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Keiの大改造!! ・・・  2007/10/13 (土)
こんにちは。

ここ1ヶ月程、かなり面倒な作業に入っておりまして、更新をサボっておりました。すいません。
さて、今回はその作業のレポートです。あまり画像は撮っていないので恐縮ですが、「やればできるんだ」ということをお伝えできればと思います。

その作業内容とは・・・「KeiのNA車(5速MT)にターボ車用LSDを組み込む」という作業です。安易に受けてしまった私がいけないのですが、それがとてつもない大改造の始まりだったのです。オーナーさんにもご無理を言って予算を大幅に上げていただくカタチになりました。ただ、いざ、完成してみると上げてもらった予算でも他店では絶対に出来ない程の非常に高いクオリティの仕上がりで、オーナーさんはもとより、私自身もビックリです。それでは画像を交えながら見ていくことにしましょう。



開始当初は甘く見ていた今回の作業ですが、進めていくうちにだんだんおかしなことになってきました。エンジンは車体に残し、ミッションのみ下ろしました。サクサクとミッションをバラし、オーナーさんが持ち込んだLSDと組み込まれていた純正のデファレンシャルを見比べてビックリ。まるっきり形状が違うのです。ファイナルギヤの外径、内径、LSD本体の全長、前後のベアリングの外径、内径・・・すべての部分で寸法が違うのです。部品屋さんに確認してみたところ、NA車とターボ車ではミッションがまったく違うということが解かりました。本来ならここで諦めるのが妥当ですが、悩んだあげく、いくつかの方法を思いつき、その可能性にかけてみたいと思いました。そこでオーナーさんとも相談の上、ターボ車用ミッション(中古)に乗せ替えて作業を続行することになりました。幸い、中古のミッションはすぐに見つかり、入荷しました。バラしてみるとピッタリと収まります。ベアリング等を新品にして、組み込みます。組み込んで元のミッションと見比べるとやはりまったく違うカタチをしています。まるで別のメーカー、車種のクルマのもののようです。その際、ふと気付いてしまいました。NA車ではシフトレバーがミッションと金属製のロッド1本で繋がれ、シフトチェンジしている構造なのに対し、ターボ車用ミッションでは2本のワイヤーを使ってシフトチェンジしていました。NA車では車内のシフトレバー下に穴があり、そこからロッドがミッションに向かって伸びています。しかし、ターボ車ではフロアに穴は無く、室内前方に向かってワイヤーが伸び、クラッチペダル左のヒーターユニットの奥でエンジンルームに出ていきます。しかし、NA車ではそのワイヤーが出る穴はありません。ちょっと前のスズキ車の作りだと共通で使えるバルクヘッドを使用していた(現在でも一応同じ形状ですが)のですが、このKeiでは穴は無く、その穴を開ける場所に印し等もまったくありません。困った私はアルトワークスに乗っている常連さんを呼んでどこからワイヤーが出て来るのかを確認させてもらいました。正確な位置に通さないとシフトチェンジがしにくくなったり、ワイヤーの消耗が早くなってしまいます。しっかりと採寸して位置を決め、型紙を作りました。エンジンが乗っている状態では穴が開けられないのでエンジンも下ろします。空っぽになったエンジンルーム内に潜り込み、型紙を当ててドリルで正確に穴を開けていきます。



穴が開いたらワイヤーを通し、車内側とエンジンルーム側からボルトとナットで固定します。本来、2人いないと供回りしてしまいますが、エンジンルーム側から差し込んだボルトにつっかえ棒をしてボルトを押さえつけておいて車内からナットを止めました。こうして出来上がったのが上の画像の状態です。ターボ車とまったく同じ位置、同じ形状に開けてありますので強度も心配ありません。次にミッションとエンジンを合体させます。ここでまた問題発生。クラッチディスクやクラッチカバーはもちろん、フライホイールまで大きさが違うのです。また、クラッチディスク中心に刺さるミッションのセンターシャフトのスプラインの数、直径までもが違いました。これらの部品もすべて新品に交換です。ここでも幸い、セルモーターはNA車用のがそのまま使えました。



合体したエンジンとミッションを車体に乗せます。左右にあるマウントで固定し、後にあるもう1個のマウントを止めようと下から潜り込んだ時、またしてもトラブルが・・・。この最後の1個のマウントが付く部分にあるミッションケースとマウントの固定用ブラケットがぜんぜん違うカタチなのです。ここも新品部品に交換しなければなりません。すったもんだしてどうにかエンジンもミッションもしっかり固定できたのはそのブラケットが入荷してからでした。



ワイヤー式のシフトレバーに変わったのですから、当然レバー本体も交換します。ターボ車用のレバーASSYを取り付けた画像が↑です。フロアパネル下面からはスポット溶接されたブラケットがレバーASSYを支えています。これも溶接部分を外し、ターボ車用のものに交換します。これでシャーシー下面から見てもすっきりと何事も無かったかのように整然と取り付けられています。



あとはレバー周りのコンソール等を元に戻して完成です。ちなみに、書きませんでしたが、ドライブシャフトも交換しなければなりません。ミッションに接触するほぼすべての部品を交換することになってしまいました。しかし、出来上がったKeiはまるで別物のように過激なクルマに生まれ変わっていました。単にLSDが付いたというだけでなく、フライホイールやクラッチも大きくなったことで、エンジンフィール、クラッチミートなども劇的に変わり、走りもまったく別物に生まれ変わりました。非常に難易度の高い作業となりましたが、世界でただ1台(恐らく)のLSD組み込みNAKeiが当店で誕生しました。

終わってみればいろいろと勉強になった部分も多かったこの作業ですが、お陰で「この作業は今後一切受けてはならない」ということがよく解かりました。とてつもない労力と時間とお金がかかる作業です。正直、もう、イヤです。この記事を読んで「おっ!!俺も!!」と思った方、すいません。何度もやりたくありません。

ではまた。


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コメント
初期型Kei-4WDでお世話になっているこいずみです。
いやーすごい改造ですね〜!
こんな話を聞くと、私の生活四駆も
Kei-Worksの足回りに換えるとか、
四駆のシステムをSR-4とかの戦闘的な
タイプに換装するとか(サイズ的に厳しいと思いますが)、
誘惑に思わず駆られてしまいます〜
By:こいずみ 2007/10/24 (水) 03:36

お疲れさまでした。
長かった闘いでしたね。
By:ギ 2007/10/17 (水) 13:39

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