先日から問題になっていたメタルの個数は解決しました。と言っても話の上だけでの解決ですが・・・。この件に関しては
スズキ本体の名誉も考えて、あえてこれ以上言及はしません。ただ、正しい部品(モノは同じなんだけど残り2個が別に来るのか、8個セットを返品して10個セットが来るのか)はいつ届くのでしょう・・・?まだ不安は残ります。
気を取り直して昨日、一生懸命洗ったヘッド。バルブの部分はまだ空洞です。各燃焼室目一杯にバルブが付きます。ここにバルブを取り付ける訳ですが、ここから細かい作業の連続になります。まずは、バルブの擦り合わせから始めます。バルブコンパウンドという擦り合わせ専用のコンパウンドをバルブの当たり面に均一に塗り、バルブを差し込みます。通常はそのバルブの底に「タコ棒」という吸盤に木の柄が付いた道具を吸いつけてキリで穴をあける要領で擦り合わせます。ところが、軽自動車の4バルブエンジンのバルブはとても小さくて、そのタコ棒を使うことができません。軽自動車用のタコ棒もあるのでしょうが、私は持ってません。そこで突き刺したバルブを手で回して擦り合わせます。合計16本。指がツリそうです。
擦り合わせが終わったら、いったんバルブを引き抜き、バルブシールを組み付けます。カム室と吸排気ポートとの遮断を行う為にバルブの軸に取り付けるものです。16個のバルブシールはパチンパチンと簡単に付きます。
ダイハツのエンジンではこれが変形してしまうんじゃないかと思う程硬いのですが、
ダイハツ以外のメーカーはわりとスムーズに入ります。なのにこのシールがよくダメになるのは
ダイハツなんですよねぇ・・・。どういうことでしょう・・・。さて、シールをつけたら再びバルブを差し込みます。さらにバルブスプリングを入れて、コッターピンで止めます。これで1本のバルブの取り付けが完了です。小さいコッターピンを入れて止める作業はとても地味です。16回も同じこの作業を繰り返しているととてつもない孤独感に襲われます。思い切り叫びたい衝動にかられます。こうして16本取り付けたのが上の写真の状態です。
ひっくり返して下から見ると・・・バルブがさっきの穴をしっかり塞いでいますね。「カタチ」になってきたって感じです。
元の状態に置きなおして仕上げをします。
ラッシュアジャスターをニュッ!っと差し込んでいきます。その上にロッカーアームを乗せてバルブ周りの組み立て作業は完了です。このロッカーアームはカムシャフトに常時擦れています(シルバーに輝く四角い部分)。オイル交換をしっかりやっているクルマとそうでないクルマではこの部分の磨り減り方がぜんぜん違います。このクルマのロッカーアームはまったくと言って良い程磨り減っていません。ちなみにこの
ラッシュアジャスターとロッカーアームの取り付けの際は必ず接触面にオイルを塗りながら取り付けなければなりません。ちょっと多いかな?と思うくらい、タレるくらい塗ります。
予定とは違って、ヘッドが先に完成してしまいました。明日は当店は定休日ですので更新はありません。明後日水曜日にまた更新いたします。はやくシリンダブロックを組み上げたいんですがねぇ・・・。お楽しみに。