■09:00
昨日、晩飯と一緒に買ったコンビニのおにぎりを平らげて、出発となった。
とりあえず例のおっさんにも挨拶はしておく。大人として。
ほんと形だけの挨拶ですけどね。
見上げる空は、昨日までの悪天候が嘘のような晴天。
張り裂けるような蝉の鳴き声に包まれる駐車場で、一度降ろした荷物を積み込んでいく。
「もう暫く頼むぞ」
滲む汗を拭いつつ、リアシートを軽く叩いてやった。
本当にいい天気だ。
23日に奈良を出てから一週間以上経ったが、これまでで最も夏らしい天気と言えるかも知れない。
これから目指す南の空も、真っ白い雲がいくつか浮かんでいるだけ。
俺は意気揚々、松江YHを後にした。
お世話になりました。
ここのペアレントさんはラグビー好きの逞しく素敵なおにーさんでした。
聞けば今日からボイラー系の工事が入るため、しばらくは宿泊NGとなるらしい。
これは危ないところだった。
そして、今朝を境にこの旅が後半戦を迎えるということを俺が知るのは
もう少し先のお話・・・。
Die Reise im Sommer 2008
8月31日「200kmの幸福」
■09:15
気分よくYHを出たのはいいが、荷物―――特にリアシートに括りつけたバッグの具合が良くなかったのか、背中に違和感を覚えて落ち着かない。
適当なところにバイクを停めて、バッグの中身を詰め直す。
やっぱり背中に当たる側には衣類やタオルを寄せた方が良さそうだ。
詰め直して、いつものようにタンデムシート下を通したベルトを「エイッ」と引っ張る。
シート上に固定する以上、ぐらついては危険。揺るがないようにしっかり締めねばならない。
ベルトは締まったものの、ベルトの穴もう1つ分ぐらいは締められそう。
一度緩めて、もう一度「ていっ」と引っ張る。
刹那。
「ぶちん」
行き場をなくした運動エネルギーを抱えた右手が後方に持って行かれて、仰け反りかける。
戸惑ったものの、すぐに状況は呑みこめた。
「わー・・・」
やっちゃったヨ。
千切れちゃったヨ。
所詮100均ベルト。
ただでさえ安物なのにこんな穴だらけでは耐久性に難アリなのは一目瞭然。
それにあれだけのチカラ加えりゃ、そら千切れるわ。
いつかはこうなると思ってたけど、まさかこのタイミングで来るとはね。
ふ。
だがこれで俺を困らせたつもりか。
甘い。
ザッハトルテ並みに甘いわ。何
サイドバッグに予備がある!!
いや、予備詰めてたのは偶然です。
よもやとは思ったが本当に使うときが来るとは。
入れてくもんだな。
今朝付け直したばかりのタンデムシート・サイドバッグをまた外して、ベルトを交換。
くそぅ、変なトコで時間をロスしてしまった。
しかしもし今後またこのベルトが千切れることがあったら・・・。
いやまだもう一本予備あったわ。ぇー
■10:50
R432を南へ下り、道の駅「酒蔵 奥出雲ナントカ館」(←写真が粗くて読めない)で休憩。
まだ新しいのかな。
06年度版の地図には載っていない。
店内のBGMは何故かオルゴール版ジ●リ曲。
やめてくれ。昼間から切なくなる。
とりあえず出雲産「にた米」の米焼酎と煎餅を実家に送っとく。
駐車場に現れた
ツーリンググループ。
ボンネビル他トラが大多数。
温泉スタンド。
■11:30
走る。
ひたすら走る。
今日は想定距離も短いわけではなく
また特に観光する予定もないから、どこまでも続く中国山地の峠道を走り続ける。
出雲大社に行けば良かったのにと、言われてから気付いた。
別にいいもんね。
縁結びする相手もいないもんね。哀
ていうかそんなトコ行って
バカップルがいちゃついてたら
今度こそ「ぷっちん」きそうだし。ぇ
■12:00
奥出雲町の交差点に差し掛かり、R432かR314、どっちを行くか考える。
同じ庄原の交差点で交わるし、大して距離も変わらない。
地図を見ると、R314のほうには「奥出雲おろちループ」とやらがあるらしい。
ほほう、大蛇とな。
なんか面白そうなのでそっちに決めた。
R314を進んで行くと、前を走っている2台のバイクに追いついた。
あれはドラスタ250と・・・
エストレヤ?SR?W?そんな感じ。
つまり小排気量のアメリカンとオールドルック。
後姿だけではあるものの、ジャケットのラインや髪型から、女性らしいことがわかった。
とりあえず追いかける。
え?変な気持ちなんてありませんよ。
だって進行方向なんだもの!!(なぜ強気
追いかけてたら「おろちループ」とやらは普通に通り過ぎてしまいました。笑
たいそうな名前付けて、アメリカンでもわりと曲がれるただのループカーブだっただけのようで。
別に追いかけることに夢中になってたわけではなく。
しばらく追っかけて走っていくと、前にいた女性二人は待っていたチームと合流してました(`ε´)ブー
とりあえず「おろちループ」の道の駅を
素通りしてしまっていたので
今日も「ポプラ」で昼ごはん。
■13:30
腹も膨れたところで、また走り出す。
しかし今日は本当にいい天気。
こんな快晴の天気で、こんな走りやすい峠道を200kmも走れる幸せ(´ω`)笑
地球に生まれてヨカッター!!ヽ(゚∀゚)ノ
R432、R184を南に進み、しまなみ海道の入り口、尾道を目指す。
このあたりも素敵な峠道。
■16:00
尾道市街を通り抜け、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)を行く。
島と島を繋ぐいくつもの橋に感動を覚えつつ、やがて今日の目的地、生口島へ。
今日は観光もしてないしテンポも良かったから、目的地に着くのが早い。
この島は大学のツレYの故郷。
コンビニやスーパーや
GSはもちろんあって、生活するには不自由はなさそうだけど
驚くほど車が少ない。
T字路で赤信号に気付かず突っ切ってしまって(もろ信号無視)後で焦りましたが
クルマが一台もいなかったので平気でした。
普通なら横っ面に直撃食らってます。
ていうか俺の後ろに後続はいたから
生口島での奈良県民のイメージが下がった恐れあり。汁
■17:00
今日のお宿「
瀬戸田しまなみYH」に到着。
今日も当日予約で夕飯が用意されてなかったので、コンビニに買い出し。
ほんまに穏やかな島やね。なんか時間の流れが緩いみたい。
こんなトコがまだ日本にあるんやね。笑
宿に戻ってからもまだ時間があったので、近くの海岸を散歩。
海岸も街も、夕焼け色に染まって行く。
俺の足跡。
俺はいくつもの場所に、こうやって足跡を付けて来た。そしてこれからも。
例えそれが雨風で消えるとしても、俺がそこにいた事実は変わることはない―――。
■20:00
六畳の部屋で晩飯を食っていると、TVでは24Hテレビが終わるころだった。
24Hテレビといえばアノ曲。
まぶた閉じれば 浮かぶ景色が
迷いながら いつか帰る 愛のふるさと―――
・・・切なくなるからヤメロ。
明日はついに四国入り。
その行程を思いつつ、日付が変わってから就寝・・・。
この日の走行距離
246km
この日の出費
11,346円
9月1日「快走、最西端へ」に続く>>>
カブったところで大して気にしません(・∀・)ぉ