私は生まれてくるときに、母の胎内に忘れ物をしてきたそうだ。小さい頃、必死に親に訴えていた事を覚えてる。
「あっちゃんね、ママのお腹に忘れ物をしてきたの!」
忘れたものとは、ズバリ「おちんちん」である。本来男に生まれてくるはずだったのに、女に生まれてきたのは自分が忘れてきてしまったからだって。
ガンダムの超合金を好み、ゴレンジャーの絵のついた靴を選び、スカートを嫌い、男の子以上のやんちゃぶりを発揮した。
29才になった私は、自分の中にもうひとりの自分がいることを自覚してる。それはこの世に生まれ出ることのなかった、男の子の私。今の自分を守っているのは、“彼”。
今日きーちゃんと話をしてて、その“彼”が姿を現した。
きーちゃんは
「なんか初めて会った人と一緒にいるみたい」
って言ってた。どうやら興味のある分野の話をしていると、“彼”が出てくるみたい。
どれだけダメージを受けても、“彼”が守ってくれる。“彼”は強いし頼もしい。
誰でも多面性を持っていて、でもどの自分だって自分。
“彼”=自分=私
どちらの自分の大切にしなきゃ。 |