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550レックス緊急手術!!(4)最終回  2008年07月06日(日)
こんばんは。

いよいよ大詰めのレックス緊急手術。毎日のように現れる新しいオーナーさんは作業の進行状況が気になってしかたがない様子。私も後が詰まっていますので早く終わらせないと次のクルマにかかれません。ということで今日が最終回です。つまり、完成します。



ドライブシャフトを取り付けます。画像の1の矢印がスプライン部です。スバルではこのようにミッション(デファレンシャル部)からスプラインが突き出しています。他メーカーではほとんどがドライブシャフト側からスプラインが突き出しています。さらにスプラインの赤く○で囲ったところに穴が開いていて、2の矢印の部分にちょっと刺さっているピンを貫通させて固定します。穴の位置を合わせて組み付けないとピンが入りません。



これが組み付けた状態。左右とも同じ作業です。これで動力がタイヤにまで伝わるようになりました。ちなみにヴィヴィオからはこのピンが無くなり、代わりにスプラインの先端近くにCリングが装着され、そのCリングの外側に広がろうとする力でドライブシャフトをロックします。



次に排気関係を組み付けていきます。このレックスではエキゾーストマニホールドがミッション方向へ90度曲がっており、ここも特殊な作りになっています。触媒と一体となったEXマニホールドはラジエターのすぐそばを通り、ミッション下でフロントパイプに接続します。冷却効率を考えるとあまり良い取りまわしとは言えませんが、極力エンジンを下の方に搭載し、重心を低く抑えようという考え方からこうなっていると思いますので、そういう意味ではなかなか凝った作りだと言えます。



すべてを組み付けてエンジンがかかった瞬間の画像。2気筒エンジン独特の「コトコトコト・・・」という振動とともに軽快に回っています。クランクシャフトからの音も完全に消えてとても良い状態です。最終の調整&チェックを行い、完成となりました。



試運転でもスーパーチャージャーの威力と本調子になったエンジンのパワーが余裕の鋭い加速を生み出しています。とても速いです。550ccの2気筒エンジンでありながらスーパーチャージャー+大型のインタークーラー、4輪独立のサスペンション、前後ともに装備されたスタビライザー、フロントブレーキはベンチレーテッドディスク・・・そして620kgの軽量ボディと走りに対しての当時のスバルの意気込みが存分に味わえるクルマです。こういうクルマにはいつまでも元気に走り続けていてもらいたいものです。新オーナーさん、お待たせいたしました。心行くまでご堪能ください。

では私は次のクルマにかかります。


   
550レックス緊急手術!!(3)   2008年07月02日(水)
こんばんは。

ウチのチビの保育園では「水遊び」が始まりました。いよいよ夏です。ムシムシしたキモい熱さに耐えながらの作業が始まります。

さて、ふたたびエンジンを「担ぐ」日がやってまいりました。エンジンマウントが入荷したのです。



「せぇ〜のっ!!」で持ち上げるとやはりそんなに重くもなく膝上まで持ち上がります。そのままノッシノッシと歩き、車体に近づきます。事前に配線やホース、エアコン関係の部品をよけておいたのでそのまま前進し、エンジンルームにスーっと入っていきます。あらかじめ下にはジャッキをある程度の高さまで上げてスタンばっておいたのでそこにゆっくりと下ろします。その状態でギシギシ位置を調整してエンジンマウントを締め付けます。



マウントだけが真新しいのがよく解かりますね。新品のマウントを取り付けるとエンジンがプルプルします。意味が解からないですよね。古いマウントのままエンジンを乗せると潰れきったゴムなので揺らしてもグイグイときしむようにしか動きません。新品だと新鮮なゴムなので伸縮幅が大きく、弾力もあるので揺らすとプルプルするのです。



古いエンジンマウント。「潰れきった」という次元を超えてちぎれています。20年間、よく頑張りましたね。ちぎれてもなお、エンジンを支え続けていたのですから。後はゆっくりと天に召されていただきます。



乗ったエンジンにフライホイールを取り付けました。ここにクラッチディスク、クラッチカバーが付きます。さらにミッションが付きます。クラッチの取り付けは簡単ですし、あっという間なので省略です。その後ミッションを取り付けます。センターシャフトの取り付け穴をめがけて一気に持ち上げ、速やかに挿入します。いくら軽いとは言っても人間の腕力でいつまでも支えていられる程ではありません。車体の下に潜り込み、両手両足をフル活用してガコガココジりながらスポッと入るまで頑張ります。ここは手が離せなくなります。今回はスムーズに入りましたが、なかなか入らないクルマも多数あります。そんな時はとにかく頑張るしかないのです。まさに体力勝負な場面です。



スポッと入り、ボルトを締め付けて固定。ミッションのマウントも固定した状態です。これでレックスの心臓部はすべて搭載完了となります。あとは細々と周りの部品を元の位置に戻していきます。

峠は越えました。あと少しです。次回はドライブシャフトやマフラー等の取り付け辺りのレポートですかね。まだまだ何台ものクルマが作業を待っているのでさっさとやってしまいましょう。熱いし。

ではまた。


   
550レックス緊急手術!!(2)   2008年06月29日(日)
こんばんは。

雨です。静かな雨の日曜日です。昨日は怒涛のお客さんラッシュだったのに、今日はとても静かな日曜日。こんな日は作業もはかどり・・・と言いたいところですが、部品待ち状態だったりします。古いクルマはスムーズに入荷しないのが痛いところです。



とはいえ、クランクシャフトを組み付けました。真新しい新品のクランクシャフト。とても贅沢な景色です。バランサーシャフトを駆動するチェーンがよく見えますね。これもタイミングベルトと同様に合いマークをしっかりと合わせて組まなければなりません。



タイミングベルト側から。オイルシールも当然新品。画像のクランクシャフトの上にあるフタの中がウォーターポンプです。反対にクランクシャフトの下にある黒っぽいフタの部分がオイルポンプです。それぞれバランサーシャフトの回転軸上にあって同時に回転されます。



フライホイール側。こちらもオイルシールは当然新品。クランクシャフトの尻が光輝いています。あとはオイルストレーナーを付けてオイルパンを被せるとエンジン内部は完成です。ちぎれたエンジンマウントが入荷しないので作業はここまでとなります。今回は素手でエンジンを乗せるのでこの段階で周りの部品をいろいろ取り付けていくと重くなるので極力乗せてから取り付けます。

クラッチ関係の部品も新品になります。これはエンジンが車体に乗ってから組み付けます。はやくマウントが来ないものでしょうかねぇ・・・。明日からは同時進行で他のクルマの作業も始めなければなりません。忙しくなります・・・。

この作業のレポートでできるだけ引っ張れるように今日はここまで。何回かに分けて更新していきます。意外と反響が大きかったもので・・・。

ではまた。


   
550レックス緊急手術!!(1)  2008年06月25日(水)
こんばんは。

世の中、予期せぬ出来事はけっこう起こるものです。今回のレポートもまさにそんな感じの出来事・・・。驚くような名場面、珍場面の続出です。

そもそもの始まりは長年乗り続けていたこのレックスの前オーナーさんの買い替えによる入庫でした。そのレックスはほとんどキズもなく、事故等もやっていない極上と言えるレベルの状態でした。当店のホームページに紹介し、すぐに「欲しい!!」という方が現れて、整備にかかりました。エンジンの中身もしっかりオイル交換されていたことがすぐに理解できるような、とても20年間現役で走り続けてきたクルマとは思えない程キレイで、美しい黄金色に輝いておりました。

整備も終り、試運転に出かけた時のこと。ほんの一瞬、普通に走っていたら気づかないくらいかすかに「カリカリ・・・」という音が出ていることに気づいてしまいました。1度気になるとそればかりが耳に入ってきます。何度走ってもクラッチを繋いで走り始める瞬間にその音は聞こえるのです。点火時期やその他各部の調整も万全に行っているだけに、すぐに原因は解かりました。



クランクシャフトの交換作業に入りました。まずはジャッキアップして下に潜り込み、エンジン、ミッションのレイアウトを思い出すように確認します。このレックスの2気筒エンジンはもう10年以上下ろしたりバラしたりしていません。寝板に寝転がりながらしばらく眺めます。「周囲の隙間具合を考えればエンジンだけ残してミッションを下ろし、その状態で交換できるかもしれん・・・。」そう考えた私はその考え通りに作業を進めるのでした。



ミッションを下ろし、エンジンのみになった状態でそのエンジンを固定しようと腕力だけでグイッっとズラシてみました。すると思いの他軽く動きました。あまりにも軽く感じた私は拍子抜けと言いますか、おもわず笑いがこみ上げてきて力が抜けました。「か、軽い!!これ、わざわざこんな中途半端な状態で固定して作業するよりもそのまま力だけで下ろせるんじゃねーの?」そんなことを思い始めました。いくつかのホースや配線を外し、「よっ!!」と抱きかかえてみると・・・なんと普通に持ち上がるではありませんか!?で、そのまま下ろしたのが上の画像という訳です。



試しに、下りてからいつものようにチェーンを引っ掛け、そのチェーンを持って持ち上げてみると・・・肩にかけられるような雰囲気。腕を通し、チェーンを肩まで上げてそっと支えていた右手を放すと・・・「オォッ!!初体験!!ショルダーバッグのようだ!!」バカみたいに1人でそんなことをして遊んでる私・・・。自己満足にも程があります。こんなシーンをお客さんや出入りしている業者さんにでも見られたら・・・。バカですね。



さて、話しを戻してオイルパンを外した画像が2枚。キレイです。これまで何台ものエンジンをこうして見てきましたが、久しぶりにとてもキレイなエンジンです。ちなみに作業はエンジンを横倒し状態にして進めています。これも普通に私の腕力だけで簡単に倒せます。しかし、どうしてこんなにキレイなエンジンなのにあんな「カリカリ」音が出ているのでしょう・・・?自分の診断ミスではないだろうか・・・?そんなふうに思えてしまうくらいキレイです。



作業を進め、クランクシャフトが外れた時、やはり私の判断は正しかったということがやっと確認できました。画像はクランクシャフトを外し、残ったピストンです。裏から見ていますが、これも非常にキレイです。試しにコンロッドを引っ張ってみましたが、1気筒目はバルブが閉じているので引っ張ってもちょっと動いては吸い込まれるように元に戻ろうとします。かなり力を入れて引っ張っても引き出すことはできません。ものすごい密閉状態です。2気筒目はバルブが開いているので引っ張るとニュニュニュッと出てきますが、こちらもしっかりとピストンが密閉しているのでけっこう力が要ります。これだけ圧縮がしっかりしていればピストンをイジる必要はまったくありません。



で、例の音の原因がコレです。メタル。中央の大きなヤツはキレイですがその左にあるものや右にあるもの等は表面が削られ、銅が露出しています。ここまで磨り減っていればそりゃあ音も出ます。よくあんなかすかな音で済んでいたものです。でも・・・どうしてこんなにキレイなエンジンなのにこんなに磨り減っているのでしょうね?オイルの循環も良好ですし、まったく他の部分に損傷や磨耗、故障等は見当たりません。



外したクランクシャフト。これは交換しますので廃棄処分ですが、メタルの当たる部分にはやはりキズが付いています。この型の後、4気筒になったレックスではカムシャフトが弱く、かなり少ない走行距離のクルマでも「カンカンカン・・・」というけたたましい音がよく発生していたことを思い出しました。「アレだ。」2気筒の時代にはカムシャフトではなくクランクシャフトが弱かったのです。「弱かった」というよりも、「負荷が多くかかっている」為に寿命が短くなっていると言った方が正しいですね。というのも、クランクシャフトの両脇にはバランサーシャフトが付いていて、その2本のバランサーシャフトをクランクシャフトに鋳込まれているスプロケットを介してチェーンで回転させているのです。そのチェーンはウォーターポンプ、オイルポンプが一体となったブロックのすぐ後に付いています。この構造ゆえ、チェーンから遠い位置のメタルが偏磨耗を起します。極端に言えば、チェーンの力によってクランクシャフトに偏った方向に力が加えられているのです。ですから、そのまま20年も経てばいくらオイルがキレイであってもこのような現象が起こってしまうのです。

あとは部品が到着したら組み付けにかかります。いつものような大変な作業にはなりません。なにしろ自力で持ち上げられるエンジンですからね。一応タイトルには(1)って入れておきましたが、良くて数回のレポート、最悪、次で終り的な軽いレポートになりそうです。

ではまた。


   
相変わらずハードな近況報告  2008年06月20日(金)
こんばんは。

ハードな整備が慢性化していて、たいていのことでは驚かなくなっている中野自動車のこの状況・・・。このところ、なぜか在庫のクルマが売れに売れていて、車検やら整備やら掃除やらで大忙し。良いことではありますが、なぜか申し合わせたようにみんな同じタイミングです。千葉県のK様、東京都のO様、愛知県のA様、東京都のM様、お買い上げありがとうございます!!順番に作業を進めておりますので皆様、今しばらくお待ちください。そして、オーバーホールのご依頼をいただいております方々、とくに次にかかる予定の長野県のH様。大変、お待たせいたしております。なかなか手が空きません。もう少しお待ちくださいね。

さて、そんな納車待ちのクルマの中から、またしても強烈な作業を強いられてしまったクルマをご覧頂きましょう。



当店のホームページをご覧の方にはすでに周知のクルマですが、スバル レックスです。タイミングベルトやウォーターポンプ等の作業をして、その他細かい整備や調整を終えて試運転をしてみると、かすかにイヤな音がしました。

「いかん。この音はいかん。」

調子はすこぶるよろしく、20年前のクルマと思えない程の加速を見せつけるレックスですが、アクセルを踏み込んだ瞬間のほんのわずかな瞬間の異音を聞き逃しませんでした。この20年間で120000km以上走行し、奮闘し続けてきたエンジンの奥からわずかに聞こえる「カラカラ」音。クランクシャフトです。



さぁ、緊急オペの始まりです。先日、納車の約束をすでにしていた新オーナーさんに事情を説明し、もうしばらく預かることになりました。楽しみにされていたのにまた「おあずけ」状態になってしまってすいません。っていうかこれでエンジンの下半身がオーバーホール並みに新品部品がズラリ・・・状態になりますね。結果オーライですかね?ま、出来上がりを楽しみにお待ちください。



もう1台はセルボモード SR−FOUR。こちらもハードにステアリングラックAssy、オイルポンプ等の交換を終えて、今日、車検(予備検査)に行ってきました。新オーナーさんからの同時にご依頼いただいた作業がありますのでこれからそちらにかかります。このSR−FOURはとても順調に作業が進んでおります。あと少しです。

あとの2台も順調に進んでいます。それぞれ新オーナーさんにお渡しする日も目前です。

ということで、今回はまさにタイトル通り、「近況報告」になってしまいました。在庫車置き場でミラが「俺はいつ走らせてくれるんだよ。」と毎日私に問い掛けているような気がしてなりません・・・。

忙しいのは良いことなんですがねぇ・・・。1人でできる作業量を超えているような気がします。

ではまた。


   
最近の作業風景  2008年06月07日(土)
こんばんは。

「いつもオーバーホールとか重整備ばっかやってんの?」とよく聞かれます。「そんなことないよ。細かいのもやるし、大掛かりなのもやるし、いろいろだよ。」と答えます。が、その会話をしている後にエンジンルームがぽっかり空いてエンジンが下りているクルマがあり、そのエンジンがバラけていたりするとやはりそう思われてもしかたがありません。



今はセルボモードSR−FOURの納車に向けての整備を行っています。画像はステアリングラックを交換したところです。リビルト品に交換しました。交換前はガタがでており、これから車検を取ろうという状態ではありませんでした。この作業はエンジンを下ろして行うのが一般的ですが、ちょっと工夫をすると下ろさなくてもかろうじてできます。が、今回はこれだけではないので下ろしました。



エンジンのオイルポンプの交換があるからです。この2点の作業を行うのであれば下ろしてやった方が楽です。で、画像のような状態になったのです。今回はエンジンやミッションをバラす訳ではないのでとても楽に感じますが、実際にはけっこうハードな作業です。以前も書きましたが、SR−FOURのオイルポンプは100000kmくらい走るとプーリー(画像一番下右側の大きなヤツ)の付け根のオイルシールが硬くなり、ヒビが生じ、オイルが漏れてきます。さらに乗り続けるとこのプーリーの軸にガタが発生してタイミングベルトにもオイルが付着し、テンションも弱くなり、ベルトのコマがズレて走行不能になります。

このプーリーの軸部のオイルシールが単体で部品供給していてくれればプーリーを外してそのシールだけを交換すれば良いのですが、ここはオイルポンプと一体でしか出てきません。仕方ないのでこの症状が起こったSR−FOURはすべてオイルポンプAssyで交換しています。困ったものです。

あの・・・勘違いしないでくださいね。「だからダメなクルマだ」ということではありませんよ。他のメーカーのクルマも同じスズキのクルマも似たようなことは多々あるのです。「この部品だけ出れば安く済むのに・・・なんでAssy交換なんだよ。」ということはいくらでもあることなのです。毎日毎日いろいろなメーカーのいろいろなクルマを整備していれば、そんなことはしょっちゅうあるのです。時には目を疑うような信じられないような事もあるものです。「たったこれだけの修理なのにそこまでバラさないとできないの??」とか、クルマの構造は基本は同じでも取り付け方や配置等で整備方法が大きく変わるのです。

まぁ、そんな訳で今月もいろいろな作業依頼が続々と入ってきています。面白そうなものはまたレポートします。

ではまた。


   
昭和の思い出・・・  2008年06月01日(日)
こんばんは。

とくに記事にするつもりではなかったんですが、とある常連さんから「どうしても」とリクエストがあったので記事にしてみました。最近、なぜか「昭和」なクルマがぞくぞくと集まっています。べつに好きで集めている訳ではなく、たまたま集まってしまったんです。そんな中から1台、ご紹介しましょう。



スバル レックス V です。昭和63年式。当時のスバルの軽自動車は2気筒エンジンで振動も多く、いかにも「一生懸命走ってます!!」という雰囲気でした。そんなエンジンにもターボの波は押し寄せてきていました。このレックスの前の型ではターボ車がありましたが、このKN1系のレックスからスーパーチャージャーが搭載されました。そのスーパーチャージャー付きグレードの1台がこれ。VとVXがありましたが、VXは3ドアのみで、リアスポイラー等が付いた、アルトワークスミラTR−XX的なグレードでした。このVは5ドア(3ドアもありました)でスポイラーやハデなステッカー類は無く、シンプルで、だけどVXと同じエンジンというグレードです。



もう10年近く前でしょうか・・・。今回、当店で引き取ることになったこのクルマのオーナーさんに販売したのは・・・。この10年の間、大変気に入って乗っていてくれました。5速マニュアルですので当時出たばかりの「耐久力がまったく無い」ECVTではなかったことがここまで長持ちした要因の1つでしょう。このオーナーさんは自動車教習所の教官をやっておられる方。日頃のメンテナンスもしっかりとやっていてくれました。

このレックスのエンジンはEK23という2気筒のSOHCエンジンです。このエンジンはちょっと変わった構造で、ウォーターポンプがエンジンブロックと一体となっていて、他のクルマのようにゴッソリ交換できません。部品を注文すると、「インナーキット」というものが届きます。ようするに「ウォーターポンプがエンジンに付いた状態のまま中身をバラして細々した部品だけを交換しろ」ということなのです。フレームとエンジンの間のわずかな隙間でそれをやれというのですから作業は激烈に大変です。でも時期が来ればやらなければなりません。最近ではさすがにこの作業をやる機会も無くなっていましたが、今回、このレックスが入庫したことでその大変だった作業をやらなければならなくなってしまいました。タイミングベルトとともに交換です。近いうちに当店ホームページに詳細を掲載しますので興味のある方はご覧ください。

懐かしいという気持ちと一緒に「あの作業をやるのかっ!?」という緊張感が同時にこみ上げてきました。ま、せっかく当店に戻ってきてくれたのですから、しっかりと整備して次のオーナーさんにも大事に乗ってもらいたいものです。

ではまた。


   
意外と好評なスタイル・・・  2008年05月26日(月)
こんばんは。

前回のオーバーホール作業が終り、たまっていた車検や軽整備等を次々とこなしているここ数日・・・。あのプレオの新しいオーナーさんは「新車みたい!!」ととても喜んでいただきました。毎日快適に通勤しているそうです。

さて、今日は偶然の産物の画像から。



あるお客さんのクルマを車検で預かり、整備をしていたところ、タイヤがフェンダーからわずかにはみ出ていることが判明。そこで当店にある在庫車からタイヤを拝借することに。で、そのはみ出ていたタイヤを在庫車のミニカに装着したところ・・・画像のようなスタイルに。

これが常連さんやこのタイヤのオーナーさんから大好評で「メチャクチャカッコイイ!!」とか「この状態をみたら欲しがる人、絶対いますよ!!」とか。



残念ながらこのタイヤ&ホイールは当店の所有物では無いので販売できませんが「こんなスタイルにカスタムできますよ」という見本のようです。あまり現代のクルマっぽくない、硬派なイメージが良い感じです。これで車高を少し下げてやればかなり「男気」あふれるミニカになります!!

かっこいい・・・。



それから、久々にセルボモードSR−FOURが入庫しています!!後期型のフルタイム4WDです。詳しくは当店ホームページをご覧ください。



かなり少なくなってきたのもありますが、1度手に入れたオーナーさんはなかなか手放してくれません。ですから欲しい時にいつでも出て来るクルマではないのです。かなり気難しいクルマではありますが、そのじゃじゃ馬を乗りこなす楽しさを存分に味わえるクルマです。

http://www.nakano-kcar.com

ではまた。



   
プレオ(SC付)エンジンオーバーホール(12)〜最終回   2008年05月19日(月)
こんばんは。

早いペースで進めてきた今回のオーバーホール作業。まだ(12)だというのに最終回です。今回はこれまでに無い程の激しい状態のエンジンでしたが、こんなに早く出来てしまいました。理由の1つに、「洗浄する部品が少なく、新品に交換する部品が多かった」というのが揚げられます。部品代金が高額になりますが、作業をする側の私の労力は少なくて済むというものです。では完成したプレオのエンジンルームをどうぞ。



すべての部品を取り付けるとやはりぎっしり詰まっていますね。冷却水、CVTフルード、エンジンオイル、パワーステアリングオイル等を入れてエンジンを始動します。毎度のことですが気持ち良く1発始動です。滑らかに、安定して、そしてパワフルに回転しています。



運転席側から。こちらはさらにギッシリです。何度もバラして組んでということはしたくありません。同じエンジンのヴィヴィオのオーナーさんが以前言っていた「どこに持ってってもファンベルトの交換だけでもイヤがられる」というのがよく解かる景色です。慣れていなければこの景色を見ただけで躊躇いたくなるものです。



今回、試運転のシーンを撮り忘れてしまいました・・・。そして今日、このプレオは無事に新しいオーナーさんの元へ行ってしまいました。走り去る姿はこれまで見ていたあのプレオのフットワークではありません。とても元気に走っていきました。今度のオーナーさんは当店開店以来の長いお付き合いのお客さんです。毎回、丁寧に乗ってくださる方ですので私も安心して送り出すことができました。

こうして今回のプレオのオーバーホール作業は無事に終了しました。これからしばらくは車検等のたまっていた作業を片っ端から終わらせていきます。記事になりそうな作業があればレポートします。そして、それらが落ち着いたら、前回、予告しておりましたミラの作業になります。これはけっこう面白い(読んでるヒトにとっては、です)レポートになるかと思いますのでご期待ください。

今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。次回の企画もどうぞご期待ください。

ではまた。



   
プレオ(SC付)エンジンオーバーホール(11)  2008年05月17日(土)
こんばんは。

そろそろ終りが見えてきた今回の作業。いつもよりかなり早いペースでやってまいりました。今回のレポートではいよいよ車体にエンジンが乗ります。



下ろしているうちに取り付けないと面倒な部品をすべて取り付けました。忘れ物がないか入念にチェックします。チェーンで吊り上げていよいよ車体に乗せます。乗せる時はいくつかの注意点に気をつけなければなりません。これまでやってきた同じエンジンのヴィヴィオとは若干違ったレイアウトになっています。配線やエンジンマウント等エンジンを吊っている間に先に接続しなければならないヶ所が多々あります。



エンジンルームに収まりました。まずすべてのエンジン、ミッションのマウントを固定していきます。順番を間違えるとうまく固定できなくなります。よく考えて固定していかなければなりません。



エンジンのマウント部。エンジン側は3本のボルトで固定しています。車体側は貫通して1本の長いボルトで固定しています。この貫通しているボルトは最後まで締め付けません。すべてのマウントにボルトが通ったら締め付けます。



ちょっと解かり難いですがミッション側のマウント部。先ほどのエンジンマウント同様に貫通しているボルトはまだ締め付けません。この後、車体下、エンジン後のマウントも同様に取り付けます。全部で4箇所のマウントにボルトが通ったら全部を締め付けていきます。

これでエンジンは固定されました。後はすべてのパーツを元の通りに取り付けていきます。スバルの場合、いくつかのコツのようなものがあるのですが、これは秘密です。ファンベルト、パワステベルトのテンショナープーリーが1つのブラケットにまとめてあり、取り回しが独特です。これも簡単に装着し、張りも簡単に調整できるやり方があったりします。

ということで今日はやっとエンジンが乗りました。次回は最終調整等〜完成までをレポートします。私自身、今回の作業では体調が最悪で、でもいつもより早いペースで仕上げなくてはならず、けっこういっぱいいっぱいの状態での作業でした。体調管理の大切さを実感しております。ちなみにだいぶ声は出るようになりました。

ではまた。


   

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