・・・ということで貴重な休日に突入した私「ぼ」。
ここからのお話しは現代の、それもつい昨日のお話しです。
こんばんは。
昨日は身動きとれず、ほぼ寝たきり状態で過ごすハズでした。現にお昼すぎまではそうでした。が、おとなしく寝ていても、栄養を取っても良くなる気配がありません。午後になっても相変わらずな状態。これはマズいと思い、チビの「歯科検診」&「買い物」ということで1日外出していただいて充分休ませてもらうということででかけていた嫁に連絡します。
ぼ「近所に内科はあるかね?」
嫁「私が小さい頃から診てもらっている内科が近所にあるよ。」
私はすぐに準備をして家を出ました。徒歩で5分程のホントに近所のところ、言われたとおりの場所にその医院はありました。「○○整形外科」と堂々たる楷書文字の巨大な看板がかかっています。その下に小さく「内科」と書かれています。普通なら見落としてしまうくらい小さく書かれています。これも言われたとおりのことなのですが、さすがに「ついで」に内科もやっている感は拭えません。が、この体で戻る元気もなく、半信半疑で入りました。
待合室には誰もおらず、静まり返っています。受付にはおばあちゃんが2人。その奥にやはりおばあちゃんが事務服で1人います。青メタのスリッパに金色の文字で病院の名が書かれています。壁には感謝状が額に入って誇らしげに何枚も飾ってあります。薄暗い待合室は決して平成21年の雰囲気ではありません。明らかにここは古き良き「昭和」の世界です。
そんな昭和の雰囲気を楽しむ間も無くすぐに呼ばれました。とても姿勢の良い、背筋のピンとしたおばちゃん看護士です。診察室と書かれた部屋に案内されました。先にその看護士が入っていきます。続いて私が入るとそのおばちゃん看護士は白いカーテンの奥にスッと消えていきました。
「どしたぃ!?」
私の視界の外から威勢の良い掛け声が聞こえます。振り向くとすべてが理解できる強烈なキャラの持ち主が鎮座して呼びかけていました。まんまるの禿げた頭と濃すぎる眉毛、もじゃもじゃヒゲとデカい目、鼻、口。まさに「目を入れた達磨」です。白衣は前がはだけて肌着である白いランニングシャツが丸見え。そのランニングシャツがかろうじてまんまるの腹を隠しています。その強烈なインパクトにしばし見入ってしまった私ですがなんとか我に帰り、症状を伝えます。
ぼ「あ、はい。実はこうこうしかじか・・・でして・・・」
達磨「ムリしたな。」
ぼ「えぇ。ムリしました。」
達磨「注射!!」
ぼ「へっ!?」
達磨「注射!!」
ぼ「あ、はい。」
するとさっきおばちゃん看護士によって閉め切られた白いカーテンがふたたび開きました。まるで達磨の掛け声に反応して自動で開くように出来ているかのような動きです。その開いたところには先程の姿勢の良いおばちゃん看護士が注射のスタンバイをして立っています。ものすごい連携プレイです。
おばちゃん看護士は相変わらず無表情です。
おばちゃん「肩出してください。」
ぼ「あ、はい。」
・・・上着を脱ぐ「ぼ」・・・
おばちゃん「はい。それでいいです。」
というと私のTシャツのそでをグイッと上げ・・・
おばちゃん「痛いですよ!!」
ブスッ!!
ぼ「はい。」
「痛いですよ!!」って・・・。しかも私の返事より先に針刺さってるし。しかも明らかに直角に近い・・・。相変わらず無表情だし。
達磨「はい、終り!!」
ぼ「え!?あ、はい。」
気づけば待合室に戻っていました。なるほど。まさに治療も昭和だな・・・。とどっぷりとタイムスリップした昭和なひとときを堪能しました。しかし、あの達磨先生とおばちゃん看護士の連携プレイは長い年月をかけて培われた、まさに「絶妙なコンビネーション」で、イマドキのお笑い芸人なんかよりもはるかに息が合っています。おそらく、カゼで受診した患者にはこの連携プレイというのが当然のように「流れ」として完成しているのでしょう。すばらしいのか、これしかできないのか・・・。謎ではありますが、確かなことはあの「ブスッ!!」から数分、確実に体が回復しているということです。
会計を済ませ、処方薬局へ。すぐ隣にある薬局です。処方箋を出すとしばらくして薬が出され、薬剤師のおばちゃんが説明を始めます。しゃべり始めたら止まらない、まさに「マシンガン話術」です。私にいくつかの質問をしますが、「はい」や「いいえ」を言い終わる前から次の話しを始めます。腹が立つ間すら与えてくれません。むしろ笑ってしまいそうなくらい、一切「カマず」に説明が続きます。終わる時もピタリと止まり、銃口から火薬の煙が出ているかのごとく口元から湯気が出ていたかもしれません(マスクで見えませんでしたが)。
帰り道、1歩1歩、歩く度に注射が効いてくるのが解かりました。そして、この日の晩には熱も下がり、体も信じられない程楽になっていました。現代の進化した医療から逸脱した古き良き治療を今なお続けている、こんな街医者がいても良いものだと実感しました。強烈な個性は持ち合わせる必要は無いですが・・・。
・・・・・・。
ということで今日からまた1週間が始まります。完全復活ではありませんが、先週のような状態からは完全に脱したのでこれでひと安心です。もしまたぶりかえしたら・・・達磨さんの「気合の一発」に助けてもらうことにします。
ではまた。
おかげさまで、昨年11月から中途半端に微熱続きの風邪気味です。
どうやら、外国からの新薬を人体実験されているのか?
(もう、5年前の薬物辞典には掲載されて無い名前の薬ばかりです)
それとも、今年、薬年(厄年だ!)の私の今年の私の運命なのでしょうか?