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ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(21)〜最終回  2008年04月02日(水)
こんばんは。

お待たせいたしました!!いよいよヴィヴィオ RX−Rのオーバーホールレポートも今回が最終回です!!長い間お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。次回の企画もご期待ください。



さて、早速予告通り試乗レポートです。いつもの試乗コースを快走中です。力強く、軽く吹け上がります。実に快適です。



ボケボケの画像も調子良く走っている証し。今回イジった各部に異常が無いか、走りながら音、振動、挙動等あらゆる角度から確認していきます。気になっていたマフラーの突っ張り具合ですが、やはりマウントのゴムがかなりパンパンなのでエンジンやボディの振動をダイレクトに拾っていて遮熱板がビビリ音を発しています。が、とくに問題となるような激しい音ではなく、ごく僅かな音なので良しとします。というか、このマフラーを装着している以上どうにもなりませんので・・・。



信号待ち。アイドリング状態への戻りも良好です。クランクシャフトの異音は完全に消えています。当たり前ですが・・・。9番プラグのお陰で「慣らし運転」だというのにどんどん吹け上がっていこうとします。それを懸命に抑えながら走っているというのがこのクルマの今の現状です。とりあえず4000回転までということでテストしました。



ね、4000回転。オーバーホールしたエンジンは何が一番変わったかと言うと「エンジンブレーキの効きの良さ」でしょう。圧縮が回復し、正常な数値に近づけば近づく程エンジンブレーキの効きは良くなります。当然、吹け上がりや音等他にもたくさんの部分で体感することができますが、やはりエンジンブレーキがよく効くというのは信頼感が違います。

さて、こうしてヴィヴィオ RX−Rは見事に復活しました。いつもの決り文句「また1台、寿命を延ばしてしまった・・・」という実感が湧いてきます。いかがだったでしょうか?全21回の作業レポート。みなさんの日常のクルマイジりではここまでやることは無いと思いますが、何かの参考になっていれば幸いです。

この後の予定ですが、しばらくは細かい作業の入庫が多く控えています。その中から面白そうなモノをいくつかレポートして、態勢が整い次第、予告していた作業に入ることになります。今後の展開を楽しみにしていてくださいね。

それではまた。


   
ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(20)  2008年03月26日(水)
こんばんは。

先日は思いがけないところでひっかかってしまいました。マフラーもメーカーによってはけっこう適当な採寸の製品もあるものですね。さて、そういうことで今回はちょっとラストスパート気味で行きたいと思います。そして今日、いよいよあの瞬間が!!



待っていたパーツが入荷したので早速組み付けて先に進みます。ラジエター、バッテリーを取り付け、アーシングのワイヤーを接続します。さらに各部の配線、ホース類、ワイヤー類に繋ぎ忘れが無いか今1度チェックします。



「大丈夫!!」と自信が持てたらタイヤを取り付け、いよいよ車体を下ろします。このクルマはフルタイム4WDですので車体を下ろし、4輪とも接地した状態にしてからエンジンをかけないといけません。



車体が下りました。エンジンオイル、冷却水、パワステオイルをそれぞれ注入します。ミッションオイルは先日、上から出来るうちに注入しましたのですでに入っています。さらに今1度作業漏れが無いか、注入したオイル類の漏れが無いか入念に点検します。最終的な点検は何度行ってもやりすぎということはありません。何度も何度も可能な限りチェックします。



いよいよエンジン始動です。オーバーホール作業の中でももっとも緊張する瞬間でもあり、うまくかかればほっとする瞬間でもあります。おもむろにキーをひねり、ワーニングランプがちゃんと点灯していることを確認します。そしてさらにキーをひねると・・・

キュルルルル・・・ブォオ〜〜ン!!

1発始動です!!また1台、寿命を延ばしてしまいました。非常に軽快かつ滑らかに回転しています。今回も作業は「成功」でした。作業前のおぞましい異音はまったく聞こえず、快調に回転しています。水温が上昇するととともに回転は下がり始め、サーモスタットが開いた時にはタコメーターはピッタリ900回転を指していました。



とても安定していますが、今回はオーナーさんが持ち込んだ9番というプラグを装着しましたのでアイドリング時に若干のうねりというか波がありますが、これは9番を付けている以上しかたがありません。あとは各部の調整を行って、これで一応オーバーホール作業はすべて完了ということになります。オーナーさん、大変お待たせいたしました。あとは「ついで」作業のメーター取付、ステレオ取り付け、最後に車検ということになります。もう少しです。

さて、今回の作業レポートも全国のたくさんの読者の方々、当店をご利用いただいているお客さんたち、出入りしている業者さんたち・・・たくさんの方々に応援していただきました。どうもありがとうございました。みなさんに応援されて(時には差し入れまでいただいて)大変感謝しております。

次回は最終回です。最後のひと仕事「試乗」のシーン等をレポートいたします。

さらに・・・

新企画予告!!

プレオ(スーパーチャージャー付き)エンジンオーバーホール〜恐るべきスラッジの猛威」
「L70(550cc)ミラ TR−XX タイミングベルト切れ〜瀕死からの蘇生!自動車病棟24時」

等々新しい企画をたくさん予定しております。これからの「中野自動車の日常の風景」に注目していてください。

それではまた。



   
ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(19)  2008年03月24日(月)
こんばんは。

今日はちょっとひっぱらせていただいたネタ、マフラーのレポートをしたいと思います。その前にとりあえず今現在の進行状況を・・・。



まずはファンベルト、パワステベルトを張ったところです。とても複雑な張り方ですが、これがヴィヴィオの特徴でもあります。



オーナーさんのご要望で追加メーターも装着します。今回は油温、油圧の2つのメーターを追加します。そこで装着したのがこの「オイルブロック」。メーターのセンサーを取り付ける為のブロックで、オイルエレメントとエンジン本体(スバル車の場合はオイルポンプのボディ)の間に挟みこんで装着します。今回使用したブロックはセンサーが2つ付けられる構造ですので油温、油圧両方のセンサーをここに取り付けられました。



さらにエアクリーナーのボックス、スロットルボディも取り付け、アクセルワイヤー等を接続します。レックス時代からの名残でエアクリーナーボックスにスロットルがくっ付いており、ちょっと特殊な構造になっています。現在販売されている新車でもスーパーチャージャー付き車はこの構造のままです。何かポリシーみたいなものがあるのでしょうね。



スロットルボディが乗ったのでスーパーチャージャーと接続しました。



さて、今日のメインディッシュのマフラーです。ピッカピカに輝くステンレス製のフロントパイプが後方へ伸びていますね。美しいです。新品ですからね。でも・・・よく見てください。後方にリアマフラーとの接続部が小さく見えているのが解かりますか?これ、斜めになってますよね?



前から繋げても後から繋げてもどうやっても図のように接続部のねじ穴が合わないんです。すべてのボルトをユルユルにしておいてもダメなんです。スパイダーマンのような不可解な姿勢で押さえつけながらどうにかボルトを差し込もうとするのですが、どうにも穴が合いません。仕方なく説明書をみると・・・「レックス スーパーチャージャー VIVIO用」とあり、取り付け方法に関してはとくに他社製品と変わったところも見当たりません。「レックス!?」と驚く私。レックスとヴィヴィオではマフラーの取りまわしが全然違います。とくにリアマフラーに関しては向きや大きさ等まったく違う状態です。その2車種を共通でどちらにも取り付け可能ということはあり得ません。マフラーの形状から見て明らかにヴィヴィオ専用の形状です。ここは気合と根性と忍耐力でスパイダーマンになりきるしかありません。ふたたび潜り込み、左足でフレーム部を支え、右足でリアマフラーを押さえつけ、左手でフロントパイプをねじるように回し、右手でボルトを入れるという曲芸を何度となく繰り返し・・・



付きました。あのボルトが入った瞬間の喜び・・・一生忘れません。

装着して、マフラーを手で揺らしてみると・・・ビクともしません。普通はマフラーを吊り下げているゴムのマウントが弾性によって伸び縮みするのである程度揺れるハズなんですが、まったくビクともしません。不安になってすべてのマウントを確認しても「ちょっと突っ張ってるかな?」くらいで問題にはならない感じです。ただ、明らかにねじれる方向に力が加わっているのは事実です。なんというマフラーなのでしょう・・・。これでOKなのでしょうか・・・?正直、このまましばらく(マフラーがある程度消耗するまで)走ってみないと答えは出ないでしょう。ただ、マフラーは高温になる部品ですから、そのねじれもしばらくするとその状態に落ち着いてしまうことも充分に考えられます。これは数年後に答えが出るでしょう。

さて、そんな訳で意外なところで曲芸を披露してしまいましたが、この後はきっとサクサク進んでくれるでしょう。次回はいよいよ完成に向けての最終段階に入っていきます。どうぞお楽しみに。



   
ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(18)  2008年03月22日(土)
こんばんは。

暖かい1日でしたね。花粉症のお客さんと花粉症の私の会話が連発するくしゃみや鼻をかむことによってまったく成り立たない状態でした。午後からは薬が効いてきてどうにか会話になるくらいには治まってきましたが・・・。



とうとうエンジンが搭載されました。まだ各部の接続等は行っていません。ヴィヴィオは何度やってもどうにもスムーズに収まってくれません。このクルマで何台目かわかりませんが、スポッと収まったクルマはたった1台だけでした。あとは何かしらの高いハードルが立ちふさがり、素直に入ってくれません。



とはいえ、そういうクルマであってもどうにかしてしまうのが中野自動車。ご覧の通り、何事も無かったかのように収まっています。このクルマは4WDですのでそういう事態も計算には入っていましたが、微妙な角度調整や位置のズレ等何かと挑戦的です。



ドライブシャフトも組み付けました。インナージョイント部をバラして下ろしたので車載状態で下に潜って組み付けるカタチでの作業です。ジョイント内部の6個のボールを落とさないよう複雑怪奇な指使いで組み付けます。



プロペラシャフトも取り付けました。この辺はサクサクです。



各部のマウントを固定し、スーパーチャージャーを取り付けました。これでベルトが張れます。ここいらへんもサクサクです。



「ついで作業」でオーバーホールしたパワステポンプにホースを接続しました。さらに各配線類やホース等を接続していきます。これでかなり完成に近づきました。もうゴールはすぐそこです。

次回はまた「ついで作業」の社外マフラーの取り付け等です。ここまでとくに問題無く進んできた今回の作業ですが、実はこの「マフラー」で私は衝撃的な問題に直面することになります。っということはすでに作業にかかっているということですね。ネタ切れにならないように次回にまわすということですね。まぁ、私の苦労を笑ってやってください。それではまた。



   
ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(17)  2008年03月20日(木)
こんばんは。

ただひたすらに作業に没頭しているここ数日。今回のヴィヴィオだけに集中してできる訳ではありませんが、この数日の間にけっこう進みました。ただ、他の作業がかなりたまっているのも事実で、今、中野自動車はクルマが超満車状態!!すいません。今、作業のご依頼はお受けできない状況です。というよりその場でできる作業はお受けできますが、おクルマをお預かりすることができないのです。

さて、



タイミングベルトを張りました。EN07独特の「く」の字に曲がったレイアウト。これで解かる通り、実はこのエンジン、ウォーターポンプのプーリーをタイミングベルトの背中で回しているのです。一時期、ヴィヴィオでオーバーヒートの原因として「ウォーターポンプの固着による冷却水の循環不良」というのがよくありました。このしくみでは固着したらそのままベルトは背中で滑って回転し、ポンプは固着する訳です。



先日の予告でお話ししました「パワステポンプのオーバーホール」作業の1コマ。本来、この作業にはスバル純正の特殊工具が必要です。ですから、素人さんが自分でやろう、とバラすととんでもないことになりますので注意してください。私はその特殊工具は持っていませんがご覧の通りちゃんとバラせます。やり方は当店の企業秘密ということで・・・。



そのパワステポンプを取り付けてエンジンの作業は完了です。ようやくカタチになりました。これで車体に搭載できます。ファンベルトやスーパーチャージャーベルトはエアコンのコンプレッサーを車体側に残している関係で搭載してから取り付けます。そしてスーパーチャージャーも乗せる時に邪魔になるので乗せてから取り付けます。できるだけ作業をしやすくするのがスムーズに進めるコツなのです。



ミッション側から見た図。丸裸の時のようなシリンダーブロックはもはや完全に見えません。とにかく周りにモノがいっぱいなのがこのエンジンの特徴です。どれがどの位置に付いていたのかをしっかりと覚えていないと絶対にこのように復元することはできませんね。

ということで今日はここまでです。次回はいよいよ車体にエンジンが乗ります。乗せる際の作業風景も当店の企業秘密ですので乗せた状態からご覧いただくことになります。4WDの大きなミッションと原型を留めないゴチャゴチャのエンジンがどのようにして収まるのか気になるところでしょうけど、私も仕事としてやっている以上、同業者に「技」を教える訳にはいきません。ごめんなさいね。

ではまた。


   
ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(16)  2008年03月15日(土)
こんばんは。

昨日ご来店いただいた初めてのお客さんに「ウチのカミサンが大ファンなんです!写真撮らせてもらって良いですか?」とタレントのようなことを言われてちょっといい気になっているBossです

さて、仕事です。すいません。いい気になりすぎて黙々とやっていたら途中の写真を撮り忘れてしまいました。



いきなりミッションがくっついております。本当ならクラッチの取り付けやIN、EXマニホールドの取り付け等段階を追って写真を撮るハズだったのですが・・・。とりあえず「ワープ」ということで一気にここまで飛んでしまいました。



ウォーターポンプもすでに付いています。そのすぐ横には強烈なステーの数々も装着してあります。オルタネーター、エアコンのコンプレッサー、パワステポンプ等が固定されるステーですが、複数のステーの上に複数のステーが重なるというまるっきり「軽量化」等考えもしないような構造です。お陰でそれぞれのパーツはガッシリと固定され、ビクともしなくなる訳です。



エンジン前側にもステーは付きます。こちらはスーパーチャージャー、エンジンマウントが付くステーです。前後のステーだけですでにエンジン本来の形がまったく解からなくなるくらいに太っています。さらにEXマニホールドが付くことでその風景に拍車がかかっております。メタボリック等クソ喰らえと言わんばかりに・・・。



で、ついにカムシャフトの取り付けにかかります。まずは上半分のヘッドを装着します。画像はすでに固定してある状態で、無数のボルトで固定しています。均一に締め付け、ボルトが固定できたら各バルブの頭にラッシュアジャスターを被せていきます。これはカムシャフトのカムとバルブの頭との隙間(いわゆるバルブクリアランス)を常時0に保つ為のもので、高回転型のエンジンや静かさが求められる高級車等のエンジンに用いられるパーツです。16本のバルブの頭にすべて被せたらいよいよカムシャフトの取り付けです。



通常のカムシャフトと違って2本が歯車でかみ合って装着されています。したがって、当然、噛み合わせの位置が決まっています。これを間違えるとエンジンはかかりません。その噛み合わせを注意しながら組み立てます。エンジンの組み立ての際は必ず1番シリンダーを圧縮上死点に合わせなければいけません。カムシャフトを固定していくと締め付けの力でカムシャフトは少しづつ回転してしまいます。装着後に2本ともしっかりと位置が合っているかを確認します。そうして出来上がったのが上の画像です。



オーナーさんのご要望により、今回はオルタネーターはリビルト品に交換しました。エンジンが車体に搭載された状態で交換するよりはるかに楽ですし、取り外したものをまた付けるという作業は変わりませんので部品代金の追加だけで行える「ついで作業」です。真新しいオルタネーターは信頼感が違いますね。

さて、今回はだいぶ進んだように見えますね。しかし、この後、最大の難関、車体へのエンジン搭載作業が残っています。着々とその難関に向かって突き進んでおります。気力と体力と忍耐力と、ほんの少しの知恵とひらめきが必要な作業です。

次回はこれもオーナーさんからのご依頼で、パワステポンプのオーバーホールを行います。また、エンジンの完成に向けてタイミングベルトの組み付けや細かな部品の装着等も行っていきます。そろそろ先が見えてきましたね。もう少しお付き合いください。では。



   
ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(15)  2008年03月13日(木)
こんばんは。

久々に「中古車屋」らしい仕事で忙しくしている中野自動車です。お客さんから頼まれていたクルマがことごとく見つかり、立て続けに売約済みとなっています。埼玉のTさん、東京のNさん他みなさま、ご注文ありがとうございました。

さて、オーバーホールですが、そんな訳でなかなか一気に進むことができません。



シリンダーヘッドにバルブを組み付けました。洗浄、磨きを行っているので軽くバルブの擦り合わせをしてから組み付けていきます。1つ1つがとても小さいので工具もギリギリのところでがんばっている状態で組んでいきます。



裏(燃焼室)から見た画像です。ピカピカです。2番シリンダーのバルブがやたら汚れていたのですが、ピストンリングの交換作業の時、そういえば磨耗が他より激しかったような気がします。とりあえず今回の作業でどのシリンダーも同じ条件に整ったのでこの辺りは解消されているハズです。



いよいよシリンダーブロックにヘッドを乗せる時がやってきました。まずは画像のように長い間お待ちいただいたシリンダーブロックにヘッドガスケットを乗せます。新しいヘッドガスケットはヌルヌルとした手触りでなんとも言えません



密着する面にキズを付けないようそっとシリンダーヘッドを乗せます。ボルトの穴にカラーが付いているのでしっかりとはめ込み、位置決めをします。画像はまだ乗せてあるだけの状態です。



ウォーターポンプがまだ付いていませんが、タイミングベルト側から見た画像です。ウォーターポンプが付いていないのは、とくに理由はありませんが、先に付けても後に付けてもOKです。今回はこの時点ではまだ付けていないだけです。



ヘッドボルトで固定しました。ここは規定のトルクで締め付け、均等に締まるようにします。バカヂカラで締め付けるとヘッドガスケットが潰れて亀裂が入り、冷却水やオイルが漏れることになります。何事も加減というのが大事です。

さて、次回はカムシャフトの取り付けや、クラッチの取り付け辺りになるかと思います。売れたクルマの整備や仕上げ等もやらなければいけないので合間合間に少しづつやっていくことになりますが、どうぞお楽しみに。


   
ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(14)  2008年03月09日(日)
こんばんは。

長い間ずぅ〜っと続けてきた「洗浄作業」がどうにかほぼすべて終了しました!!いやぁ〜・・・長かった・・・。



シリンダーヘッドです。かなり焼けているので茶色いところがありますが、汚れは取り除いてあります。強烈な汚れ具合だったのでここまでにするのに何日もかかってしまいました。また、吸排気ポートの中も漬け込み洗い等あらゆる手段で洗浄したのでキレイに仕上がっております。



何度も何度も洗ってはすすいで残った汚れをまた洗い・・・。根気以外の何物でもありません。



燃焼室側。バルブの穴がとても小さいのでブラシが入らず作業は困難を極めます。



これで一番洗いにくい部品が終わったので私自身かなりホッといたしました。あとは各バルブ類を洗浄するだけです。



これが洗い終わったバルブたち。細かい部品が多いというのがこれで解かると思います。今回の洗浄作業は途中、砂嵐に何度も攻撃され、中断も多々ありました。お陰で膨大な時間を費やしてしまいました。でもこれで今後は組み付け作業に入っていきますので峠は越えたと言っても良いでしょう。長い長いオーバーホール作業もやっと折り返し地点に来たという感じです。次回はシリンダーヘッドにバルブを組み付けていきます。こちらもなかなか細かい作業の連続ですが、気長にいきたいと思います。

ではまた。


   
ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(13)  2008年03月06日(木)
こんばんは。

少しづつではありますが、進展しております。このところ年度末ということもあり、普段お付き合いのある業者さんの出入りが激しくなり、次々と営業さんがやってきます。



今日は小物(ボルト等)の洗浄と、バルブのバラしを行いました。外したバルブと丸裸のヘッドです。ご覧のように細かい部品が多く、外している最中にポロッとかピンッとかやってしまうと泣きたくなります。が、今回はとくにそういうことも無く全部スムーズに外すことができました。



4気筒X吸気2、排気2=全16セットのバルブ、スプリング、コッターピン等。EN07エンジンはシリンダー内径がとても小さいのでバルブも自ずと1つ1つが小さくなっています。これらを外すのはなかなか大変で、とにかく部品を無くさないように慎重に外していきます。そして順番も間違えないようにこのように並べておきます。今回は事前にある程度洗浄してからバラしていますので、比較的キレイになった状態で外れています。でもまだまだ納得できる状態にまでは洗えていないので、ここからはいつものシャコシャコです。

次回はその辺りの様子と、できればバルブの組み付け作業までいけたらと思います。今日は短いですがこのへんで。



   
ヴィヴィオRX−Rエンジンオーバーホール(12)  2008年03月03日(月)
こんばんは。

この土日はたくさんのお客さんにご来店いただきました。ありがとうございました。いろいろな整備や作業、ご納車をして少し気分もリフレッシュできたように思います。忙しかったですが、なんだか心地よい疲れです。

さて、そんな訳でこの土日はこちらの作業の方はあまり進みませんでした。



まずはオイルパンを被せました。これで下半分はかなり見慣れた状態になりましたね。上下逆さまですが。



オイルパンの周りに赤い物体がムニュムニュとはみ出しています。これは液状ガスケットで、このくらいはみ出すくらいに塗りつけないと後で塗りが薄かった部分からオイルが漏れてしまいます。そういうミスを無くす意味でもここはたっぷりと塗ってしっかりと締め付けることが大事です。



クランクシャフトの尻部です。ここにはフライホイールやクラッチ関係の部品一式が付きます。周囲には茶色いオイルシールがあります。ここのオイルシールはこうしてエンジンとミッションが分離している状態でないと交換できません。こういうオーバーホール作業はもちろん、クラッチの交換時にもぜひ一緒に交換しておきたい部品です。



こちらは頭部分。やはり周囲にはオイルシールが付いています。このシールもタイミングベルトを外さないと交換できません。タイミングベルトの交換時に同時に交換しておきましょう。今回はどちらも交換しました(当然ですが)。さて、これでとりあえずシリンダーブロックは完成しました。ヘッド部の作業が終わるまで、ひとまずこのまま待機していただきます。



で、ヘッド部の洗浄に入りました。ここは一番汚れがヒドイ場所でもありますし、デコボコと複雑なカタチをしている為、もっとも磨きにくい部分です。ここではいつもの灯油での洗浄の前に、特殊な洗浄剤を使います。WAKO’Sのリムーバーというパッキンやガスケット、カーボン等のこびり付いた汚れをフニャフニャにふやかして剥がしてくれるとても強力なケミカルです。素手で触るとたちまちピリピリと痛みが走り、皮膚がフニャフニャになってしまうくらいの協力さです。このリムーバーをスプレーして10分程放置して磨くと面白いように汚れが取れていきます。で、真っ黒く汚れまくっていた燃焼室内部もご覧の通り。



バルブ周辺もご覧の通り。この段階でここまでキレイになっているとバルブを分解して洗う際にも簡単に汚れが落とせます。とくにバルブに関係する部品は細かい部品が多い為、磨きにも手間取りますし、モタモタしていてポロッと落としてしまうと2度と発見できなくなるような部品もあります。できるだけそういうトラブルは避けたいのでこのリムーバーを使いました。もっとキレイなエンジンだったら使う必要は無いんですけどね。

次回はその16本のバルブをバラしにかかります。明日は定休日ですので水曜日から始めます。それではまた。



   

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