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どうしたもんでしょう・・・。  2009年03月23日(月)
こんばんは。

ものすごい風が吹くここ数日、私の体じゅうの水分がすべて鼻から噴出しています。

さて、今年の年度末はどうやら壊滅的景気低迷なようで自動車に限らずあらゆるモノが売れない状態だとか・・・。他人事のように言ってますがウチも例に漏れずただひたすら耐えています。そんな中、とんでもないクルマが入ってきました。



平成7年式ミニカPjです。普通です。が、左側面がものすごいことになっています。



フェンダーからドア、リアのクォーターパネルに至るまでダァ〜っとベッコベコ!!「こんなの直したらいくらかかんだよ!?」と言われ、「解体車か!?」と言われ・・・見たヒト誰1人として商品とは思わない有様・・・。



が、しかし・・・。しかしなんです。

走行8000km!!

これを言うと誰もが「えぇ〜〜〜〜〜〜っっっっ!?!?!?」と驚愕のリアクション。車内は新車の匂いさえ漂っています。なのにベッコベコなんです。当然エンジンやその他の機構部はすべて絶好調。まさに「これから」バンバン走ってくれるという状態。なのにベッコベコなんです。
幸い、左側面だけベッコベコで、あとはキレイなんですけどね。この仕事、何年やってても時々こういう驚かされるようなクルマが出現するものなんです。ちなみにこれって修理しても修復歴有りにはなりませんから。外板パネルの板金だけなので。

ではまた。



   
昭和の名車「ミニカ」の化粧直し (2)  2009年02月28日(土)
こんばんは。

前回やっていたミニカの化粧直し、実はまだやっておりました・・・。遅い!!ウチは整備に関する工具や材料はある程度揃ってはいますが、板金関係の工具や材料はほとんどありません。「与えられた環境の中でどうにかする」という私の考え方で作業を進めておりますので遅くなってしまいます。とくにこの時期は寒いので盛り付けたパテがなかなか乾かないのです。



で、やっと乾いて削り出し。サーフェーサーを吹いて削れ具合や気泡の穴等が無いかチェックし、あればまたパテを盛り付けて乾燥、削りの繰り返しです。どうにかカタチになり、塗装に入りました。



穴まで開いていたバンパーだったのに、ご覧の通りキレイになりました。塗装はサァ〜っと薄く吹き付けて乾かし、また薄く吹くという感じで何度も重ね塗りをしていきます。削ったパテやバンパーの地の色が完全に透けなくなるまで繰り返し吹き付けます。



完全乾燥後、車体に取り付けた状態。良い感じです。



斜め後方から。こちらも良い眺めです。そして最後にひと仕事。塗装したままの状態だと塗膜表面がザラザラになっていますので、コンパウンドで磨き上げます。これで艶も出て元の塗膜との境界線も解からなくなります。

これで完成という訳ですが、基本的な作業の流れは専門の板金屋さんの作業と同じです。ただ、使っている工具や材料が限られていますので時間は何倍もかかってしまいます。整備以外にも時々こういうこともやったりします。で、こういうことをやっている時に限って雪が降ってきたりします。

ではまた。


   
昭和の名車「ミニカ」の化粧直し  2009年02月20日(金)
こんばんは。

だいぶ体調も良くなり、1日の作業量も徐々に増えてきました。車検等の日常的な作業をこなしつつ当店サイト「昭和の名車特集」のミニカのバンパーのキズを直しております。一見、ごく普通のスリキズなんですが、キズの後端部が裂けてめくれ上がってしまっていました。そこで今回は裏側からウレタン樹脂同様に固まる特殊なパテを盛り付け、表からは一般的な板金作業で使うポリパテを塗りつけてキズを埋め、めくれ上がった部分は成型しなおしという作業にしました。



画像のパテを削っている部分の一番右側部分がめくれ上がっている部分です。ただひたすらに耐水ペーパーで削りまくります。作業をしている本人も、これをご覧になっているヒトもとくに面白いことは何もありません(笑)。



ボディの方は若干フロントインナーパネルが押されていましたが(ヘッドライトの下に見えるパネル)、手でグイッと引っ張るとなんとも素直に戻ってしまいました。一応、左右をしっかり合わせるために右側のインナーパネルのバンパーを止めるネジ穴の位置を測ってみましたが、ほぼピッタリ。見た目を考慮してカタチを整える為にところどころ叩いて調整しました。あとは画像のウインカー(サイドマーカーランプ)の下の部分が押された衝撃で軽く盛り上がっていたのですが、ここも簡単に叩いてご覧の通り。ほとんど目立たなくなりました。



当時の軽自動車は鉄板が薄いのでへこんでもちょこっとくらいなら簡単に戻ってしまいます。これでバンパーの成型が終われば塗装して取り付けてキレイになるという訳です。メチャクチャ調子が良いだけに見た目も美しくしておきたいものですからね。先日、長いお付き合いのお客さん(MT車しか乗らない主婦の方です)にお貸ししたところ、「よく走りますね、このクルマ」とビックリしていました。確かに今乗っているワゴンRに比べれば100kg以上軽いですからね。いくら非力な550CCとは言え、やはり軽さこそ最大の武器なのです。興味のある方は見てみてください。

ではまた。


   
どうもよろしくないですなぁ・・・。  2009年02月05日(木)
こんばんは。

このところ、私自信、体調が悪かったこともあり、作業が思うように進まない日々を送っておりました。この数日はだいぶ良くなってきましたが、本来のペースを取り戻すにはまだ時間がかかりそうです。持病が複数あると本来、まったく関係の無い病気であっても時間が経てばそれぞれが影響しあってくるものなのですね。ちょっと今回はキツかった・・・。

そんな中、サイドブレーキが右側だけまったく効いていない状態のクルマとか、エンジンキーのキーシリンダーのガタで始動ができなくなってしまったクルマとか、チョコチョコ作業はやっておりました。が、前回、記事にしたSR−FOURですが・・・とても残念ではありますが、エンジン本体がダメであることが解かり、どうにもならない状況に陥っております。オーナーさんも金額の面でこれ以上の負担は厳しいということで、なんともかわいそうな結果です。当の売ったお店はどうやら知らん顔らしくまともに話しも聞いてくれない状況のようです。ヒドいですねぇ。ただ、こうしたトラブルの双方に挟まれた私の立場は・・・?みたいな・・・。ジャッキアップしたままどうすることもできない状態で結論が出るのを待たないといけません。今のところ大きな作業の予定はありませんが、早いとこ何とかなると良いのですが・・・。

病み上がり(実際は上がっていませんが)なのでとりあえず今思うことを書いてみましたが、次回からはまたみなさんが期待されている「現場の風景」を書きたいと思います。

それでは・・・。



   
基本が大事(1)  2009年01月12日(月)
こんばんは。

整備のネタに事欠かない中野自動車ですが、今回は正直、私もことばを失うくらい悲しいお話しです。みなさんもこのお話しが良い教訓となり、こういうことが起こらないよう今後の参考にしていただければと思います。

年末のことです。初めて当店をご利用いただくお客さんがSR−FOURでやってきました。かなりイジってある様子で音、車高等とてもワルそうです。この日は軽くSR−FOURのメンテナンス等の話しをして、ホーンの修理をして帰っていきました。それから数週間、大晦日だったか元旦だったか・・・。私も体調が悪かったのではっきりと覚えていません。持ち込みでステレオの取り付けを依頼され、ふたたびご来店。古いステレオを取り外すとなんとも汚らしく不愉快な配線の仕方。

「前のオーナーさんはけっこう雑というか豪快というか・・・上手なヒトではなかったみたいだね」

なんて話しをしながらキレイに配線しなおして取り付けました。ちょうど常連さんの「G」も来店していて、現オーナーさんとSR−FOURの話しに花が咲いていました。聞けば「訳のわからないタービンが付いていて7000回転くらいからやっとターボが効き始める」という。それはありえないくらいの話しですね、と驚く私と「G」。こんな話しからまずはすべてノーマルに戻し、本来SR−FOURとはどういうクルマなのかということを解かっていただくことにしました。

その日はそんなこんなで終り、「初春の激闘」をこなしている最中1本の電話が入ります。相手はそのSR−FOURのオーナーさんでした。「バスバス言ってまともに走れなくなっちゃいました。」とのこと。早速、不調ながらも自力で当店まで走ってきてお預かりすることになったのです。

さて、このオーナーさんのこのSR−FOURの入手についてお話しします。ご購入は12月。まだ手元に届いて間もない状態ですぐに当店にご来店されています。ネットで検索し、このクルマを見つけ、発注したのだそうです。注文した販売店は地方で、とても簡単に行き来できる距離ではありません。ですので陸送を使っての引渡しとなったそうです。で、この正月には不調で当店に駆け込んでいます。

で、状況を詳しく見ると次々と危ういヶ所が出てきました。ここに作業前の段階で見ただけで「ダメ」と判断できる部分を列挙します。



バンパーを外した状態。左前に軽い修復歴があるのはまぁ、良いとして・・・。



ターボの周辺から排気漏れがあり、甲高い音が出ています。画像で確認できる部分ですが、ターボの冷却用の冷却水のバイパスのパイプが激しくサビています。接続してあるホースもカチコチです。



エアコンのコンプレッサーです。なんと!!リブベルトのリブが1つズレて付いています。コンプレッサー本体側に寄ってかかっており、プーリーの外側に1本、溝が空いています。これではベルトが斜めにかかっていることになるので劣化が著しく早まります。



プラグも怪しさ満点です。トランクには9番のプラグの空箱がころがっていました。東京近郊の道路状況で9番のプラグを入れて走るには相当の覚悟が必要です。



ラジエターです。周囲が青くなっていますね。これ、全部漏れた冷却水が乾いて粉になったものです。これはエンジンルームを洗ってしまえば簡単に消えてなくなってしまうものなのですが、この販売店では「幸い」洗わないでいてくれたのですぐに確認できました。ちなみに中に入っていたのは冷却水ではなく、普通の「水」でした。



先程ご覧いただいたアッパータンクと同様にロアタンクもカシメ部分からやはり漏れて粉を吹いています。



そして最後にこれ。ターボのブースト圧をコントロールするものですが、これを目一杯上げて走っていたようで・・・。

と、これだけすごいことになっています。こんな状態で普通に販売するお店があることに驚くヒトも多いかと思いますが、中古車屋ってこんなものです。クレームが来なきゃラッキー、来て当たり前みたいな。そんな危なっかしいことするよりしっかり整備して安心して売れるほうが良いと思うのは私だけなのでしょうか・・・。

ともかく、次回はターボの取り外しやプラグ等実際に整備を着工していきます。お楽しみに。

ではまた。



   
続・初春の激闘  2009年01月07日(水)
・・・ということで貴重な休日に突入した私「ぼ」。

ここからのお話しは現代の、それもつい昨日のお話しです。

こんばんは。

昨日は身動きとれず、ほぼ寝たきり状態で過ごすハズでした。現にお昼すぎまではそうでした。が、おとなしく寝ていても、栄養を取っても良くなる気配がありません。午後になっても相変わらずな状態。これはマズいと思い、チビの「歯科検診」&「買い物」ということで1日外出していただいて充分休ませてもらうということででかけていた嫁に連絡します。

ぼ「近所に内科はあるかね?」
嫁「私が小さい頃から診てもらっている内科が近所にあるよ。」

私はすぐに準備をして家を出ました。徒歩で5分程のホントに近所のところ、言われたとおりの場所にその医院はありました。「○○整形外科」と堂々たる楷書文字の巨大な看板がかかっています。その下に小さく「内科」と書かれています。普通なら見落としてしまうくらい小さく書かれています。これも言われたとおりのことなのですが、さすがに「ついで」に内科もやっている感は拭えません。が、この体で戻る元気もなく、半信半疑で入りました。

待合室には誰もおらず、静まり返っています。受付にはおばあちゃんが2人。その奥にやはりおばあちゃんが事務服で1人います。青メタのスリッパに金色の文字で病院の名が書かれています。壁には感謝状が額に入って誇らしげに何枚も飾ってあります。薄暗い待合室は決して平成21年の雰囲気ではありません。明らかにここは古き良き「昭和」の世界です。

そんな昭和の雰囲気を楽しむ間も無くすぐに呼ばれました。とても姿勢の良い、背筋のピンとしたおばちゃん看護士です。診察室と書かれた部屋に案内されました。先にその看護士が入っていきます。続いて私が入るとそのおばちゃん看護士は白いカーテンの奥にスッと消えていきました。

「どしたぃ!?」

私の視界の外から威勢の良い掛け声が聞こえます。振り向くとすべてが理解できる強烈なキャラの持ち主が鎮座して呼びかけていました。まんまるの禿げた頭と濃すぎる眉毛、もじゃもじゃヒゲとデカい目、鼻、口。まさに「目を入れた達磨」です。白衣は前がはだけて肌着である白いランニングシャツが丸見え。そのランニングシャツがかろうじてまんまるの腹を隠しています。その強烈なインパクトにしばし見入ってしまった私ですがなんとか我に帰り、症状を伝えます。

ぼ「あ、はい。実はこうこうしかじか・・・でして・・・」
達磨「ムリしたな。」
ぼ「えぇ。ムリしました。」
達磨「注射!!」
ぼ「へっ!?」
達磨「注射!!
ぼ「あ、はい。」

するとさっきおばちゃん看護士によって閉め切られた白いカーテンがふたたび開きました。まるで達磨の掛け声に反応して自動で開くように出来ているかのような動きです。その開いたところには先程の姿勢の良いおばちゃん看護士が注射のスタンバイをして立っています。ものすごい連携プレイです。

おばちゃん看護士は相変わらず無表情です。

おばちゃん「肩出してください。」
ぼ「あ、はい。」
・・・上着を脱ぐ「ぼ」・・・
おばちゃん「はい。それでいいです。」

というと私のTシャツのそでをグイッと上げ・・・

おばちゃん「痛いですよ!!
ブスッ!!
ぼ「はい。」

「痛いですよ!!」って・・・。しかも私の返事より先に針刺さってるし。しかも明らかに直角に近い・・・。相変わらず無表情だし。

達磨「はい、終り!!」
ぼ「え!?あ、はい。」

気づけば待合室に戻っていました。なるほど。まさに治療も昭和だな・・・。とどっぷりとタイムスリップした昭和なひとときを堪能しました。しかし、あの達磨先生とおばちゃん看護士の連携プレイは長い年月をかけて培われた、まさに「絶妙なコンビネーション」で、イマドキのお笑い芸人なんかよりもはるかに息が合っています。おそらく、カゼで受診した患者にはこの連携プレイというのが当然のように「流れ」として完成しているのでしょう。すばらしいのか、これしかできないのか・・・。謎ではありますが、確かなことはあの「ブスッ!!」から数分、確実に体が回復しているということです。

会計を済ませ、処方薬局へ。すぐ隣にある薬局です。処方箋を出すとしばらくして薬が出され、薬剤師のおばちゃんが説明を始めます。しゃべり始めたら止まらない、まさに「マシンガン話術」です。私にいくつかの質問をしますが、「はい」や「いいえ」を言い終わる前から次の話しを始めます。腹が立つ間すら与えてくれません。むしろ笑ってしまいそうなくらい、一切「カマず」に説明が続きます。終わる時もピタリと止まり、銃口から火薬の煙が出ているかのごとく口元から湯気が出ていたかもしれません(マスクで見えませんでしたが)。

帰り道、1歩1歩、歩く度に注射が効いてくるのが解かりました。そして、この日の晩には熱も下がり、体も信じられない程楽になっていました。現代の進化した医療から逸脱した古き良き治療を今なお続けている、こんな街医者がいても良いものだと実感しました。強烈な個性は持ち合わせる必要は無いですが・・・。

・・・・・・。

ということで今日からまた1週間が始まります。完全復活ではありませんが、先週のような状態からは完全に脱したのでこれでひと安心です。もしまたぶりかえしたら・・・達磨さんの「気合の一発」に助けてもらうことにします。

ではまた。



   
初春の激闘  2009年01月05日(月)
新年 あけましておめでとうございます。

やっと明日、1週間ぶりに休むことができる中野自動車です。
この1行でタイトルの意味がお解かりだと思いますが、多くのヒトが思っている通り、30日の定休日からぶっとおしで働いておりました。毎度のことですが・・・。この世界的な不景気の中、正月もしっかりと働けるというのは逆に感謝に値しますが、そういう時に限ってチビからもらったカゼが猛威を振るい、熱で頭がボォ〜とし、体中の関節が傷み、のどをヤラれて食欲も無く・・・。

中野自動車という所はとても東京とは思えないほどの寒冷地で、マンションの1階ということで雨には強いが日はまったく当たらず、コンクリートのうちっぱなしなうえに後が開いている為に風が少しでも吹けば集中して吹き込む(キャブレターの原理と同じで狭くなった所を通る風はそのパワーが上がります)ようなところです。この時期に洗車をしようものなら水をかけたところからみるみる凍ってしまうほどです。そんな極寒の地において寝転がったりして作業をしていればカゼをひいて当然です。

「何かがおかしい」そう思った時にしっかり対策を施すべきでした。元旦からエブリィのリコール作業でオルタネーターやバッテリー等の配線の引き直し作業を開始。新年の挨拶がてら遊びに来ていた連中が夜になってやっと作業を終えた私の表情を見て笑います。「明らかに弱ってますよ。」「病人の顔してます。」等と・・・。自覚症状もバッチリあります。作業中盤から明らかに「寒い」のです。普通、作業をしていると体が火照ってくるものなのですが、いくらがんばっても寒いのです。そのうち頭の中でゴォォォォォォ〜・・・と劣化したハブベアリングのごとくうなり音がし始めました。自分の中ではそれを認知してしまうと精神的ダメージによって作業続行が困難になってきますので気づかないフリをしていたのかもしれません。そして、作業が終り、ホッとしたところで一気に症状が表面化してきたのでしょう。

2日、3日とすでに予定が入っていたこともあって休む訳にはいきません。人間の添加剤「ユ○ケル」を毎日注入し、気合で乗り切ったのでした。そのムリが回復を後へ延ばしているだけであることは解かっていました。4日にはすでにロクに動ける体ではなくなっていました。そして今日、なんとか月曜まできました。明日は定休日です。激闘の末、激しく痛めつけられた体は休息を求めています。明日1日でどの程度まで回復するか解かりませんが、とにかく「戦士の休息」です。

長い、とても長い1週間でした・・・。

2009年、今年も皆様のお役に立てるよう、さらに整備道に精進し、高いクオリティのテクニックを身につけてまいる所存です。昨年もクレーム1つなく皆様とお付き合いできましたことを感謝いたします。そして今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

中野自動車 ぼ


   
華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(10)  2008年12月24日(水)
こんばんは。

しばらくです。このところ、前回の更新でも書いた通り、難解な修理や重整備が立て続けに入庫しており、なかなかこのセルボにとりかかれませんでした。お客さんのクルマが最優先なのでどうしても在庫車は後回しになってしまいます。昨日は祭日だったので定休日の火曜日でしたが営業し、今日が本来は振替で定休日となるのですが、そこは多忙な年末です。休んでもいられません。今週は休み無しです。

で、昨日までに手間のかかる作業が一応クリアできたので、今日からは久しぶりにセルボの作業です。

今日は室内の天張りの張替え作業です。



この時代のスズキ車はこのようにみんな天張りが剥がれてきます。接着剤による貼り付けなのでしかたがありません。



ダラ〜リ垂れ下がったみっともない天張り。まずは日頃のストレスや怒り、あらゆる苦悩を撃ち破るべく、渾身の力を込めてこの垂れ下がった天張りを思いっきり引き裂きます。ビリビリとにかく引きちぎって剥がしていきます。後には内側のスポンジが残ります。残ったスポンジには接着剤が付着しているので簡単には剥がせません。そこでスクレッパーでガリガリ削ぎとっていきます。新しく張る天張りがデコボコしないようにここからは丁寧に残さず削ぎ取ります。



キレイに「ツルッパゲ」になった天井。ここに新たな「ヅラ」を貼り付ける訳ですが、まずは採寸から。リアゲート側の後端とガラスルーフ側の前端とでは幅がことなります。しっかり採寸して長さも測ります。



今回、純正の天張りは生産終了で入手できませんでしたので(バカ高いのでこれで良かったのですが)近所の超大型ホームセンターにてかっちょええ生地を買ってきました。ビニール素材ですのでその素材に適合するスプレー式の接着剤も合わせて購入。先程採寸したデータを元に生地を切り出していきます。当然、そんな機材は無いのですべて手作業で切り出します。切り出した生地を段ボールの上に広げ、まずはツルツルの裏地にサンドペーパーで荒くキズを付けていきます。こうすることでキズの中に接着剤が入り込んでより強力に接着できるのです。とくに端っこは一番剥がれやすいので念入りに擦っておきます。

さて、ここからは時間との勝負です。天井と生地の裏地にまんべんなく接着剤を吹き付けて、一気に貼り付けます。角度や位置を一発で決め、直ちに貼り付けないと接着剤が乾いてしまいます。



リアゲートのすぐ後に生地を置き、まずは天井に接着剤を吹き付けます。段差があるルーフ形状なのでその部分にはとくにたっぷりと吹き付けます。すかさず今度は生地の裏面に接着剤を吹き付けます。全体に吹き付けたら間髪入れずにすぐにリアゲートから滑り込むように自分と生地を車内に入れます。両手両足をフル活用して正確な位置に生地を持っていき、一気に貼り合わせます。さらに空気が入ってしまったりシワができたりしないように中央から両手両足で生地を密着させていきます。何度も何度も繰り返し撫でまわし、接着剤がある程度乾くまで押さえつけていきます。こうして完成したのが上の画像です。純正よりスポーティなイメージの天張りになりました。

意外と大変な作業です。とにかく瞬間的にドンピシャの位置に貼り合わせなければなりません。経験がモノをいいます。

さて、これで内張り関係が終りました。あとは掃除をしてボディを磨けば完成です。次回発売の「Goo」に掲載しますのでいくらになるか楽しみにしていてください。

ではまた。



   
多忙・・・  2008年12月20日(土)
こんばんは。

すいません。
このところ非常に難解な修理が立て続けに入庫していて「セルボ」の復活作業が止まっております。
原因不明のエンジン始動不良・・・コンピューターやらリレーやら燃料に関する部分の不具合なのですが、どうにも理解に苦しむ状態・・・(完治しました)
激烈に調子の悪い(他社でお買いになった)クルマの車検・・・アイドリングがやたら高く、クリープ現象で走行させると変速してしまう程!!キャブレターのオーバーホールやエンジンのあらゆる調整、マフラーやタイヤ等高額部品多数交換・・・(完治)
U12ブルーバード(アテーサ4WD)のクラッチ交換と車検・・・1800ccツインカムターボで超高難易度!!(終了)
SR−FOURのオイルポンプ交換・・・これも超高難易度!!現在作業中
等々・・・この暮に来てとんでもない作業が目白押しです・・・
なんとかあと1台で難しい作業は終りますが、細かい作業はまだまだ予定が入っています。年内はこんな感じで整備の作業に追われていることでしょう。
お正月あたりには「セルボ」の作業に戻れればと思っております。
楽しみにしていてくださっている読者のみなさん、申し訳ありません・・・
今しばらく時間をください。何分、私1人でやっているものですから・・・

ではまた。


   
華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(9)   2008年11月27日(木)
こんばんは。

よく降りますね。しかも寒いし。体を動かして温めることができれば良いのですが、キャブレターの作業はホントに指先だけしか使わないですからね・・・。困ったものです。



さて、今日から組み立て作業に入ります。忘れ物が無いように各ボディに細かい部品を組み付けて3段重ねに積み上げます。各段の間には新品のガスケットが挟んであります。この画像だと本体のみの状態ですのでとてもスッキリしています。このくらいシンプルだと作業も楽なんですがねぇ・・・。



反対側から。さらにシンプルです。が、ここにはオートチョークやスロットルのリンケージが複雑に絡み合ってくっつくことになります。この側面はほとんど見えなくなってしまいます。



真上から。2バレルキャブの構造がよく解かる画像です。まだチョークバルブは付いていません。ずいぶんキレイになりました。



このように「素っ裸」のキャブレターの周りにデコレーションしていきます。前述のチョークやスロットルのリンケージ、アイドルアップのダイヤフラムやプッシュロッド、センサーや無数のホース等々・・・。これらの取り付けには順序があり、慣れない人がやると付けては外し、付けては外しの繰り返しになってしまいます。「最初にコレを付けて、次にコイツをこの穴に通す・・・」「このリンクはこの向きじゃないとプッシュロッドと接続できないけど付ける時は逆に向けて入ったら向きを戻す」・・・。こんなことの繰り返しを行っていきます。



組み上がったキャブレターです。外もかなり美しくなりました。バキュームホースはすべてコチンコチンだったので新品のホースで繋ぎ直してあります。このホースの接続ヶ所も間違えやすい作業です。間違えないコツは片方の端を抜き取らず、接続したままにしておくこと。そうすればホースの曲がり具合や長さ等でどこに繋がるのかが解かります。そして交換する際も1本づつそれらを確認して接続していけば間違いありません。



エンジンに取り付けました。ここでもホースの接続個所に充分注意して取り付けます。



右側から。複雑に絡み合ったリンケージが見えます。どれ1つ間違えてもまともに作動しません。組み立て時と同様に取り付け時にも改めて正しく付いているか確認していきます。こうしてキャブレターは元の位置にキレイになって収まりました。



キーをONにしてポンプがガソリンを送り込むのをしばし待ちます。そしてキーをさらに回すと、キュルキュルキュル・・・と何度かセルモーターを回して始動しました。この時期ですのでチョークがかなり効いていて高めのアイドリングで維持しています。第1段階は成功です。エンジンがかかっただけでなく、しっかりオートチョークが作動しています。このままエンジンが温まるのを待ちながら時々アクセルを踏んで吹け上がりを確認します。F5Bらしい鋭いレスポンスです。

そうこうしている間にエンジンは温まり、通常の回転数に落ち着きました。ラジエターの電動ファンもちゃんと回転しています。画像のようにアイドリングも1000回転付近で安定しています。あとは細かい調整を行ってこれでキャブレターの修理は完了です。

早速、ひと回り走ってみましたが、ボディの軽さと低さによる小気味良い加速と安定感がなかなか楽しいクルマです。オートマ車ですが、なかなか良い加速をしてくれます。変速の方も1速から2速、2速から3速とシフトアップもカンペキです。アクセルを軽く踏めば普通に変速、深く踏み込めば各ギアで高回転まで引っ張ってくれます。まさに「楽しめるAT車」という感じです。

さて、次回からは内外装の仕上げに着手していきます。

お楽しみに。ではまた。



   

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