ライトウエイトスポーツカーのアイコンとして地位を確立させてきたが、平成17年8月には現行モデルとなる3代目(NC型)を登場させた。
初代、先代のフォルムは、ボディのコックピット部を絞り込んだコークボトルシェイプだったのに対し、現行モデルではクルマの前後を絞り込んだオーバルシェイプを採用。スリーサイズは拡大され、3ナンバーサイズとなった。ただし、全幅こそ1・72mまで拡幅されたものの、全長はいまだ4m未満。さらに、「ゼログラム作戦」と呼ばれる徹底した軽量化プランにより、車両重量の増加も最低限に抑えられた。結果、居住性や安全性を一層向上させながら、初代からのキーワードである"人馬一体"を実現するライトウエイトスポーツカーに仕上げられたのである。
エンジンは、これまでの1.6Lと1.8Lの直4に代えて、新開発の2L直4を搭載。ミッションは、6MT(ベースグレードは5MT)と6ATが組み合わされる。なお、MTとATはエンジンチューニングが異なり、最高出力はMTが170馬力、ATが160馬力となる。
現行モデルの大きなトピックと言えば、パワーリトラクタブルハードトップ(RHT)の設定。平成18年8月に追加されたこのRHTは、電動開閉式ハードトップを備えたモデルで、約12秒でルーフの開閉が可能。さらにルーフを樹脂製とし、リンク類や補強および板厚を最適化することによって、電動ハードトップで懸念される車両重量の増加を可能な限り抑制。また、ルーフ形状の変更にあわせて、リヤフェンダーやリヤデッキの形状も変更されている。
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