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どうしたもんでしょう・・・。  2009年03月23日(月)
こんばんは。

ものすごい風が吹くここ数日、私の体じゅうの水分がすべて鼻から噴出しています。

さて、今年の年度末はどうやら壊滅的景気低迷なようで自動車に限らずあらゆるモノが売れない状態だとか・・・。他人事のように言ってますがウチも例に漏れずただひたすら耐えています。そんな中、とんでもないクルマが入ってきました。



平成7年式ミニカPjです。普通です。が、左側面がものすごいことになっています。



フェンダーからドア、リアのクォーターパネルに至るまでダァ〜っとベッコベコ!!「こんなの直したらいくらかかんだよ!?」と言われ、「解体車か!?」と言われ・・・見たヒト誰1人として商品とは思わない有様・・・。



が、しかし・・・。しかしなんです。

走行8000km!!

これを言うと誰もが「えぇ〜〜〜〜〜〜っっっっ!?!?!?」と驚愕のリアクション。車内は新車の匂いさえ漂っています。なのにベッコベコなんです。当然エンジンやその他の機構部はすべて絶好調。まさに「これから」バンバン走ってくれるという状態。なのにベッコベコなんです。
幸い、左側面だけベッコベコで、あとはキレイなんですけどね。この仕事、何年やってても時々こういう驚かされるようなクルマが出現するものなんです。ちなみにこれって修理しても修復歴有りにはなりませんから。外板パネルの板金だけなので。

ではまた。



   
昭和の名車「ミニカ」の化粧直し (2)  2009年02月28日(土)
こんばんは。

前回やっていたミニカの化粧直し、実はまだやっておりました・・・。遅い!!ウチは整備に関する工具や材料はある程度揃ってはいますが、板金関係の工具や材料はほとんどありません。「与えられた環境の中でどうにかする」という私の考え方で作業を進めておりますので遅くなってしまいます。とくにこの時期は寒いので盛り付けたパテがなかなか乾かないのです。



で、やっと乾いて削り出し。サーフェーサーを吹いて削れ具合や気泡の穴等が無いかチェックし、あればまたパテを盛り付けて乾燥、削りの繰り返しです。どうにかカタチになり、塗装に入りました。



穴まで開いていたバンパーだったのに、ご覧の通りキレイになりました。塗装はサァ〜っと薄く吹き付けて乾かし、また薄く吹くという感じで何度も重ね塗りをしていきます。削ったパテやバンパーの地の色が完全に透けなくなるまで繰り返し吹き付けます。



完全乾燥後、車体に取り付けた状態。良い感じです。



斜め後方から。こちらも良い眺めです。そして最後にひと仕事。塗装したままの状態だと塗膜表面がザラザラになっていますので、コンパウンドで磨き上げます。これで艶も出て元の塗膜との境界線も解からなくなります。

これで完成という訳ですが、基本的な作業の流れは専門の板金屋さんの作業と同じです。ただ、使っている工具や材料が限られていますので時間は何倍もかかってしまいます。整備以外にも時々こういうこともやったりします。で、こういうことをやっている時に限って雪が降ってきたりします。

ではまた。


   
昭和の名車「ミニカ」の化粧直し  2009年02月20日(金)
こんばんは。

だいぶ体調も良くなり、1日の作業量も徐々に増えてきました。車検等の日常的な作業をこなしつつ当店サイト「昭和の名車特集」のミニカのバンパーのキズを直しております。一見、ごく普通のスリキズなんですが、キズの後端部が裂けてめくれ上がってしまっていました。そこで今回は裏側からウレタン樹脂同様に固まる特殊なパテを盛り付け、表からは一般的な板金作業で使うポリパテを塗りつけてキズを埋め、めくれ上がった部分は成型しなおしという作業にしました。



画像のパテを削っている部分の一番右側部分がめくれ上がっている部分です。ただひたすらに耐水ペーパーで削りまくります。作業をしている本人も、これをご覧になっているヒトもとくに面白いことは何もありません(笑)。



ボディの方は若干フロントインナーパネルが押されていましたが(ヘッドライトの下に見えるパネル)、手でグイッと引っ張るとなんとも素直に戻ってしまいました。一応、左右をしっかり合わせるために右側のインナーパネルのバンパーを止めるネジ穴の位置を測ってみましたが、ほぼピッタリ。見た目を考慮してカタチを整える為にところどころ叩いて調整しました。あとは画像のウインカー(サイドマーカーランプ)の下の部分が押された衝撃で軽く盛り上がっていたのですが、ここも簡単に叩いてご覧の通り。ほとんど目立たなくなりました。



当時の軽自動車は鉄板が薄いのでへこんでもちょこっとくらいなら簡単に戻ってしまいます。これでバンパーの成型が終われば塗装して取り付けてキレイになるという訳です。メチャクチャ調子が良いだけに見た目も美しくしておきたいものですからね。先日、長いお付き合いのお客さん(MT車しか乗らない主婦の方です)にお貸ししたところ、「よく走りますね、このクルマ」とビックリしていました。確かに今乗っているワゴンRに比べれば100kg以上軽いですからね。いくら非力な550CCとは言え、やはり軽さこそ最大の武器なのです。興味のある方は見てみてください。

ではまた。


   
どうもよろしくないですなぁ・・・。  2009年02月05日(木)
こんばんは。

このところ、私自信、体調が悪かったこともあり、作業が思うように進まない日々を送っておりました。この数日はだいぶ良くなってきましたが、本来のペースを取り戻すにはまだ時間がかかりそうです。持病が複数あると本来、まったく関係の無い病気であっても時間が経てばそれぞれが影響しあってくるものなのですね。ちょっと今回はキツかった・・・。

そんな中、サイドブレーキが右側だけまったく効いていない状態のクルマとか、エンジンキーのキーシリンダーのガタで始動ができなくなってしまったクルマとか、チョコチョコ作業はやっておりました。が、前回、記事にしたSR−FOURですが・・・とても残念ではありますが、エンジン本体がダメであることが解かり、どうにもならない状況に陥っております。オーナーさんも金額の面でこれ以上の負担は厳しいということで、なんともかわいそうな結果です。当の売ったお店はどうやら知らん顔らしくまともに話しも聞いてくれない状況のようです。ヒドいですねぇ。ただ、こうしたトラブルの双方に挟まれた私の立場は・・・?みたいな・・・。ジャッキアップしたままどうすることもできない状態で結論が出るのを待たないといけません。今のところ大きな作業の予定はありませんが、早いとこ何とかなると良いのですが・・・。

病み上がり(実際は上がっていませんが)なのでとりあえず今思うことを書いてみましたが、次回からはまたみなさんが期待されている「現場の風景」を書きたいと思います。

それでは・・・。



   
続・初春の激闘  2009年01月07日(水)
・・・ということで貴重な休日に突入した私「ぼ」。

ここからのお話しは現代の、それもつい昨日のお話しです。

こんばんは。

昨日は身動きとれず、ほぼ寝たきり状態で過ごすハズでした。現にお昼すぎまではそうでした。が、おとなしく寝ていても、栄養を取っても良くなる気配がありません。午後になっても相変わらずな状態。これはマズいと思い、チビの「歯科検診」&「買い物」ということで1日外出していただいて充分休ませてもらうということででかけていた嫁に連絡します。

ぼ「近所に内科はあるかね?」
嫁「私が小さい頃から診てもらっている内科が近所にあるよ。」

私はすぐに準備をして家を出ました。徒歩で5分程のホントに近所のところ、言われたとおりの場所にその医院はありました。「○○整形外科」と堂々たる楷書文字の巨大な看板がかかっています。その下に小さく「内科」と書かれています。普通なら見落としてしまうくらい小さく書かれています。これも言われたとおりのことなのですが、さすがに「ついで」に内科もやっている感は拭えません。が、この体で戻る元気もなく、半信半疑で入りました。

待合室には誰もおらず、静まり返っています。受付にはおばあちゃんが2人。その奥にやはりおばあちゃんが事務服で1人います。青メタのスリッパに金色の文字で病院の名が書かれています。壁には感謝状が額に入って誇らしげに何枚も飾ってあります。薄暗い待合室は決して平成21年の雰囲気ではありません。明らかにここは古き良き「昭和」の世界です。

そんな昭和の雰囲気を楽しむ間も無くすぐに呼ばれました。とても姿勢の良い、背筋のピンとしたおばちゃん看護士です。診察室と書かれた部屋に案内されました。先にその看護士が入っていきます。続いて私が入るとそのおばちゃん看護士は白いカーテンの奥にスッと消えていきました。

「どしたぃ!?」

私の視界の外から威勢の良い掛け声が聞こえます。振り向くとすべてが理解できる強烈なキャラの持ち主が鎮座して呼びかけていました。まんまるの禿げた頭と濃すぎる眉毛、もじゃもじゃヒゲとデカい目、鼻、口。まさに「目を入れた達磨」です。白衣は前がはだけて肌着である白いランニングシャツが丸見え。そのランニングシャツがかろうじてまんまるの腹を隠しています。その強烈なインパクトにしばし見入ってしまった私ですがなんとか我に帰り、症状を伝えます。

ぼ「あ、はい。実はこうこうしかじか・・・でして・・・」
達磨「ムリしたな。」
ぼ「えぇ。ムリしました。」
達磨「注射!!」
ぼ「へっ!?」
達磨「注射!!
ぼ「あ、はい。」

するとさっきおばちゃん看護士によって閉め切られた白いカーテンがふたたび開きました。まるで達磨の掛け声に反応して自動で開くように出来ているかのような動きです。その開いたところには先程の姿勢の良いおばちゃん看護士が注射のスタンバイをして立っています。ものすごい連携プレイです。

おばちゃん看護士は相変わらず無表情です。

おばちゃん「肩出してください。」
ぼ「あ、はい。」
・・・上着を脱ぐ「ぼ」・・・
おばちゃん「はい。それでいいです。」

というと私のTシャツのそでをグイッと上げ・・・

おばちゃん「痛いですよ!!
ブスッ!!
ぼ「はい。」

「痛いですよ!!」って・・・。しかも私の返事より先に針刺さってるし。しかも明らかに直角に近い・・・。相変わらず無表情だし。

達磨「はい、終り!!」
ぼ「え!?あ、はい。」

気づけば待合室に戻っていました。なるほど。まさに治療も昭和だな・・・。とどっぷりとタイムスリップした昭和なひとときを堪能しました。しかし、あの達磨先生とおばちゃん看護士の連携プレイは長い年月をかけて培われた、まさに「絶妙なコンビネーション」で、イマドキのお笑い芸人なんかよりもはるかに息が合っています。おそらく、カゼで受診した患者にはこの連携プレイというのが当然のように「流れ」として完成しているのでしょう。すばらしいのか、これしかできないのか・・・。謎ではありますが、確かなことはあの「ブスッ!!」から数分、確実に体が回復しているということです。

会計を済ませ、処方薬局へ。すぐ隣にある薬局です。処方箋を出すとしばらくして薬が出され、薬剤師のおばちゃんが説明を始めます。しゃべり始めたら止まらない、まさに「マシンガン話術」です。私にいくつかの質問をしますが、「はい」や「いいえ」を言い終わる前から次の話しを始めます。腹が立つ間すら与えてくれません。むしろ笑ってしまいそうなくらい、一切「カマず」に説明が続きます。終わる時もピタリと止まり、銃口から火薬の煙が出ているかのごとく口元から湯気が出ていたかもしれません(マスクで見えませんでしたが)。

帰り道、1歩1歩、歩く度に注射が効いてくるのが解かりました。そして、この日の晩には熱も下がり、体も信じられない程楽になっていました。現代の進化した医療から逸脱した古き良き治療を今なお続けている、こんな街医者がいても良いものだと実感しました。強烈な個性は持ち合わせる必要は無いですが・・・。

・・・・・・。

ということで今日からまた1週間が始まります。完全復活ではありませんが、先週のような状態からは完全に脱したのでこれでひと安心です。もしまたぶりかえしたら・・・達磨さんの「気合の一発」に助けてもらうことにします。

ではまた。



   
初春の激闘  2009年01月05日(月)
新年 あけましておめでとうございます。

やっと明日、1週間ぶりに休むことができる中野自動車です。
この1行でタイトルの意味がお解かりだと思いますが、多くのヒトが思っている通り、30日の定休日からぶっとおしで働いておりました。毎度のことですが・・・。この世界的な不景気の中、正月もしっかりと働けるというのは逆に感謝に値しますが、そういう時に限ってチビからもらったカゼが猛威を振るい、熱で頭がボォ〜とし、体中の関節が傷み、のどをヤラれて食欲も無く・・・。

中野自動車という所はとても東京とは思えないほどの寒冷地で、マンションの1階ということで雨には強いが日はまったく当たらず、コンクリートのうちっぱなしなうえに後が開いている為に風が少しでも吹けば集中して吹き込む(キャブレターの原理と同じで狭くなった所を通る風はそのパワーが上がります)ようなところです。この時期に洗車をしようものなら水をかけたところからみるみる凍ってしまうほどです。そんな極寒の地において寝転がったりして作業をしていればカゼをひいて当然です。

「何かがおかしい」そう思った時にしっかり対策を施すべきでした。元旦からエブリィのリコール作業でオルタネーターやバッテリー等の配線の引き直し作業を開始。新年の挨拶がてら遊びに来ていた連中が夜になってやっと作業を終えた私の表情を見て笑います。「明らかに弱ってますよ。」「病人の顔してます。」等と・・・。自覚症状もバッチリあります。作業中盤から明らかに「寒い」のです。普通、作業をしていると体が火照ってくるものなのですが、いくらがんばっても寒いのです。そのうち頭の中でゴォォォォォォ〜・・・と劣化したハブベアリングのごとくうなり音がし始めました。自分の中ではそれを認知してしまうと精神的ダメージによって作業続行が困難になってきますので気づかないフリをしていたのかもしれません。そして、作業が終り、ホッとしたところで一気に症状が表面化してきたのでしょう。

2日、3日とすでに予定が入っていたこともあって休む訳にはいきません。人間の添加剤「ユ○ケル」を毎日注入し、気合で乗り切ったのでした。そのムリが回復を後へ延ばしているだけであることは解かっていました。4日にはすでにロクに動ける体ではなくなっていました。そして今日、なんとか月曜まできました。明日は定休日です。激闘の末、激しく痛めつけられた体は休息を求めています。明日1日でどの程度まで回復するか解かりませんが、とにかく「戦士の休息」です。

長い、とても長い1週間でした・・・。

2009年、今年も皆様のお役に立てるよう、さらに整備道に精進し、高いクオリティのテクニックを身につけてまいる所存です。昨年もクレーム1つなく皆様とお付き合いできましたことを感謝いたします。そして今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

中野自動車 ぼ


   
多忙・・・  2008年12月20日(土)
こんばんは。

すいません。
このところ非常に難解な修理が立て続けに入庫していて「セルボ」の復活作業が止まっております。
原因不明のエンジン始動不良・・・コンピューターやらリレーやら燃料に関する部分の不具合なのですが、どうにも理解に苦しむ状態・・・(完治しました)
激烈に調子の悪い(他社でお買いになった)クルマの車検・・・アイドリングがやたら高く、クリープ現象で走行させると変速してしまう程!!キャブレターのオーバーホールやエンジンのあらゆる調整、マフラーやタイヤ等高額部品多数交換・・・(完治)
U12ブルーバード(アテーサ4WD)のクラッチ交換と車検・・・1800ccツインカムターボで超高難易度!!(終了)
SR−FOURのオイルポンプ交換・・・これも超高難易度!!現在作業中
等々・・・この暮に来てとんでもない作業が目白押しです・・・
なんとかあと1台で難しい作業は終りますが、細かい作業はまだまだ予定が入っています。年内はこんな感じで整備の作業に追われていることでしょう。
お正月あたりには「セルボ」の作業に戻れればと思っております。
楽しみにしていてくださっている読者のみなさん、申し訳ありません・・・
今しばらく時間をください。何分、私1人でやっているものですから・・・

ではまた。


   
クラッチのお話し  2008年10月31日(金)
こんばんは。

先日までやっていたエンジン乗せ替え作業が終り、ひと息ついている中野自動車です。その作業の中からピンポイントで話題を1つ。

オートマチック車が大半を占める現代のクルマですが、まだ、ごくわずかですがマニュアル車の設定がある車種も存在します。オートマチック車とは違ってダイレクトにエンジンのパワーを伝達することができるマニュアルミッションはこのガソリンの値段が高い昨今、もっとも経済的なクルマだったりします。



そのマニュアル車のエンジンのパワーを伝えたり切り離したりする際に必要なのがクラッチです。上の画像はそのクラッチの部品で、右側のがクラッチカバー、左側のがクラッチディスク、上が消耗した部品、下が新品です。見れば一目瞭然ですね。このクラッチという部品はオーナーさんの運転のウマいヘタがモロに現れる部分です。ここを見ればつなぎ方や普段のクセ、荒い乗り方かおとなしい乗り方か・・・すべてが解かります。

以前にもこのブログでお話ししましたが、クラッチは「カバー」、「ディスク」、「レリーズベアリング」の3点から成っています。これら3点を同時交換します。クラッチディスクはブレーキパッドやライニング等と同じような素材でできていますが、とても薄く出来ています。その薄いディスクが半分も減るとクラッチは滑りはじめます。したがって、意外と使える部分は少ないのです。そのディスクをいかにすり減らさずに乗れるかが勝負です。



オートマチック車に乗っている方には関係無い話しですが、もっとも効率良く駆動力を伝えるしくみがマニュアルミッションです。当店のお客さんはまだまだマニュアル車にお乗りの方がたくさんいます。クラッチの交換作業はけっこう高額になります。大事に使ってくださいね。

ところで・・・。

このブログでも何度か紹介してきました、私の愛車「アルト スペシャルエディション」ですが、欲しい方に販売いたします。とても気に入っていて軽快でかなり楽しいクルマなのですが、通勤に使えなくなりまして・・・。というのも、毎朝、チビを保育園に送っていくのですが、軽快に加速している時、2速に入っているシフトレバーを助手席からスコーンッ!!と蹴飛ばし、ギヤがすっぽ抜けてしまうのです。どうやらチビはそれが楽しくてしょうがないらしくスキあらば蹴飛ばします。これではまともに走っていられません。ということでやむなくオートマチック車に乗り換えようと思っております。詳しくは当店ホームページのトップページのアルトの記事へのリンクをクリックしてください。

http://www.nakano-kcar.com

ではまた。


   
難解な配管再現  2008年10月10日(金)
こんばんは。

最近はどうも景気が悪く、周辺のお店が倒産したり辞めてしまったり・・・という話しがあちらこちらから聞こえてきます。何ともイヤな時代になったものです。

さて、現在の中野自動車はというと、DA71Vという550ccのエブリィのエンジン乗せ替え作業を行っております。はるばる長野からのご依頼での仕事ですが、これがまた・・・スゴいの。エンジンの乗せ替えや脱着は「元の通りに組み付ける」が基本。ですが、今回は「元の状態」がすでにあちこち取り外されている状態で、しっかりしくみを理解していないと正規の状態にはとても組み付けられません。



部品取り車と生かすクルマと2台の入庫で、まずは部品取り車からエンジン、ミッションを下ろすところからスタート。他の仕事の合間にチョコチョコとやって下ろしました。そして甦らせる方のクルマの方もやっと下ろし終わりました。さて、これから良好なエンジンを乗せる訳ですが・・・。



ドナーのエンジンはエアコンは無し。お陰ですこぶる快調で、まさに乗せ替えるには最高のエンジンです。



一方、下ろした方のエンジンはエアコン付き。というか後から取り付けた様子です。これがけっこうクセモノで、キャブレターやエアコンのコンプレッサー用のステー等細々と移植しなければ
ならない部品があります。エアコン作動時のアイドルアップの為のダイヤフラムやリンケージ、アーム等はバラして移植。その他の部品も必要に応じて加工、移植します。



ドナーのミッション。5速マニュアルのミッションです。下の下ろした4速ミッションと同じように見えますが、ケースが2Cm程長くなっています。したがってプロペラシャフトも長さが違うので一緒に交換して5速ミッション仕様にします。



今回のご依頼ではこの作業が完了したら、車検も取って欲しいということですので車検の為の整備も必要です。まぁ、気長にやりますわ・・・。

で、何が難解な配管かともうしますと、キャブレターのバキュームホース。これがあちこちで引きちぎられていてどこにどれが付いていたものなのかがまったく解からない状態。こういうのはまいっちゃいますね・・・。「元の状態」にして快調に走れるようになるにはまだまだ時間と労力が必要です。


   
AT車の泣き所  2008年09月25日(木)
こんばんは。

オートマ車しか設定が無いクルマがほとんどというこのご時世。オートマ車にも「乗り方」というのが実はありまして・・・。「普通にD入れて走るだけじゃん」と言われればそうかもしれません。新車で買って3年で買い替えるというのならそれでも良いかもしれません。が、この異常なガソリン価格の高騰を始めとする物価高。そんな時代にそんな贅沢な買い方をするヒトはそう何人もいるものではありません。大半のヒトは「できるだけ長く乗って高額な買い物は控えたい」と思っていることでしょう。そんなアナタにちょっとした工夫でクルマの寿命を延ばす良い方法を。



これはATF(俗に言うオートマオイル)を冷やす為にミッションからラジエターに繋いでラジエターの1部を通すことで温度を下げる「オイルクーラー」に接続するホースです。つまり、ミッションとラジエターを繋いでいるのです。出て、戻る訳ですから2本あるのです。そして、上の2本が古くなったホース。下の2本が新品です。



ラジエターの下部分にはこのようにホースが接続されるパイプが出ています。後程登場しますが、当然、ミッション側にもパイプが出ております。だいたいどのメーカーのどの車種でもオートマ車ならこんな感じでホースが使われています。このホースが劣化してオイルが漏れてしまうという現象はとても多いです。どのメーカーのクルマでも走行距離が増えてきたり、経年劣化、酷使された状態で乗り続けることによる異常な高温状態での走行など原因はたくさんあります。



これがミッション側の接続部のパイプです。今回はスズキ セルボモード SR−ターボの修理です。このホースの接続部からオイルが徐々ににじみ出て漏れになります。このホースは定期的に交換しているとこういう事態にはなりませんが、そんなに定期的に交換しているヒトはまずいないでしょう。ほとんどの場合、漏れが発生してから交換するということになります。



さて、冒頭でお話しした、「ちょっとした工夫」の件です。オートマチックトランスミッション(AT)はクルマを走らせている間、ずぅ〜っとATFに圧力をかけています。ただでさえエンジンやマフラーの熱で高温になるエンジンルームの中にあるのに、この圧力によってATFはさらに悪条件に晒されることになるのです。ATFはこうした高温になる状態でいかにその圧を保持できるかが勝負です。が、長い間使われてきたATFだとその熱による酸化が進み、性能が落ちてきます。このような状態で使い続けるとゴム製のホースは徐々に侵されてきます。そして今回のような修理が必要になるのです。



では、このATF、さらにはATミッションそのものをどうやれば長持ちさせてやることができるのか?ということです。G.W.や夏休み、お正月等、高速道路が大渋滞しますね。よくニュースでヘリコプターからの映像が映し出されていますが、ブレーキランプによる赤い蛇のように道路が見えています。実はこれなんです。信号待ちやこうした渋滞にハマった時、Dレンジのままでブレーキを踏んで止まってる状態にしていませんか?ほとんどのヒトがそうして止まっていると思います。PやNレンジになっている状態のアイドリングよりDレンジに入れたままで止まっている時のアイドリングの方が回転数が低いですよね?この状態のまま止まっている間、ATミッション内部(正確にはトルクコンバーター内部)ではずっとATFに圧をかけ続けているのです。これをNやPにしてサイドブレーキをかけて止まっていればこうした圧から解放させてやることができるのです。



「いちいち止まるたびにNにしてサイド引いとくのかよ!?」と思うヒト、そうなんですよ。そうすることでATF、ATミッション本体の負担が大幅に軽減されるのです。人間、楽な方へ楽な方へ流されますが、ATのシフトレバーの操作位置がなぜP、R、N、D・・・となっているか・・・。ちゃんと意味があるのです。でなきゃDとRとPだけで充分ですよね?なぜNやP(パーキングレンジは無いとキーが抜けませんからまぁ、置いといて)があるのかということです。ついついブレーキ踏んでりゃあ止まってるからとDレンジのまま走行中1度もシフトレバーに触らないアナタ。高い修理代金を支払う前に「Nレンジでサイドブレーキ」をやっておいた方が良いですよ。ガソリンが高いだなんだって言ってる場合じゃなくなりますから。

ちなみにマニュアル車に乗っているヒトもニュートラルでサイドブレーキが良いんですよ。クラッチを踏み続けて止まっているとクラッチカバーとベアリングが押し合っている状態で止まっていることになるのでこれらの部品の劣化が早くなります。ご注意を。

ようするに「未然に防げる余計な支出は防ぐ」ということ。これが一番の節約法なのです。

あぁ〜あ・・・また仕事が減るな・・・。


   

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