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ビストロ オーバーホール(5)   2007年03月10日(土)
こんばんは。

今日からはシリンダーブロックの組み立て作業に入ります。たくさん画像を撮ったので、数日間に分けて紹介していきます。作業の方はすでにシリンダーブロックを終えて、ヘッド周りに着手しておりますが、明日は日曜日ということで部品の発注もできない為、時間に余裕ができました。



昨日、磨き終わったシリンダーブロックのヘッドガスケット面を「面取り」しました。さらにピストンの組み付けの為に「組み付けペースト」をシリンダー内壁に塗ってあります。



ピストンリングを組み付けて、シリンダーに収まるまで待機中のピストン。1番のピストンに巻きついているのはシリンダーに挿入する際にピストンリングを縮めておくための工具「ピストンリングコンプレッサー」です。ピストンにもシリンダー同様ペーストを塗っておきます。とくにピストンリングには多めに塗りたくるようにします。



4番のコンロッドも新品になっています。ダメージが大きかったので新品とのギャップがスゴいです。



無事に挿入し終わったピストン4個。クランクシャフトを取り付ける際に作業がしやすいように2、3番のピストンは奥まで下げておきます。



その状態でシリンダーブロックをひっくり返します。コンロッドが力無く横たわっています。



コンロッド、メインの各メタルベアリングを装着しました。ペーストで緑色になっているので解かり易いですね。ど真ん中、3番目のメインベアリングの両脇にはスラストメタルも付いています。これでいよいよクランクシャフトが乗せられるのです。



乗りました。だいぶエンジンらしい風景になってきました。とりあえず今日はここまでといたします。続きの様子はまた明日、掲載しますのでお楽しみに。明日はいよいよシリンダーブロックが組み上がります。

バラしていた時に比べると見違えるほど美しいエンジンになりました。こういうエンジンが搭載されたクルマに乗るのは気持ち良いでしょうね。



   
ビストロ オーバーホール(4)   2007年03月09日(金)
こんばんは。

やはり昨日は追い詰められてました。帳簿とか売り上げとか、とにかく一番嫌いなことが期限内に済ませなければならないのは苦痛以外の何物でもありません。まだ少し残っているのでこの後も引き続き机に向かわなければなりません・・・。

さて、そんな昨日は少しだけしか作業ができず、更新する程のネタも無い状態でしたし、追い詰められてもいましたので更新しませんでした。今日は明るいウチに集中的に、無心で作業を行いましたので報告をしたいと思います。



シリンダーブロックの洗浄が終わりました。輝いていますね。真鍮ブラシ新品1本使いきりました。極端な話し、外は汚かろうがなんだろうが機能的に影響はありませんが(それでも丹念に洗いましたよ)、中身はそうはいきません。丁寧にしっかりと汚れを落とし、美しく仕上げてあります。



オイルポンプのケースです。ヴィヴィオのEN07エンジンはこのオイルポンプにオイルエレメントを取り付けるしくみになっている為、カタチが少々複雑です。左側の丸い部分にオイルエレメントが付く訳です。



画像右端にある歯車のような星型のようなのがオイルポンプの中身です。これがクランクシャフトによって回転してオイルを吸い上げています。新品のように磨き上げました。そして、前回の更新時に途中だったピストンも4つ全部キレイになっています。



ピストンの頭部分です。すべてがしっかりキレイになりました。これだけキレイにしておけばスムーズに回転してくれます。キズや損傷はありませんでした。



クランクシャフトです。とても複雑なカタチなのでいつも磨くのが大変なのですが、今回もキレイになりました。今回、もっとも負荷のかかっている部品ですので慎重に点検しながらの洗浄作業でした。



明日からはいよいよこれらの部品の組み付けに入ります。これだけ新品部品が並ぶと爽快ですね。金額は壮絶です。オイルパンは再利用できたのですが、あまりの汚れのヒドさと外から見て「オーバーホールしたエンジンなんだゾ!!」ということをアピールできる数少ない部分なので新品を付けることにしました。スバルはピストンリングが1箱に1台分セットになっています。スズキでは1気筒分が1セットで3気筒の場合は3セット、4気筒の場合は4セットという具合に注文します。どっちが良いとも言えませんが、メーカーによって考え方も違うものです。

さて、明日からは前述の通り、組み付け作業に入ります。シリンダーブロックが完成する日も近いでしょう。ではまた。



   
ビストロ オーバーホール(3)   2007年03月07日(水)
こんばんは。

昨日は定休日ということで更新はお休みさせていただきました。今日からまた1週間、お付き合いの程、よろしくお願いします。

さて、本日はまる1日「磨き」作業でした。月曜日にバラしたエンジン内部部品を1つづつ真鍮ブラシと灯油で洗い、磨きます。単調な作業の連続ですが、摩擦面等の汚れを落とす時はキズが付いてしまうと致命傷になります。慎重に行わなければなりません。で、前回の部品の写真と今日出来たモノの写真をまずは見比べていただきましょう。





上の画像が前回、バラした直後のもの。下の画像が今日磨けたところまでの画像です。2枚の画像ともに右下に写っているオイルストレーナー(パイプの先にラッパ状の吸い口が付いているもの)が美しくなっていますね。オイルの吸い口だけに汚れが非常にたまりやすい場所です。カチカチにこびり付いた汚れを灯油で溶かしながらブラシで削ぎ落としていきます。パイプ内は灯油を何度も通して長いドライバーや針金等を駆使して汚れを落としていきます。そのストレーナーの下にあるのはクランクシャフトを保護するカバーです。クランクシャフトのすぐ下に付いているもので、皿状になっている為、やはり汚れがコンモリとたまっていました。色がまったく違っていますね。磨きがいがありました。



今日はピストンは2つまでしか磨けませんでした。でも、丁度磨いてないのが2つ残り、磨いたものが2つできたので1枚の画像で見比べることができます。手前のピストンが第1気筒目です。奥に向かって2番、3番、4番です。1、2番と3、4番では明らかにベツモノですね。とてもキレイに仕上がっています。ちなみにピストンの頭にはバルブの逃がしが彫られていますが、スバル車はこれが結構深いです。いざタイミングベルトが切れてしまってもバルブを突き上げて曲げてしまう恐れが少ないように工夫されています。これはとても安心感のある特徴です。



小さなネジやナットまで丹念に磨きます。主要部品をピカピカに磨き上げてもこういう細かい部品に汚れが残っていては結局組み上げてオイルを入れてもまた汚れてしまいます。細かい部品をキレイにすることは結構重要なのです。



洗って磨いたコンロッドとクランクシャフトの抑えのケースを見てみましょう。画像中央の2番ピストンのコンロッドを境目に左右にクランクケースがあります。右のが洗う前、左のが洗った後。もはや新品のように美しい左側ですが、洗う前は右側と同じように汚れていました。ここまでキレイにするのにどれだけの時間と労力を費やすことか・・・。とにかく壮絶な戦いです。

今日はここまででした。明日はまた続きをやりますが、同じ作業を何度もご覧いただいても面白くないでしょう・・・?違った作業もお見せできれば良いのですが、なにしろ今は年度末ですから、確定申告関係の事務仕事が完全に追い詰められております。どこまでできるかわかりませんが、明日も作業は続きます。とりあえずお楽しみに。思うように作業が進まなかったら更新できないかもしれません。その時は「あぁ〜・・・ホントに追い詰められてやんの(笑)!」と思ってください。よろしくどうぞ〜!!


   
ビストロ オーバーホール(2)   2007年03月05日(月)
こんばんは。

昨日からスタートしたヴィヴィオ ビストロ オーバーホール作業ですが、作業は順調に進み、すでにエンジンが下りております。



4WDなのでミッションが大きく後方に突き出た形状の為、とても抜きにくかったのですが、いつものようにエアコン関係の部品は外さずに下ろせました。



まるで縦置きエンジンのミッションのように後方に突き出ているのが解かりますね。プロペラシャフトの付け根にはECVTオイルが溢れてこないようフタを詰め込んであります。



例によって空っぽになったエンジンルーム。作りは4WDでもFFでも変わりません。しいて言えばステアリングラックの下に4WD専用のサブフレーム形状のメンバーが付いていることくらいでしょうか。



ちょっと暗いですが下ろした時の風景を1枚。ミッションの形状がFF車とは違うのでこの状態のまま自立できます。当て木やらなんやらで角度調整をして立たせる必要が無いのはとても良いです。



昼休みの後、一気にバラしてアッという間にシリンダーブロックは丸裸です。とてつもないオイルの汚れと今回の焼き付きの原因である4気筒目のコンロッドメタルが露になりました。どうやら4気筒目までオイルが届かず、油膜切れを起していたようです。



外したピストンやらクランクシャフトやら内部の部品一式です。これからねじ等の細かい部品1つ1つまで徹底洗浄します。これからが本当の戦いです。しっかり磨いて美しいエンジンに仕上げてご覧に入れましょう。

明日は当店の定休日です。あさってにでもその辺のとても地味〜な作業風景をご覧いただくことにいたしましょう。それではまた。


   
ビストロ オーバーホール(1)  2007年03月04日(日)
どうも。大変御無沙汰いたしております!!ブログの更新をするのはどのくらいぶりでしょう・・・。じっくりお待ちいただいていた方々にはジラしてしまったようで申し訳ありません。良いネタができましたので、今日から久々にレポートが始まります!!

今回は・・・ゴメンナサイ。すでに売約済みのクルマのオーバーホールです・・・。何かの参考に、話のネタに、とりあえず読んでくださっている方々に楽しんでいただければと思います。で、ネタのヴィヴィオ ビストロですが、平成8年式の4WDで、走行75000km、SOHCのNAです。なぜオーバーホールかということですが、前オーナーさんはとにかくクルマのことを何も解からない方でした。車検の度に「定期的にオイル交換してください!!じゃないと次の車検まで持ちませんよ!!」と口をすっぱくして言いつづけていたにもかかわらず、この2年間も、その前の2年間も車検まで1度もオイル交換をしていませんでした。そして今回、車検の時期となり、また預かったのですが、時すでに遅し・・・。焼き付き状態でした。別のクルマに買い替えざるを得なくなり、そのお客さんは買い替えました。残ったこのビストロ・・・「また・・・オーバーホールか・・・?」と内心では思っていたのですが、他の作業がたくさん詰まっていたこともあり、しばらく見ないようにしておりました。ところが・・・

ある日、当店のお客さんで、仕事の都合上、離島に転勤となった方(以後Iさん)が突然ご来店されました。聞けば連休を取ってこちらに一時的に戻ってきたのだとか。そして話しは進みます。ご来店の理由は簡単なことでした。数年間、離島で仕事をしていたのですが、ようやく4月にこちらに戻って来れるということでした。そこで、また、日常乗れるクルマを買わなければならなくなったということだったのです。島でも当店で販売したヴィヴィオに乗っていただいていたのですが、そのクルマは島にお住まいの方に譲ってくるそうです。そこで当店にクルマを依頼しに来てくれたのでした。

Iさんはヴィヴィオに長く乗っていただいて調子良くこれまで動いてくれたということもあり、次もヴィヴィオが良いということでした。丁度その時、当店では3ドアのemと焼き付いたビストロがあったのです。Iさんは当店の整備の技術をとても信頼してくださっていて、状態を説明し、販売できる状態にするにはかなりの時間を要することも理解していただきました。それでもこのビストロを修理すれば前のヴィヴィオのように調子良くなるということでご注文いただいたのです。

こうして今回のオーバーホール作業を行うことになったのです。期限は4月1日。モタモタしてると1ヶ月なんてすぐに経ってしまうもの。そこで昨日までにお客さんの車検や修理を済ませ、今日からとりかかり始めました。状態をもう少し詳しく説明しますと、オイルパンのドレンボルトを外してオイルを抜こうにもそのままでは出てきません。しばらくすると「・・・ドロッ・・・ボタッ!!・・・ドロッ・・・ボタッ!!」ともはや液体ではない不気味な物体が落ちてきます。ひと塊になってなにか化け物にでも変身しそうな物体です。そんな状態のエンジンですから、今回の作業は内部洗浄がメインの作業になりそうです。強烈な汚れとの格闘戦となるでしょう。しかし仕上がった時には「よくぞここまで復活したッ!!」ともろ手を挙げて万歳三唱でしょう。



またしばらくの間、長いミッションが続きます。お付き合いの程、よろしくお願いします。



手を付ける前のエンジンルーム。外から見ている分にはなんともないように見えますね。これが中を開けていくと・・・とてつもない恐怖がアナタを待っています。お楽しみに・・・。


   

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