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トヨタ アルファード 【試乗】  2008年06月12日(木)

トヨタ アルファード


すべてにおいてグレードアップ さらなる上級感を全身でアピールする

 ミニバンの頂点をめざしたアルファードヴェルファイアは、基本的にはエスティマと同じプラットフォームとパワートレーンを採用。従来車と比べ、内容的にも格段にグレードアップした。3.5L・V6と2.4L・直4からなるラインアップなど、アルファードヴェルファイアはほぼ共通の兄弟車だが、デザインの妙でそれぞれのキャラクター性が強調されている。

 トヨタ・ミニバンのフラッグシップを担うアルファードは存在感満点。まずは大きく開くスライドドアをオープンし、自慢の後席へ乗り込んだ。断然の広さと、スイートルーム然とした高級感はインパクト十分。これならだれを乗せても好評価が得られそう。となると、走行フィールに対しての期待度も高まろうというものだ。

 前席からの視界は極めて良好で、ボディサイズの大きさを変に意識させないところがうれしい。7速シーケンシャルモード付きCVTを持つ2.4Lもさることながら、より上級感を味わいたいなら3.5L・V6車がクローズアップされる。V6だけに高回転までスムーズで、もちろんパワーに余裕もある。ノイズ面でも耳に優しく、まさにフラッグシップにふさわしい。

 従来の3L・V6+5ATと比べれば、すべてにおいてグレードアップしているのが体感できる。加速フィールのスムーズさと上級感は納得がいくもので、またクルージング時のフィールは余裕満点。100q/hは6速1800、5速2000、4速2800、3速4200回転にすぎず、大の得意種目だ。

 3.3回転のパワステは軽く、乗り心地はソフト。だれもが最初は「快適この上なし」と感じるだろう。その一方で、道路によっては前後左右の揺れが気になり、どうも落ちつかない。クルマ酔いしやすい人にはこたえるかもしれない。



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スバル・レガシィツーリングワゴン 【試乗】  2008年06月11日(水)


つねに進化を続けるレガシィ 今回は先進性をアピールする

 ついに5回目のマイナーチェンジを行ったレガシィツーリングワゴン。平成15年に「感動性能」を謳って登場し、18年にSIドライブを引っさげて「インテリジェントレガシィ」としてビッグMCを受け、今回はアイサイトを目玉に「つねに進化を続けるレガシィ」として、モデル全体の熟成をはかったというワケなのだ。

 その目玉となるアイサイトとは、プリクラッシュセーフティを実現する先進運転支援システムである。この分野ではトヨタがかなり力を入れているように思えるが、じつはスバルもずいぶん前から市販車に搭載し実用化していたのだ。11年にステレオカメラを使ったADAを搭載したのを皮切りに、15年にミリ波レーダーを加え、18年にレーザーレーダーとなり、今回進化したステレオカメラと新開発3D画像処理エンジンにより、世界初の機能を盛り込むことに成功したというワケである。

 その世界初の機能とは、高速走行時だけでなく渋滞時等の15q/h未満の極低速度でも、警報での注意喚起や衝突被害軽減のためのブレーキ制御をするプリクラッシュブレーキと、近距離に前方障害物があるにもかかわらず、ペダルの踏み間違い等で必要以上にアクセルが踏み込まれた場合、エンジン出力を最大フルスロットルの30%(時速にして3分の1程度)に制限するAT誤発進抑制制御だ。

 この新機能をテストコースでトライしてみたが、その精度や実力はかなりのレベル。とくに開発の方がコンビニエンスストアで被害に遭った実体験から生まれたという、AT誤発進抑制制御には感心させられた。本格的に迎える高齢化社会に向けて「危ないから乗せない」というのではなく、「積極的に支援しよう」という姿勢はユーザーにとってはうれしいかぎりだ。



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メルセデス・ベンツ・Cクラス・ステーションワゴン 【試乗】  2008年06月10日(火)

メルセデス・ベンツ・Cクラス・ステーションワゴン


ワゴンらしく穏やかな味つけで快適性とリラックス度がアップ

 190時代のボディタイプはセダンのみで、ワゴンが設定されたのはCクラスになってから。だが3代目となると、さすがにクルマ造りはこなれている。グッとスポーティになった外観と、使い勝手を高めたラゲッジが光るポイントだ。車種は直4スーパーチャージャーを積むC200K(コンプレッサー)のほか、2.5L・V6のC250、6.2L・V8のC63AMGを展開。セダンと同様にC200K&C250はアバンギャルドとエレガンスの2つの個性を用意している。

 油圧式可変ダンパーや、ギヤ比を速く設定したステアリングを導入するなど、W204・Cクラスが採用する「アジリティコントロール」はスポーティな走り味がねらい。だが、やりすぎていないところにメルセデスの良識が表れている。セダンのまとまりもいいが、同じ C200Kアバンギャルドでもワゴンは穏やか方向に少し振ったシャシー設定で、リラックス度や快適性がより向上。十分にスポーティと言える走りと、上質な乗り心地を両立させている。ファミリーユースやレジャーユースが多いワゴンだけに、こうしたセッティングはマトを射たものだ。

 そして動力性能。セダンより車重が60sほど増えたが、低回転域から太いトルクを発生する1.8Lスーパーチャージャーは、それをまるで意識させない力強い走りを提供する。加速や登坂のシーンで過給ノイズや少しざらついた回転フィールが顔を出す場面もあるが、先代と比べれば走りの質感も向上している。加えて、W204にはC250という選択肢もある。V6+7ATはワンランク高級な走り味を特徴とし、快適性重視のファンにも高い満足度を約束する。



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【海外試乗】アウディ A4アバント  2008年05月28日(水)

アウディ A4アバント


プレミアムブランドらしい気配りと質感の高さを持つスペシャルワゴン

 新型アウディA4セダンが上陸した今年3月、ジュネーブショーではワゴンのアバントが進化を果たした。リヤクオーターピラーを傾け、ルーフレールを屋根に埋め込むなどして、アウディらしいスマートなデザインを実現。ラゲッジスペースは多彩な便利機能が魅力だ。メカニズムは基本的にセダンと共通だが、ガソリンエンジンには1.8Lターボ、3.2L・V6自然吸気に加え、2Lターボという新機種が登場した。

 スペインのイビサ島で行われた国際試乗会では、まず3.2L・V6のクワトロに乗った。

 走り出す前にラゲッジスペースをチェック。リヤシートを起こした状態でも490Lと、ライバルと想定されるBMW3シリーズメルセデス・ベンツCクラスを上まわる数字が示すとおり、容量は十分。シートを倒せばその空間は1430Lに拡大する。それ以上に印象的なのは質感の高さ。電動開閉式も選択可能なテールゲート、軽くタッチするだけで跳ね上がるトノカバー、可動式ストラップやロッドなどに、プレミアムブランドらしい気配りを感じる。

 ボディはセダンより80s重い1660sだが、265ps/33.7smを発揮する3.2L・V6とスムーズな変速を行う6ATは、あらゆる状況でスムーズで余裕あふれる加速を味わわせる。ボディの剛性感にセダンとの差はなし。前車軸を約150o前に出して前後の重量配分を理想に近づけたシャシーは、セダン同様しなやかな乗り心地と素直なハンドリングを生んでいる。山道でペースを上げるとリヤの重さを少し感じるが、走りに影響を及ぼすほどではなかった。

 続いて乗った2Lターボの前輪駆動は、3.2Lクワトロより150sほど軽いボディに対し、わずか1500回転でそれ以上の最大トルクを発生するおかげで、加速は発進直後から強力。エンジン音は4気筒としては緻密だ。急加速では前輪の接地感がいまひとつだったが、クワトロなら上質な快速ワゴンになりえるだろう。


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【試乗】フィアット・500  2008年05月27日(火)

フィアット 500

このキュートなスタイルだけで一大旋風を巻き起こす予感

 四半世紀ぶりのフルモデルチェンジを受け登場したフィアット500。名作「ローマの休日」や、アニメ「ルパン三世」にも登場しており、長らく正規輸入はされていなかったものの、日本人にとってもおなじみのクルマ。チンクエチェントの名で親しまれているモデルだ。

 このクルマのベースとなったのは、すでに定評のあるフィアット・パンダだ。勢ぞろいすれば1.2L& 1.4Lのラインアップとなるが、まず上陸してきたのは、1.2Lにデュアルロジックという2ペダルのMTトランスミッションを搭載したモデル。このデュアルロジック、クセがあると言われているので少々覚悟していたのだが、これがいい意味で裏切られた。普通のトルクコンバーター式のATとほぼ同じ感覚で走れてしまうくらいギクシャク感がなく、かなりスムーズなのである。これなら国産コンパクトカーからの乗り替え組も違和感はないハズだ。

 パワー的にもこの1.2Lエンジンはかなり元気なことでも定評があるので、まったく不足ナシ。発進でモタつくこともないし、中間加速でも問題なく付いてきてくれる。高速走行となると速度感よりも、ホイールベースが短さからくるヒョコヒョコとした動きが気になってくる。やはり、驚くほど利く小回りや、車庫入れなどでステアフィールを軽くできる「CITYモード」、燃費よりの変速スケジュールを選択する「エコノミーモード」などを搭載するので、街なかメインモデルと考えたほうがいいだろう。

 しかし、街なかメインのクルマだからこそ、安全装備はバッチリ。計7つのエアバッグのほか、ESPをはじめとしたアクティブセーフティ面もバッチリ考慮。小さいからこそけっこう頼りになるのだ。カワイイ見た目と合わせて、一大旋風を巻き起こしてくれそうだ。



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プジョー207SW 試乗  2008年05月26日(月)

プジョー 207SW


プジョーらしいセンスのよさと走りの質を併せ持つコンパクトワゴン

 プジョー206が207に進化したことに伴い、クーペカブリオレのCCに続き、コンパクトワゴンSWが新型に切り替わった。リヤオーバーハングを120o伸ばしてガラスハッチ付きテールゲートを備えたもので、日本仕様はハッチバックやCCにも積まれている 1.6L自然吸気エンジン+4ATと1.6Lターボ+5MTの2タイプ。175馬力を発生する後者はGTiを名乗る。

 206SWではリヤドアオープナーをピラーに埋め込み、テールランプをブーメラン型にして、プジョーらしいダイナミズムを表現していた。が、207SWではリヤウインドウとテールランプで矢を描くという、全然違う方法でアイデンティティを表現した。1007や 407SWにも使われるテクニックだが、このセンスはさすがだ。

 それでいてラゲッジスペースのフロアは低く、リヤゲートにはガラスハッチも装備し、トノカバーは前後両方向から開閉可能で、リヤシートはワンタッチでフラットに折りたためるなど、フランス車らしくユーティリティの追求もぬかりない。リヤシートの広さまでハッチバックより拡大しているほどだ。

 試乗したのは自然吸気エンジンのATモデル。車重はハッチバックのシエロより40s重いだけなので、加速に大きな差は感じなかった。乗り心地はワゴンにありがちなリヤの固さがなく、ハッチバックよりしっとりした感触。ショックアブソーバーなどを専用としたサスペンションのおかげだろう。電動パワーステアリングの切れ味も少しおだやかになったような気がした。コーナーではガラスルーフを持つ上屋の存在が気になるものの、リヤの重さや剛性不足は感じられず、ロードホールディングの高さはハッチバック譲りなので、ワゴンらしからぬペースで山道を駆け抜けることが可能だった。



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ジャガー・XF試乗  2008年05月24日(土)


ジャガー・XF

最新ジャガーの先鋒新鮮味のあるプレミアムサルーン

 Sタイプの後継とも言えるXFは、その実、まったく新しいコンセプトのもと「真のスポーツサルーン」を追求した。4ドアながらその流麗さはクーペと見まがうほどだし、3L・V6、4.2L・V8、同スーパーチャージャーのラインアップや先端技術など、実力、アピール度ともにグー!! 最新ジャガーのキャラが引き立つ。

 4.2L・V8車と比べれば、3L・V6車は非力なイメージがつきまとう。ところが実際に乗ってみると、これで十分というポテンシャルとムードに感じ入る。第一に、コクピットに収まりスタータースイッチをプッシュすると、にわかにせり上がるダイヤル式シフトセレクターがなかなか憎い。改めてインパネまわりを見ると、XFワールドが広がるよう。ドラマチックなイメージにワクワクさせられたというのが、ファーストインプレッションだった。

 まずは静かにスタート。入り組んだ道路では、2.75回転の軽めのパワステが至って扱いやすい。乗り味はソフト&ジェントルでプレミアム。ならば山道ではどうかとばかりに積極加速。V6パワーはパンチ力こそそこそこだが、高回転域までスムーズだし、レスポンスのよいパドルシフトをキメればスポーツフィールを堪能できる。トータルバランスがよいだけに、ハンドリングは素直で扱いやすいところも3L車の持ち味だ。一方、4.2Lはパンチ力はあっても、山道では若干ノーズヘビーで持て余し気味。だが、快適性はシリーズトップだし、高速巡航で本領を発揮することは言うまでもない。

 最上級のSV8のパワフル性はもちろん、それを引き立てるダイナミックモードや足腰の締まったフットワークとのバランスはさすが。先進技術はもちろん、XFワールドは魅力的だ。



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BMW・1シリーズ・カブリオレ試乗  2008年05月23日(金)

BMW・1シリーズ・カブリオレ

ライトウエイトスポーツの資質を持った
4気筒ならではの軽快感が光る


 ハッチバック、クーペに続いて、BMW・1シリーズにカブリオレが登場した。3シリーズのカブリオレがリトラクタブル式ハードトップを採用したのに対し、トラディショナルなソフトトップを使う4シーターのオープンモデルだ。日本仕様は120iで、 156ps/20.4smを発生する2L直列4気筒と6ATを組み合わせる。価格は434万円と、同じエンジンを積むハッチバックの約80万円高だが、逆にひと足先にデビューした135iクーペより100万円安い。

 1530sの車重はハッチバックの120iより140sも重く、135iクーペと同じ。しかし、バルブトロニック装備のエンジンは低回転からトルクフル&レスポンシブで、6ATがその力を効率的に速度に変えてくれるので、力不足は感じなかった。むしろオープンにすることで、3000回転以上での心地いいサウンドを堪能できるという楽しみがある。

 この日は一般道だけの試乗だったが、その状況ではサイドウインドウを上げていれば、ウインドデフレクターなしでも風の巻き込みはほとんどない。同クラスのリトラクタブル・ハードトップと比べるとフロントウインドウのせり出しが小さく、開放感はあきらかに上だ。

 乗り心地は数あるBMWのなかでもかなりマイルド。十分な剛性を持つボディは重さが落ち着きを与え、スポーツタイプではないサスペンションと太すぎないタイヤの組み合わせが、路面からのショックをやわらげてくれる。それでいて短く軽い4気筒エンジンをフロントミッドシップに搭載したおかげで、ハンドリングは軽快かつ自然だ。

 光と風と音を全身で感じながらのドライビングは、4人乗りのライトウエイトスポーツといいたくなるほどの快感だった。


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トヨタ クラウンアスリート 試乗  2008年05月06日(火)

トヨタ クラウンアスリート

スポーティな走りを見せつける新たなクラウンの姿

 クラウンがモデルチェンジ。1955年の初代誕生から13代目に数えられる。とはいえ、内容的にはビッグマイナーとも言えなくもない。新型は先代のゼロクラウンをベースに各部が煮詰められ、より「走り」に振った進化となった。 グレードは定番のロイヤルサルーンと3世代目となるアスリート、それと5月にハイブリッドが追加される予定だ。で、ここで紹介するのはアスリート。ロイヤルサルーンにはない3.5Lエンジンがラインアップされる。

 新型は外観から「走り」が強調される。ゼロクラウンもそうであったが、バンパーやグリル、フェンダーの形状はよりエモーショナルな装いとなった。見るからにアグレッシブだ。

 そして走りだが、まず2.5L(2WD)を乗って驚いたのはボディ剛性の高さだ。近年日本車のそれは飛躍的に進歩しているが、今回は予想を上回る。ある部分でドイツ車と肩を並べるほどだ。そして静粛性は言わずもがな。クラウンならではの世界観がそこにある。ただ、特筆したいのはやはり「走り」。アクセルレスポンスがよく、回転数に対してリニアに加速する。「アレ、クラウンてこんなにスポーティだっけ?」という感じだ。

 が、その真骨頂といえば3.5Lモデルだ。トルクの出方がひとクラス上となり、高級車+スポーティさが増す。シーケンシャルシフトを使えば、かなりアグレッシブにコーナーも攻められる。とはいえ、個人的にはDレンジでのスポーツモードに感心した。シフトタイミングやステアリングフィール、それとダンパーの減衰力が同時に変わるのだが、そのマッチングがじつにすばらしい。一般道から高速道、ワインディングまで広いレンジでスポーティな走りが楽しめる。ハイブリッドを抜かせば、これが新型クラウンのイメージする姿だろう。


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マツダ RX-8 試乗  2008年05月05日(月)

マツダ RX-8

十分にパワフルなエンジン性能とトップクラスのハンドリングを披露

 平成15年に登場した4ドア・4シータースポーツのRX-8。14年にラインアップからはずれたRX-7の跡を継ぎ、マツダのロータリーDNAを今に伝える唯一のモデルだ。じつは、今回のマイナーチェンジがデビュー初。もっとも大きな変更点はエンジンのレギュラー対応で、指定燃料は従来どおりプレミアムガソリンだが、レギュラーガソリン使用時における信頼性を高めるために、フルモデルチェンジ並みのリフレッシュをしている。

 カタログ上の最高出力は15馬力ダウンとなったが、走りはそれを感じさせない。いや、従来以上にパワフルな走りが可能だ。その源となっているのが、低速トルクの向上とギヤ比の変更。エンジンからミッション、そしてタイヤまでの動力系をひとつのユニットとして考えれば、従来型よりポテンシャルは高い。

 フロントミッドに搭載されたロータリーエンジンが力強くトルクを発生させ、それをダイレクトに後輪に伝えている感覚。このセンタートンネル内にビシッとスジの通っている動力系の一体感は、ロータリーモデルならではだ。

 今回、試乗をしたタイプRSは、タイプSをベースにビルシュタインダンパーや19インチ鍛造ホイールなどを組み込んだスペシャルモデル。ハンドリングはさらに洗練され、現行の後輪駆動モデルのなかでは、トップクラスと言える正確さとコントローラブルさを披露する。

 ドライブするほどにリヤドアの存在などは忘れ、ピュアなスポーツカーを操っている感覚に支配される。この気持ちよさは病みつきになる危険性が……。それほどまでに新型RX-8は磨き上げられている。


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