こんばんは。
今日の東京は朝から1日雪。強烈な寒さの中、黙々と作業を続けておりました。
まずはヘッドカバーを開けます。予想通り一面黒くなっています。かなり汚れてはいますが、今回の作業の原因となる「異音」が発生しているような個所は見当たりません。やはり推測通りクランクシャフトの方に問題がありそうです。
坦々とバラしていくうちに夢中になってしまって途中の写真を撮り忘れてしまいました。もう空っぽのシリンダーブロックです。やはり原因はこちらでした。
取り外したクランクシャフトやピストン等など・・・。「異音」の原因はこの時点で特定できました。が、その前にピストンリングがかなり磨耗していてこちらもかなり気になります。シリンダー内壁にも段が出来ていてあまりよろしい状態とは言えません。できればボーリング加工を施し、オーバーサイズピストンに交換したいところです。この辺はオーナーさんとの相談で決定します。
ピストンリング周辺がかなり汚れているのが解かります。3段目のオイルリングの溝にはクロいカスが詰まってしまってほとんど油膜が形成できない状況にあります。あと少しで焼き付くところでした。
問題の「異音」を発生させていたのがコレ。クランクシャフトのメタルベアリングです。通常、磨耗していると黒くスジが入ってくるのですが、今回はそれを通り越していました。所々赤茶色く変色しています。これは焼き付いた後も油膜の無い状態で強制的に回転され続けた為にメタルが磨り減ってしまった跡です。
もうちょっと近くから。変色がヒドかったのは1気筒目近辺です。ここまで明らかに原因が特定できるとやってる私も余計な推理をしなくて良いので助かります・・・。ここまで磨り減ったメタルというのもあまり見る機会は無いのでしばし眺めておりました。
ヘッド周り。こちらは後日、洗浄して磨耗をチェックし、ダメな部品は交換です。しばらくお待ちいただきます。
RX−RのDOHCエンジンはヘッドが2段構造になっています。カムシャフトのみを支えている上段部(画像)と、バルブが取り付けられている下段部(前の画像)に分かれます。この構造だとちょっと特殊で組み付け等の工程が増えますが、洗浄作業はやりやすくなります。
さて、次回からはシリンダーブロックおよびその周辺の部品の洗浄作業に入ります。地味で根気のいる作業です。ここからが本番という感じです。