こんばんは。
昨日は定休日でした。とは言ってもいろいろやらなければならないことが山ほどありまして・・・。
さて、今日は外したヘッドをご覧いただきましょう。
まずはヘッドカバー&カムシャフトです。これまで手がけてきたクルマに比べればとてもキレイに見えるカムシャフトです。が、今回の作業依頼の1番の原因であるエンジンの異音の原因はどうやらこのカムシャフトにあるようです。というのも、ロッカーアームと接するカム部は何ともないんですが、シャフトの前から後まで合計5ヶ所に軸受けがありますが、ここの磨耗がとても激しいのです。とくに3気筒目と4気筒目の間、一番後ろの2ヶ所に激しく磨耗痕が見られます。INバルブ側もEXバルブ側も同じところが磨耗しています。これによってカムシャフトの回転に微妙なガタが生じ、不快な音を発しているものと思われます。
毎度お馴染み、ヘッド部です。こちらはとくに変わった様子はありません。幸い、カムシャフトのみの損傷で、バルブやロッカーアームは無事なようです。カムシャフトの軸受け部だけが磨耗しているのは油圧式
ラッシュアジャスターのお陰ですね。これによってバルブクリアランスが常に0に保たれているのでガタに合わせてしっかり密着していたのでしょう。しかし、このまま走り続けていたらこの辺もダメージを受けていたかもしれません。
そもそも、なぜこうなってしまったのでしょう・・・?私が推測するに、冷却水の汚れによって起こるラジエターや冷却水経路の詰まりが発生し、オーバーヒートを起してしまったか、それに近い状態になったことがあるように思えます。この時に油膜切れを起し、金属の擦れで発生する熱によるカムシャフトの変形(曲がり)が発生した可能性が考えられます。目で見て確認できる程の曲がりではありませんが(目視で確認できるくらい曲がっていたらエンジンがかからないほど凄まじいことになっているハズです)、そんな微妙な曲がりが大きく影響するのです。
上の画像の部品はヘッド部脇(ディストリビューター後)に付いているサーモスタットハウジングです。これには冷却水関係のセンサーが集中して取り付けられています。また、この中にサーモスタットも入っています。中はまっ茶色に汚れています。ラジエター内も同様でした。これらの状態から推理すると前述のような結論が出てくるのです。
明日からはこれらの洗浄作業を行います。いつもとはちょっと違った洗浄作業になりますのでお楽しみに。
それでは。