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AT車の泣き所 ・・・  2008/09/25 (木)
こんばんは。

オートマ車しか設定が無いクルマがほとんどというこのご時世。オートマ車にも「乗り方」というのが実はありまして・・・。「普通にD入れて走るだけじゃん」と言われればそうかもしれません。新車で買って3年で買い替えるというのならそれでも良いかもしれません。が、この異常なガソリン価格の高騰を始めとする物価高。そんな時代にそんな贅沢な買い方をするヒトはそう何人もいるものではありません。大半のヒトは「できるだけ長く乗って高額な買い物は控えたい」と思っていることでしょう。そんなアナタにちょっとした工夫でクルマの寿命を延ばす良い方法を。



これはATF(俗に言うオートマオイル)を冷やす為にミッションからラジエターに繋いでラジエターの1部を通すことで温度を下げる「オイルクーラー」に接続するホースです。つまり、ミッションとラジエターを繋いでいるのです。出て、戻る訳ですから2本あるのです。そして、上の2本が古くなったホース。下の2本が新品です。



ラジエターの下部分にはこのようにホースが接続されるパイプが出ています。後程登場しますが、当然、ミッション側にもパイプが出ております。だいたいどのメーカーのどの車種でもオートマ車ならこんな感じでホースが使われています。このホースが劣化してオイルが漏れてしまうという現象はとても多いです。どのメーカーのクルマでも走行距離が増えてきたり、経年劣化、酷使された状態で乗り続けることによる異常な高温状態での走行など原因はたくさんあります。



これがミッション側の接続部のパイプです。今回はスズキ セルボモード SR−ターボの修理です。このホースの接続部からオイルが徐々ににじみ出て漏れになります。このホースは定期的に交換しているとこういう事態にはなりませんが、そんなに定期的に交換しているヒトはまずいないでしょう。ほとんどの場合、漏れが発生してから交換するということになります。



さて、冒頭でお話しした、「ちょっとした工夫」の件です。オートマチックトランスミッション(AT)はクルマを走らせている間、ずぅ〜っとATFに圧力をかけています。ただでさえエンジンやマフラーの熱で高温になるエンジンルームの中にあるのに、この圧力によってATFはさらに悪条件に晒されることになるのです。ATFはこうした高温になる状態でいかにその圧を保持できるかが勝負です。が、長い間使われてきたATFだとその熱による酸化が進み、性能が落ちてきます。このような状態で使い続けるとゴム製のホースは徐々に侵されてきます。そして今回のような修理が必要になるのです。



では、このATF、さらにはATミッションそのものをどうやれば長持ちさせてやることができるのか?ということです。G.W.や夏休み、お正月等、高速道路が大渋滞しますね。よくニュースでヘリコプターからの映像が映し出されていますが、ブレーキランプによる赤い蛇のように道路が見えています。実はこれなんです。信号待ちやこうした渋滞にハマった時、Dレンジのままでブレーキを踏んで止まってる状態にしていませんか?ほとんどのヒトがそうして止まっていると思います。PやNレンジになっている状態のアイドリングよりDレンジに入れたままで止まっている時のアイドリングの方が回転数が低いですよね?この状態のまま止まっている間、ATミッション内部(正確にはトルクコンバーター内部)ではずっとATFに圧をかけ続けているのです。これをNやPにしてサイドブレーキをかけて止まっていればこうした圧から解放させてやることができるのです。



「いちいち止まるたびにNにしてサイド引いとくのかよ!?」と思うヒト、そうなんですよ。そうすることでATF、ATミッション本体の負担が大幅に軽減されるのです。人間、楽な方へ楽な方へ流されますが、ATのシフトレバーの操作位置がなぜP、R、N、D・・・となっているか・・・。ちゃんと意味があるのです。でなきゃDとRとPだけで充分ですよね?なぜNやP(パーキングレンジは無いとキーが抜けませんからまぁ、置いといて)があるのかということです。ついついブレーキ踏んでりゃあ止まってるからとDレンジのまま走行中1度もシフトレバーに触らないアナタ。高い修理代金を支払う前に「Nレンジでサイドブレーキ」をやっておいた方が良いですよ。ガソリンが高いだなんだって言ってる場合じゃなくなりますから。

ちなみにマニュアル車に乗っているヒトもニュートラルでサイドブレーキが良いんですよ。クラッチを踏み続けて止まっているとクラッチカバーとベアリングが押し合っている状態で止まっていることになるのでこれらの部品の劣化が早くなります。ご注意を。

ようするに「未然に防げる余計な支出は防ぐ」ということ。これが一番の節約法なのです。

あぁ〜あ・・・また仕事が減るな・・・。

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コメント
>だいちゃん先生
余計なお世話かも知れませんが、
昨今、新型のホンダのストリームなどでは、通称、
『スーパーCVT』
と呼ばれる、
従来のCVT用のATフルードとは全く違うATフルードを使用するATミッションも登場しております。

素人さんでもそういう事が解かりやすい本で、
三推社/講談社から発行されてます、
『オイルの達人』
と言う本がありました。

ATミッションの事のみならず、
MTミッション、
パワステのオイル、
当然エンジンのオイル、
など、
車に使われているオイルの事に関して、
昨今の車の技術の進歩に合わせたオイルの解説が1冊\1600円分も解説してありますので、
ご参考になりましたら幸いです。
By:ゆうき あきら 2008/10/02 (木) 13:50

追伸:渋滞の時は、走ったり止まったりがメンドクサイので、
その入隊の流れに合わせて、
Lレンジや2レンジホールドで、
前を走っている排気ガスの熱気を喰らいたく無いので、
車間距離が広がっていっても、
どうせ何処かで止まってしまうのですから、
そうやってマイペースな速度で走って、
止まったら、眠気でクリープ現象で前に止まっている車にオカマを掘りたく無いので、
Nレンジで次に動くのを待ってます。
By:ゆうき あきら 2008/09/28 (日) 00:23

特に、ホンダのTodayのATは10万キロ以上もトラブル無しで走り、
尚且つ、
田舎に帰省するときに必ず通らなければならない峠道のベストラップを記録してます(スカイラインとか、パワーのある車より速いタイムで峠を登り、そして下りました)

そして、10万キロ以上走った、そのToday、
そりゃ、ホースは劣化していたでしょうが、
そのように、いつもエンジンOILより新鮮なATフルードに小まめに交換していたので、
通常よりホースの寿命が延びたのか?
この記事の内容のようなATフルードの漏れは一切無かったでした!

そして、ヴィヴィオもまだ、車検を取るか?
悩んでいて所有してますが、
走行距離約9万キロですが、やはり、そういう風にECVTオイルの交換が効いているのか?
オイル漏れは無いです。

ほとんど、
代車で貸す以外の時の私の走り方は、
Dsレンジホールドでサイドターンなどで交差点を曲がってました(だから、タイヤの溝が4本とも無くなり、車検を取るのに躊躇しているのです(笑)

そして、
いずれの車でも信号待ちなどの停車時はNレンジです。

実は、
私、出張修理主体の修理屋をやっておりまして、
昭和の40年代のクラシックカーから現代の新車まで器用貧乏に広く浅く様々な車を拝見させていただきました結果、
>だいちゃん先生さまには小まめなATフルードの交換を私は推奨しますが、
『餅は餅屋』
で、
軽自動車専門店の中野自動車からのアドバイスに従うのが最適です!

まぁ、
こんな私にも興味がございましたらホームページのアドレスを中野自動車から聞いてください。

とにかく、
「悩んでいても結果が出ない時は、とりあえずやってみる!」
「理屈だけの頭デッカチになるな!」
「体裁だけ繕う上司より、現状を知っている現場の意見の方が確実で間違いない!!!」
それが私の
>だいちゃん先生さまへの一番言いたい事です!!!!!


では、
また適当に冷やかしに来ま〜す(^^)/~~~
By:ゆうき あきら 2008/09/28 (日) 00:12

私も現在はスズキのラパンのAT、
少し前はスバルのビビオのECVT、
その前はホンダのTodayのAT、
お客様からの預かりで、昭和48年式のホンダLifeのATも長期間お預かりして動態保存の仕事を請け負っていた時期もありました。

その、いずれのAT車の私の乗り方の特徴は、クラッチペダルを操作しない余った左足でブレーキ操作して、
ATでも、その各エンジンの最大トルクを発生するまでエンジンの回転を上げてシフトアップしますし、
減速の時はシフトダウンもATなのにします。

AT車でもそういった過激な乗り方をしてきました。

そこで私からも一言、言わせてください。

マニュアル車でもクラッチは磨耗します。
当然、AT車でも内部のクラッチなどの部品の磨耗が発生しますので、それがATフルードに混入して各部品を劣化させます。
マニュアル車ですと、
「シフトチェンジの時のギヤの入りが悪くなったなぁ〜」
などで、
ギヤOILの交換時期を車が教えてくれますが、
AT車は、徐々にATフルードが劣化して性能が落ちているのですが、
それに気が付いた時は、
「シフトショックが目立つようになった」
「Dレンジでの走行中、ギヤの変速のレスポンスが悪くなった」
など、
ATミッションとしても末期症状の時が多いです。

最近では、
そういったATミッション用の部品の磨耗を延命させたり、ATの滑りを改善するる添加剤も大分増えてきましたので、
それらを使うのも一案ですし、
一番良いのは、
小まめなATフルードの交換です!
そうすれば、ATフルードに混ざったままの磨耗した部品の削れカスなども排出できますので、
>だいちゃん先生さまが心配なされているような、プランジャー回路の不具合の防止にも貢献します。

そういう風に私はAT車をメンテして乗った経験で、1度もATの不具合に自己所有の車では遭遇した事は無いです。



By:ゆうき あきら 2008/09/28 (日) 00:06

だいちゃん先生様。
ブログをいつもご覧いただいているそうで誠にありがとうございます。
おっしゃる通り、頻繁な切り替えを行う場合、そのようなリスクも考えられるのは確かです。
問題は、どちらのリスクが大きいのか、ということです。
ATミッションの構造に関しては基本的にはどのメーカーでも同様のしくみですが(1部の車種を除きます)、結局はオイルを使って駆動力をタイヤに伝えている以上、可能な限りエンジンの出力を100%に近い状態で伝えることが理想と考えます。そして、それが余計なエンジン回転の上昇を抑え、適切な回転数で快適に走ることに繋がります。そしてそれが余分な燃料を消費しなくて済むということにも繋がります。いろいろな考え方がありますが、私は経験上、ブログで述べたことが結果としてもっとも良い方法であると思います。
とくに最近ではATミッションは各メーカーで生産されるのではなく、専門メーカーが生産し、各自動車メーカーに納入しています。
したがって、違うメーカーのクルマでも同じ会社が生産したミッションを搭載していることも少なくありません。
こうした傾向は今後もさらに加速すると思われます。
いずれは「A社のATミッションはここに注意、B社のATミッションではこっちに注意」といったことで解決されていくのかもしれませんね。
どこかに負担がかかればどこかが楽になるというのは構造上やむを得ないところです。
すべてにおいて負担が軽いATミッションがいつかできると良いのですが・・・。
By: 2008/09/27 (土) 20:10

いつも見させていただいています。
特にEN07のOHは、当方プレオのコンロッドのビッグエンド側メタルの磨耗による打音とおもわれ、近々OHする私にとってはとてもよい教材になっております。

さて、本件、ATの停止時のNやPへシフトさせ、燃費を向上、ならびにATの長持ちさせる件ですが、ちょっとコメントさせてください。

なぜなら、確かにATFには負荷がかかりませんが、通常のATですと内部のクラッチライニングの磨耗を助長させるのではと感じております。
アウトプットシャフトの停止時に、ATのNとDの往復は、クラッチを抜く際には問題ありませんが、Dに入れたとき、停止しているライニングにインプットシャフトの回転しているライニングがこすり付けられるわけで、それ自体がライニングを磨耗させると思います。特にシフトに関わるライニングは、しょうがないですが、NDPに関わるライニングは、通常の走行時におけるシフトとは関係のないクラッチを動かすわけで。(多くのATがそのような設計のはず)、また、トルコンのケーシングとATの入力における、油圧回路の軸間シールはOリングであることから、NやPモードでの滑りをかんがえるとこの部分の磨耗も促進してしまうのではないかと。
また、オイルラビリンス(油圧回路)内のプランジャが、NPシフト切り替えによって、動作回数が増えることでの磨耗も増えるかと。
全体的な磨耗や故障時のリスクを比べると、変にNやPへ切り替えるよりも、Dでそのまま停止のほうがよいかともおもわれます。ただ、確かに、ATFの劣化や燃費改善には、NPへのシフトは有効ではありますが、こまめなシフト変更は、ATにとっては苦手ではないかと常日頃、もやもやと考えながら、インプットリダクション型のCVTのミッション断面図を思い出し走行しています。(これはこれで、癖強し)

これからも、ぜひ、ためになる教材を輩出してください。楽しみにしています。
By:だいちゃん先生 2008/09/26 (金) 12:25

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