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あの名車が甦る(5) ・・・  2006/03/24 (金)
なんとか今日、シリンダブロックの洗浄が終りました。が、昨日の記事にも書いた通り、組み付けまではできませんでした。そこで今日は洗浄したシリンダブロックやピストンをご覧いただこうと思います。



写真右側から第1気筒目。4つのシリンダーの周りにはウォータージャケット(冷却水が通る通路)やオイルライン(オイルが通る通路)がたくさんあります。この面にシリンダヘッドガスケットが乗るんです。さらにその上にヘッド部が乗ってガスケットを挟みこむ訳です。したがって、元々付いていたガスケットのこびりついたカスなどが残っているとしっかり密着できずに漏れが発生してしまいます。また、今回は心配ありませんが、オーバーヒートやタイミングベルト切れでのオーバーホールの場合、平面が歪んでしまい、合わせた時にやはり隙間ができてしまったり、最悪の場合にはシリンダブロックやヘッド部に亀裂が入ってしまってそこから漏れるというようなことも起こります。つまりこのシリンダブロック上面とヘッド部の下面は必ず平面であり、かつ、汚れやゴミが付着していてはいけない場所なのです。大事なところです。ところで写真の右の方、シリンダブロック側面にウォーターポンプが付いたままになっているのに気付いたヒト、スゴいです。よく気付きましたね。これは実は前オーナーが乗っていた時に、交換したので、新品のような状態なのです。ですから外さずに作業を進めているのです。外すとガスケットを新しくしなければならないですから。せっかく新しいものに取り替えたのですからムダにはしたくありません。



今回、洗浄作業をしていて汚れがとくに多かったのがこの第4気筒目。ピストンにはとくに汚れが多く付着していました。外したピストンリングを見てみると、他のピストンよりもこの4気筒目が一番磨り減っているように見えます。こういう観察をしながら洗浄作業はしていかなければなりません。どこがどうなってこういう症状になったのか・・・整備は推理なのです。



洗浄し終わったピストン。右から第1気筒目です。前回お話ししたピストンリングはすべて外してあります。リングがはまる溝の中も意外と汚れているものです。キチンと外して溝の中までしっかり洗浄しなければなりません。特にオイルリングの溝は汚れが多く、しかも爪楊枝の先くらいの小さな穴が数か所に開いているのです。この穴はピストンの内側からオイルが出て来る重要な穴で、これが詰まっているとピストンの潤滑に大きな影響を与えます。今回はとくに詰まりはありませんでしたが、どんなにキレイに見えてもここはしっかり確認しないといけないところです。ピストンから伸びているコンロッドの周りに置いてあるものはクランクシャフトに固定する部品です。ここにメタルと呼ばれるベアリングが入り、クランクシャフトの回転を潤滑します。ピストンやこのメタル類等シリンダブロックに取り付ける部品にはすべて向きがあります。これを間違えると大変です。一応各部品には矢印や番号がふってありますが、ちゃんと順番通り正しい向きに並べて保管します。

さて、今日はこんなカタチで洗浄作業が終りました。明日はいよいよシリンダブロックにピストンを始めとする各部品を取り付けていきます。シリンダブロックの完成まであと少しです。お楽しみに。

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