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あの名車が甦る(4) ・・・  2006/03/23 (木)
昨日は火曜日が祭日だったことで水曜日なのに振替休日でした。リフレッシュしてまた今日も作業に取りかかっております。だいぶバラけてきたので今朝は早速エンジン内部の交換部品を注文。クランクシャフトのメタル類やピストンリング、ストレーナー(オイルの吸い口部)のガスケット等々・・・。ちなみに火曜日にこのブログを更新した後、実はシリンダブロックとヘッドに分けてしまいました。その丸裸になったシリンダブロックが下の写真です。真ッ逆さまに置いてあります。こう置かないとバラせませんので。



この状態からオイルパンを外します。ご覧の通り、オイルパンの周りにはたくさんのネジが付いています。これをすべて外し、液状ガスケットで半ば接着されているようなオイルパンを丁寧に剥がしていきます。接着面にキズがつくと、組んだ後、そこからオイルが漏れる恐れがありますので。



オイルパンを外し、クランクシャフト、ピストン等の内部部品をすばて取り去ったシリンダブロック。ここから「洗浄」という戦いが始まります。作業場はまさに「戦場」です。写真の下の方にハブラシと−ドライバーが写っていますね。これを使って灯油で洗い、汚れを丹念に落として行きます。外した部品も同様に洗います。何度も言いますが、このクルマは内部はかなりキレイなので、これまで行ってきたオーバーホール作業よりは楽に洗浄できます。ヒドいクルマでは気の遠くなるような長い日々、洗い続けなければならないこともあります。



ヘッド部です。このF6Bエンジンはツインカムで、ヘッドカバーにカムシャフトが組み込まれている為、このようにヘッドを開けるとカムシャフトはいなくなってしまいます。各バルブ(上の列は吸気側、下の列は排気側のバルブ)の上下(吸気側は上に、排気側は下に)に穴があります。ここには油圧式ラッシュアジャスターが収まります。すでに引き抜いてしまった後なので穴になっています。このラッシュアジャスターとバルブの頭を連結させるようにロッカーアームというモノが付いています。このあたりの説明はヘッド部の作業の時にお話しします。写真左側から第1気筒目、一番右が4気筒目となります。このヘッド部はシリンダブロックの作業が終わるまでしばらくこの状態でお待ちいただくことになります。



取り外した第1気筒目のピストンです。写真右側がピストン、左側がコネクティングロッド(通称コンロッド)。まだ洗っていない状態です。123000kmも走ったモノとは思えない程美しいピストンです。普通はピストンの裾部分に摩擦痕やオイル汚れが付くものですが、このピストンにはそれらがまったく見られません。スバラシイの一言です。ピストンの頭の方に付いている3本のラインが解かりますか?これがピストンリングです。通常、ほとんどのエンジンにはピストンリングは3本付いています。これは頭から順番に1番、2番、3番と数え、1と2がコンプレッションリング、3がオイルリングと言います。今回のオーバーホール作業の最大の目的はこのピストンリングの交換にあります。よく観察してみると、やはりコンプレッションリングは磨耗し、さらに張力も無くなってきており、圧縮が弱まっていたことを端的に示しています。3番のオイルリングは目詰まりもなく、比較的良好な状態です。が、ピストンリングというモノは3本を同時に交換します。そういうモノなのです。



クランクシャフトです。写真右側がタイミングベルトのプーリーがハマる部分(先端が細くなっています)。左側がフライホイールに繋がる部分(極端に太くなっている部分)。1気筒目と4気筒目のコンロッドが付く部分が下に、2気筒目と3気筒目のコンロッドが付く部分が上になっています。4気筒エンジンは180度クランクと言ってこういうカタチになっています。軸部のメタルで保持されるヶ所を見ても磨耗やキズ等はまったく見受けられません。見事なまでに美しい状態です。

次回はいよいよこのシリンダブロックの組み立てにかかります。その間に例の「洗浄」作業がありますので明日更新できるか、明後日になるか正直解かりません。もし明日更新されていなければ「洗浄」が終わらなかったんだな・・・と思ってください。なにしろ当店は私1人でやっているものですから、お客さんが来られたり、電話が鳴ったりすると作業が止まってしまいますので・・・。ではお楽しみに。


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