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華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(9)   2008年11月27日(木)
こんばんは。

よく降りますね。しかも寒いし。体を動かして温めることができれば良いのですが、キャブレターの作業はホントに指先だけしか使わないですからね・・・。困ったものです。



さて、今日から組み立て作業に入ります。忘れ物が無いように各ボディに細かい部品を組み付けて3段重ねに積み上げます。各段の間には新品のガスケットが挟んであります。この画像だと本体のみの状態ですのでとてもスッキリしています。このくらいシンプルだと作業も楽なんですがねぇ・・・。



反対側から。さらにシンプルです。が、ここにはオートチョークやスロットルのリンケージが複雑に絡み合ってくっつくことになります。この側面はほとんど見えなくなってしまいます。



真上から。2バレルキャブの構造がよく解かる画像です。まだチョークバルブは付いていません。ずいぶんキレイになりました。



このように「素っ裸」のキャブレターの周りにデコレーションしていきます。前述のチョークやスロットルのリンケージ、アイドルアップのダイヤフラムやプッシュロッド、センサーや無数のホース等々・・・。これらの取り付けには順序があり、慣れない人がやると付けては外し、付けては外しの繰り返しになってしまいます。「最初にコレを付けて、次にコイツをこの穴に通す・・・」「このリンクはこの向きじゃないとプッシュロッドと接続できないけど付ける時は逆に向けて入ったら向きを戻す」・・・。こんなことの繰り返しを行っていきます。



組み上がったキャブレターです。外もかなり美しくなりました。バキュームホースはすべてコチンコチンだったので新品のホースで繋ぎ直してあります。このホースの接続ヶ所も間違えやすい作業です。間違えないコツは片方の端を抜き取らず、接続したままにしておくこと。そうすればホースの曲がり具合や長さ等でどこに繋がるのかが解かります。そして交換する際も1本づつそれらを確認して接続していけば間違いありません。



エンジンに取り付けました。ここでもホースの接続個所に充分注意して取り付けます。



右側から。複雑に絡み合ったリンケージが見えます。どれ1つ間違えてもまともに作動しません。組み立て時と同様に取り付け時にも改めて正しく付いているか確認していきます。こうしてキャブレターは元の位置にキレイになって収まりました。



キーをONにしてポンプがガソリンを送り込むのをしばし待ちます。そしてキーをさらに回すと、キュルキュルキュル・・・と何度かセルモーターを回して始動しました。この時期ですのでチョークがかなり効いていて高めのアイドリングで維持しています。第1段階は成功です。エンジンがかかっただけでなく、しっかりオートチョークが作動しています。このままエンジンが温まるのを待ちながら時々アクセルを踏んで吹け上がりを確認します。F5Bらしい鋭いレスポンスです。

そうこうしている間にエンジンは温まり、通常の回転数に落ち着きました。ラジエターの電動ファンもちゃんと回転しています。画像のようにアイドリングも1000回転付近で安定しています。あとは細かい調整を行ってこれでキャブレターの修理は完了です。

早速、ひと回り走ってみましたが、ボディの軽さと低さによる小気味良い加速と安定感がなかなか楽しいクルマです。オートマ車ですが、なかなか良い加速をしてくれます。変速の方も1速から2速、2速から3速とシフトアップもカンペキです。アクセルを軽く踏めば普通に変速、深く踏み込めば各ギアで高回転まで引っ張ってくれます。まさに「楽しめるAT車」という感じです。

さて、次回からは内外装の仕上げに着手していきます。

お楽しみに。ではまた。



   
華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(8)   2008年11月24日(月)
こんばんは。

雨と風で極寒の中、薄暗い作業台に向かい、コツコツと作業を続ける毎日・・・。世間では3連休ということでどこかに出かけたりのんびり過ごしている方も多いことでしょう。中野自動車はそんなヒマはありません。ただひたすらに作業をこなします。

さて、以前から毎回言いつづけてきた「キャブレターの部品」が入りました。本格的にキャブレターのオーバーホールにはいります。



有無も言わさずバッラバラです。徹底的にバラして洗浄します。キャブレターの内部には非常に細かい部品が多く入っていますのでオーバーホールでのもっとも重要なことは「部品を無くさないこと」です。どれ1つ無くなってもまともにエンジンはかかりません。そして、その細かい部品すべてを完全に洗浄し、針の先程の小さな穴等を1つ1つキレイになったか確認していかなければなりません。



当然、それらの部品が収まるボディ部の通路等も同様に洗浄します。このセルボのキャブレターのボディは上下3分割になっています。画像は一番下になる部分で、アルミ製です。ここは主に吸入空気の量や周辺のダイヤフラム等に負圧を送る為の通路が集中しています。通常はこの部分はあまり汚れない部分で、2分割式のキャブレターでは次の画像の真ん中に来る部分と一体になっています。が、ここも長年の蓄積された汚れがたまっていたのですべての穴や通路を洗浄しました。



ボディの真ん中のブロックです。ここは燃料タンクから送られてきたガソリンが溜まるフロート室があります。画像の左の方にあるオレンジ色の丸いものがフロートで、これが画像のブロックの下の方の角張った穴に入ります。ここにガソリンが溜まり、このフロートが浮き上がるとフロート室へのガソリンの供給がストップされます。そのフロート室の底に2つの金色の丸いものがありますが、これがいわゆる「ジェット」と呼ばれるもので、メインジェットとスロージェット(アイドルジェットとも言います)と言います。この2つのジェットからバレル内にガソリンを噴射させています。メインジェットは加速時に、スロージェットはアイドリング時に作動します。



一番上の部分です。噴射ノズルやチョークバルブ等のコントロール系の部品とフロートの浮き沈みによって開閉されるニードルバルブ等があります。エアクリーナーをはずして真っ先に見えるのがこの部分になりますが、画像では裏返し状態ですのでこの方向から見る機会はあまり無いでしょう。ここにも小さなジェットやバルブ、ノズルと言った重要な部品がたくさんあります。1つ1つ外して洗い、付いていた穴も洗ってしっかり洗浄液が流れることを確認して取り付けていきます。

非常に細かく、そして洗浄液の冷たさも相まって指先がまともに動かなくなります。それでもチョンボは許されません。いくつもの部品を洗浄し、ボディもある程度磨いたら組みつけに入ります。今回はオーバーホール時に欠かせないガスケットセットがちゃんと入手できたのでこのガスケットたちを使って組み立てていきます。もし、このセットが生産終了にでもなっていたら自作ガスケット用の「パッキン紙」と呼ばれる紙から切り出して作ることになります。そんなことさすがにやってられません・・・。



最後の画像はスロットルやオートチョーク等のリンケージ部分です。よくオートチョークが不調になってエンジンが冷えている時に回転が低いままでブルブルいいながら止まってしまうクルマがありますが(今時キャブレターのクルマに乗っている方も多くはないと思いますが・・・)そういう場合は大抵ここが原因です。冷却水の水温を感知してスロットルを強制的に開くサーモセンサーとかサーモエレメントという部品が動かなくなっていたり冷却水の汚れがたまって正確に水温を感知できなくなっていたりしてそういう不調が起こります。このセルボでは幸いこの部分はとてもきれいで作動もしっかりとしていたのでここは問題無しでした。

この一連のキャブレターのオーバーホールをやってみて、ジェットやノズルがことごとく汚れで詰まっていました。これではまともに走れる訳がありません。しっかりとクリーニングしてそんな汚れをすべて除去しました。いまどきのインジェクション車ではこのような作業はほとんどありませんが(不良=交換なので)こうして甦らせて自分の手で調整を行い、好調になっていくのはキャブレター車ならではの醍醐味と言えます。整備士の腕次第ということですね。最近ではキャブレターをイジったことが無いという整備士もたくさんいますが、やはり基本はこのキャブレターなんですよね。私も久しぶりにやりましたが、現代のクルマでは味わえない「懐かしい」作業です。

次回はキャブレターが「カタチ」になっていきます。お楽しみに。

ではまた。



   
華麗なる復活劇!!〜CG72Vセルボ(7)  2008年11月20日(木)
こんばんは。

何か、世の中がおかしな流れになっているような気がする今日この頃です。べつに深い意味は無いんですけどね

さて、前回の続きです。冷却水やATフルードを入れる画像を撮っても面白くもなんともないので画像は無しです。普通に入れました。あとは例のキャブレターの部品待ち・・・。そのキャブレターの部品ですが、とんでもないことが発覚です。実は今回イジっているこのセルボ(CG72V)のパーツリストを持っているのですが、それを見ながら部品を発注していました。が、私が注文した部品が記載ミスで単品で出て来ない部品でした。「20年もの間、誰も気づかないのか?そんなの!!」と、さすがに取り乱してしまいました。結局キャブレターアッセンブリーでの設定のみで、すでに生産終了とのこと。普通ならここで諦めます。

私はおもむろに1冊の本を取り出しました。各メーカーのエンジンの調整方法等の専門書、いわゆる「アンチョコ」です。もう10年以上前の本ですので現代のクルマのエンジンはほぼ無に等しい化石のような本です。そこには私がこれまでに経験したさまざまな難問の対処方法を書き込んでおいたのです。その中に1つの部品の純正品番が書いてあります。その部品こそ今回のキャブレターの不調の原因となっている部品の品番なのです。正確にはその部品はいくつかのパーツで構成された部品なのですが、その中の1部分が欲しかったのです。が、それが出ないと解かった以上、その構成部品をゴッソリ注文すれば手に入るという訳です。

その部品はアルト(CL11V)用のものなのですが、セルボにも取り付けることはできるハズ、と読んだのです。はたしてどうなることでしょう・・・。ま、どうにかなると思いますけどね。

さて、話しはガラリと変わって外装部品の調達です。今回、どうしても交換しておきたい部品は左右ドアガラスの水切りモール、助手席ドアガラスのランチャンネルです。いかにも生産中止っぽい部品ばかりです。発注後、まもなく電話が入りました。

「生産終了です。」

だと思いました。



そこで私はすぐにCA72V型アルトでもう1度調べてもらうよう依頼しました。するとどれもすべて在庫ありとのこと。直ちに発注し、翌日、届いた部品が画像のものです。どうです?何の問題も無く付いていますね。実際には届いた水切りモールを1Cm程カットして取り付けています。というのはCA72VアルトとCG72Vセルボではフロントピラーの角度が異なり、セルボの方がフロントウインドウが寝ています。その分ドアミラーの付け根部が長くなっています。その違いだけですのでこうして取り付けることができるのです。



左右とも取り付けることができました。どう見ても違和感は感じられません。なにしろドアのパネル部はアルトとまったく同じですから。



ランチャンネルも同様です。こちらもフロントピラーが寝ていることと、ルーフの形状が違うこと以外構造はアルトとまったく同じ。ですから、同じように数Cmカットでまったく問題なく取り付けられます。ご覧の通りまるっきり同じ構造でピッタリフィットしております。



これでとりあえずカチカチになった水切りモールとガラスにヘバり付いて一緒に下がってしまうランチャンネルは新品になり、すべての問題が解決しました。あとは室内に目を移し、剥がれかけている天井(ガラスルーフですから後半分ということです)の天張りをどう修復するかです。いくつかの方法を考えてはあるのでその中のどの手段をチョイスするかという感じです。じっくりと考えてみます・・・。

古いクルマに乗っている方、もしくは乗りたいけどこういう「部品がない」という恐怖にかられている方。クルマって所詮人間が考えて作ったものです。頭を使えばどうにかなるものなんです。ちょっとした工夫や加工、代わりになる部品の調査等よく考えてみればどこかにヒントや答えがあるものなんです。がんばってみてください。

ではまた。


   
華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(6)   2008年11月16日(日)
こんばんは。

雨の日曜日は静かな日が多いです。黙々と作業をこなし、気づけば日が暮れているということもしばしば・・・。ですが、今日は午後からは雨もあがり、ちょこちょこお客さんやら常連さんやら・・・。

さて、そんな中、今日はブレーキ周りです。



まずは硬くなったドライブシャフトブーツの交換からスタートです。前回のAT修理の際にATフルードを入れなかったのはこの為です。たたくとコツコツとゴムらしからぬ音がするブーツを外し、新しいブーツを装着した状態です。上の短い方が左側、下の長い方が右側です。右下のオレンジ色の布はウエスですので関係ありません。この状態に組み上げたらミッション本体に挿し込み元に戻します。



そのシャフトを挿入したら、ハブ周りをゴッソリと取り外し、今回はディスクローターも交換しました。古い車体にビッカビカのローターが違和感ありすぎて不思議な光景です。当然ですがディスクパッドも新品にします。緑色のがパッドです。



その奥には先ほどのドライブシャフトが突き刺さっています。部品代金がどんどん膨れ上がっています・・・。



さっきのが左側でこの画像のが右側。とくに問題無いですね。同じ作業の繰り返しですから。



右側のドライブシャフト。キャリパーが邪魔してよく見えませんが真新しいゴムのブーツが確かに確認できますね。大丈夫ですか?



次は後ブレーキです。ドラムブレーキですのでホイールシリンダーの分解、清掃、カップの交換をして最後にライニングも新品にします。ドラムとライニングの隙間を調整してドラムを締め付けて完成です。左右とも同じことをやります。



最後にブレーキオイルを入れて「エア抜き」をしてブレーキ周りの完成です。しっかりした踏み心地と適度なサイドブレーキの引き加減が整備のセンスを表してくれます。ここまで来るともう中身は完全に目覚めている状態です。あとは例のキャブレターの部品が来れば、機能的には完全復活と言っても良いでしょう。

はやくしてね、スズキさん。

次回はATフルード、冷却水等の注入とその他の細かい作業のレポートになるでしょう。いつものようにあくまで「予定」ですが・・・。

ではまた。



   
華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(5)   2008年11月14日(金)
こんばんは。

車検や修理の合間を使ってコツコツと続けているセルボの作業。今日はオートマチックミッション(以降AT)の修理をやりました。このセルボはけっこう前(10年以上)からATの変速不良がよく起こるクルマでした。当時はエンジンが新開発のF5B型に変わり、ATも2速(1部フロンテ等で3速がありました)から3速に変わり、いろいろ新しいことだらけという状態でした。熟成されたものとは訳が違います。



ATの下面オイルパンを剥がした状態です。剥がす前には必ずATフルードを抜いておかないと顔面にATフルードのシャワーを浴びることになります。そして、ストレーナーという板状のものを外します。そうすると画像のような状態になります。



これがそのストレーナー。上の汚いのが今まで付いていたもの。下の真新しいのが新品です。見りゃあ解かりますね。これだけ色が違うのですからAT内部も同様の状態です。バラして掃除する訳にはいかないので作業後何度かATフルードを入れては抜き替えいれては抜き替えを繰り返してキレイにします。



今回の変速不良の原因である「シフトソレノイドバルブ」(新品)です。これが汚れによって詰まってしまうとその詰まったバルブが作動しなくなり、そのバルブを飛び越えて次のバルブが作動してしまいます。ですから1速からいきなり3速に入るという現象が起こるのです。



すべてのバルブを交換してストレーナーを取り付けた状態です。これですべてのギヤの変速が正常に作動するハズです。ATの修理は難しい上に細かい作業の連続ですのでどうしても修理屋さんからは敬遠されがちです。現代のクルマでしたらリビルト品がありますので乗せ替える方が簡単です。が、この年代のクルマではさすがにリビルト品はありませんから敬遠されてしまうのです。



オイルパンの中を掃除しました。中央にある黒い四角いのは磁石です。AT内では金属粉がたくさん発生しますので、オイルパンに戻ってきたオイルに混じっている鉄粉をこの磁石で除去しているのです。ほとんどのAT車に仕込まれています。この磁石に付いた大量の鉄粉をキレイに取り去り、定位置にくっつけます。下に見える丸いのはドレンボルトの先端です。



最後にオイルパンを被せて完成です。今回はこのままドライブシャフトのブーツ交換作業に突入しますのでまだATフルードは入れません。ドライブシャフトを引き抜くとせっかく入れたATフルードの大半がこぼれてしまいますので。

ということで次回はそのドライブシャフトブーツやフロントブレーキ周りの修理を行います。例によってあくまで予定ですので。

それにしてもキャブレターの部品は本当に届くのか・・・にわかに不安になってきます。

ではまた。



   
華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(4)   2008年11月13日(木)
こんばんは。

やはり予定通りにはなかなか進まないもので・・・。キャブレターの部品が届いたことは届いたのですが・・・違う部品が届きまして・・・。結局また待ちぼうけということになりました。

で、先に届いております部品からやっていくことにします。なので急遽、今日はブレーキマスターシリンダーのオーバーホールです。



これが取り外したマスターシリンダーです。普段はこの上にブレーキオイルのリザーブタンクが乗っかっています。



これが先に届いていたブレーキマスターインナーキット。ピストン、カップ、Oリング等がセットになっています。とは言っても組み付けの順序を間違えたり、向きを逆に組み付けてしまうとブレーキが効かなくなってしまうという重要な部品です。



分解して取り出したピストン、カップ、スプリング等々・・・。右下に写っているのはドライバーの柄ですので関係ありません。かなりの勢いで固着しているかと思ったらそうでもなくスムーズに抜けてくれました。ただ、やはりカップ等ゴム類の劣化はかなり進んでいます。バラして正解でした。



シリンダー本体内部をキレイに洗浄して、ついでに外も磨いておきました。そのシリンダーにインナーキットを組み付けて完成です。その作業内容は手がオイルとグリスまみれになるので撮影できません。いきなり組み上がった画像ですいません。



組み上がったマスターシリンダー。下にあるのはドライバーですので関係ありません。外も磨いたのでピカピカです。とても20年経っている部品には見えません。



最後にブレーキオイルのリザーブタンクを乗せて終了です。このタンク内部もよく洗いました。かなり入り組んだ構造ですので口を塞ぎ、ブレーキクリーナーを中に噴射して両手で密封し、シャカシャカ振ります。これを何度も繰り返し、洗浄します。



マスターバックに取り付けて終了です。これで見慣れた風景に戻りましたね。この後はフロント、リアの4輪ともブレーキの点検、分解、清掃、部品交換、調整等を行ってブレーキオイルを注入します。リアはともかく、フロントはディスクローターがかなりサビていますので今後の作業でどうなるか(交換すべきか研磨で済むか)・・・というところです。次回はその辺のレポートの予定です。毎度のことですが、あくまで予定ですのでよろしくお願いします。

ではまた。



   
華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(3)   2008年11月10日(月)
こんばんは。

寒くなってきましたね。温まったラジエターの口から湯気が出る季節です。

さて、セルボですが、コツコツと作業は進んでおります。ただ、部品の入荷は相変わらず遅いので来たものからとりかかっておりますので予定がなかなか組みにくい状態です。「コレ先に持って来られても○○が来ないと組めねーじゃんよ!!」というようなやりとりを部品屋さんと毎回のように言い合っています。



ウォーターポンプが届きました。新品です。¥8400−也。タイミングベルトが先に届いてもこのウォーターポンプが来ないと何もできません。



クランクシャフト、カムシャフトのプーリーを取り付けました。



テンショナーとタイミングベルトを取り付けました。ごく普通の作業風景ですね。何も言うことはありません・・・。



順調に進む作業の途中、プラグコードが届きました。たいした手間でもないのでササッと交換。新品のプラグコードの匂いって嗅いだことあります?ちょっとフルーティな香りがするのです。プラグコードを交換する時は必ず嗅いでしまいます・・・。



タイミングベルトのカバーを被せます。あとはファンベルトのプーリーを取り付けてベルトを張れば完了です。これで1つ山を越えました。今回はいくつも山がありますので1つや2つ超えてもまだまだゴールは見えません。映画「ロッキー」シリーズのトレーニングシーンのようです。



ファンベルト、クーラーベルトも取り付けてここらへんは終了です。次回はキャブレターの部品が届く予定(あくまでも予定です)なのでその辺りのレポートになるでしょう。本当に届くと良いのですが・・・。

ではまた。


   
華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(2)   2008年11月07日(金)
こんばんは。

「ついに始まりましたね!!」とか「やる気になりましたか?」等、大反響をいただいております今回の企画。お客さんの「生」の声が聞けるのはとても良いことです。せっかく始めても「何やってんの?」とか「ぶっ壊してんの?」とか言われると立場無いですからね。古いクルマだけに知らないヒトから見れば「紙一重」ですから・・・



さてさて、まずはタイミングベルト辺りから。上の方にカムシャフト先端、下の方にクランクシャフト先端が見えます。これらの周りに茶色いゴムのシールが見えます。ここからエンジンオイルがジャジャ漏れ状態でしたので床が激しく汚れる前にまずはここから交換しました。長年放置されていたことで劣化したオイルシールはカチンコチンに固まっており、ゴム製部品でありながら外れる時には「パッキ〜ンッ!!」とグ○コ アーモンドチョコレートをかじった時のような音がしました。そこで渡辺徹を思い出すヒトはかなりイカれてますね。私もですが。



ウォーターポンプも外してあります。ポンプ自体はとくに問題無かったのですが、パッキンはグズグズでボルトを外した後、軽くひと握りしただけでメキョッと外れました。もう少しで冷却水も漏れ始めるところでしたね。幸い、冷却水はまだどこからも漏れていませんでしたのでやる側の立場にとってはとても気が楽です。



カムシャフトシールのアップ。と思ったのですがズレてますね。いい加減新しいデジカメを買おうとは思っているのですが、なぜかウチの古いのはまったく調子悪くなる気配がありません。画像はボロいですが長持ちが一番ということでいかにも「中野自動車らしい」とご理解いただきたい。



一方、クランクシャフト先端部。周りの盛り上がっているアルミ製のケースはオイルポンプです。このエンジンではクランクシャフトを軸にオイルポンプも回転しているので外から見るとこんなふうなカタチになります。っつーかよく見えないっすね。

ところで、今回、作業開始時にたくさんの部品を発注したのですが、部品屋さんのコンピュータにデータが入っておらず(クルマが古すぎるため)各方面に確認しまくって手配をしてもらっています。純正部品に関してはほとんどがメーカーオーダーなので到着まで何日もかかりそうです。こういうクルマならではの悩みですね。でもまだ良い方ですよ。他の某メーカーだとばっさりと「生産終了」のひとことで斬り捨てられてしまいますから・・・。



次回は今やっているウォーターポンプやタイミングベルトの取り付け等をレポートします。その後の予定としては画像のキャブレターの修理へと進んでいきます(部品の到着順序の関係で)。

ではまた。



   
華麗なる復活劇!〜CG72Vセルボ(1)  2008年11月06日(木)
こんばんは。

いよいよ新企画の始まりです。このところ「続きもん」をやっていなかったというのにたくさんのアクセスをいただいておりまして、とても感謝しております。今後も引き続きお付き合いください。

さて、今回からは「横丁小町」のキャッチフレーズで登場した、あの懐かしいセルボを甦らせる企画です。このセルボは隠しておくつもりではなかったのですが、数年前から置き場の片隅に放置しておりまして、いつか復活させようと思っておりました。が、気が付けば車検が切れてからすでに3年以上が経過し、その間、1度も触っていなかったという状態・・・。自分でそうしていた訳ですから誰が悪い訳でもなく、私自身がいけないのです。今回、ようやく超重量級に腫れ上がった重い腰をようやく上げることになりました。

いつものオーバーホールとは違う、「長年放置されていたクルマをいかに甦らせるか」という、ある意味オーバーホールより困難な課題に取り掛かります。



まずは置き場から作業場へ入れなければなりません。バッテリーを新しくして、古いガソリンを抜き、新しいガソリンを10Lほど注入します。その後、その場でできる調整を行って頼りなさげにエンジンがなんとか始動。止まらぬうちに作業場へ移動させます。そこで撮った画像が↑。



各部の状態を確認すべくバンパーを外します。エンジン、キャブレター、ミッション、ブレーキ周り・・・ほぼすべての部分を入念に点検していきます。そして、修理が必要なヶ所をチェックしていきます。これのら修理ヶ所は順次レポートしていきます。幸い、ボディは小キズは多々あるものの、大きなへこみや修復暦も無くちゃんとやることをやってやれば必ず生き返ってくれるハズ、という確信が持てました。これからたくさんの作業が待ち受けていますが、はたしてどうなることでしょう・・・。



このセルボは現在も意外な程多くのファンの方がいらっしゃいます。そうした方々の熱い視線をすでにとても強く感じます。まだ販売価格は決めていませんが、作業を進めるにつれ徐々に明らかになっていくことでしょう。その熱い視線を送ってくださっている方々はおおよそこのクルマの当時の諸元は知っていることでしょう。知らない方の為にちょっと説明をしますと・・・

○ 当時のアルト、フロンテのシャーシーにクーペスタイルのボディを乗せたクルマです。
○ セルボの歴史の中で唯一の4ナンバー(商業)車登録です。
○ 全車にガラス製のルーフを標準装備しています(中からカバーを取り付けて直射日光を遮ることができます)。
○ 軽自動車初の電動パワーステアリング装備(1部グレード)
○ エアロタイプのフロント、リアバンパーとサイド、リアゲートのスポイラーが標準装備

等々さまざまなアイデアが盛り込まれた斬新なクルマでした。現在でこそ当たり前になっていますが、SOHC1カム12バルブエンジン搭載というのも軽自動車ではこのセルボが初めてです。そんなすばらしいクルマですからファンが多いのも納得です。

そんな訳で、これからしばらくこのセルボの作業風景をご覧いただくことになります。どうぞよろしくお願いします。

ではまた。


   

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