うーん、人って、本当にスグに忘れてしまう。
自分が『その立場』で辛かった事や悲しかった事、『その立場』から離れてその時望んでいた立場になってしまうと、忘れてしまう。言われて悔しい思いをしたことを、寂しい思いをしたことを、現在『その立場』の人に言うようになる。そしてこんな事も、
「私もそう望んでた。けど、いざこうなってみると、そんなに甘い(楽しい)ものじゃないわ」
よく聞くコトバで、「親になると(子を持つと)わかる」というものがある。でも本当にそうなのかな。私は、子を持ってもわからない人には永久にわからないし、子を持たずとも手に取るようにわかる人にはわかると思う。
「この立場になればわかる」は、単なる捨てゼリフ。
私は、片想いの甘酸っぱい記憶も、失恋の痛みも、就職の決まらないもどかしさも、新人ならではの緊張も、人の上に立つことのプレッシャーも、外国人としての疎外感も、シングルの開放感と憂鬱も、恋人の安らぎと不安も、こどもの無邪気さも、おとなの冷静さも、とにかく自分が経験してきた全ての立場の感覚をいつまでも忘れたくない。そして今その立場で行き詰まっている人に対して、あの時の自分を思い出して接したいと思うよ。
でなきゃ『経験』の意味がない。 |