交通事故ゼロの社会はすぐそこにある?
日産の先進安全自動車の先に見えるもの
ふだんから慎重に運転することには自信がある。だから長いことゴールド免許なんだという自負もあった。しかし、今朝のあの瞬間ばかりはクルマに助けられたよ……なんて話を朝のオフィスでする日がやがて来るかもしれない。
国土交通省が進めている「先進安全自動車(ASV)推進計画」は、今年から第4期に入りASVの本格的な普及と通信を利用した安全運転支援システムの開発を目指すという。ASVとは最新のエレクトロニクス技術などにより、安全性や利便性を高めることを目的にして、クルマのインテリジェント化を目指したクルマのことだ。
ご存じの方も多いと思うが、交通事故の死者数は減少傾向にある。これはクルマの安全性が向上したことと、救急医療の進歩によることが大きい。しかし、事故件数そのものは横ばい状態が続いており、楽観視できない。また、大きな話題になった大型車の追突事故による被害など、改善したい点はいくらでもある。
ここで紹介する日産が開発した日産ASVー4は、車両間通信を用いた注意喚起システムによって、出会い頭事故などの相手が見えにくい状況でもドライバーが危険回避行動を取ることを可能としたクルマ。
日本国内における事故の約6割を占めるのが「見通しの悪い交差点での出会い頭事故」「右折時の対抗直進車との衝突事故」「左折時の二輪車巻き込み事故」「追突事故」なのだそうだ。
これを、車両間の通信により他車との衝突する可能性がある場合に、音とモニター内のアイコンでドライバーに知らせようというのだ。また、通信機を搭載しない車両も含めた状況でシステムを過信しすぎないような注意喚起の方法など、実用化を目指した課題にも取り組むという。
20××年、今年はついに交通事故がゼロになりました、なんていうニュースが流れる日が来るのも、そう遠くはない?
 |
 |
 |
 |
| 左上から時計回りに「交差点出会い頭」「右折時の対向直進車」「左折時のバイク巻き込み」「追突防止」を注意喚起するモニター画面。交差点での出会い頭や右折時において、停止後の再発進時に他車両を見落とす可能性をもう一度注意喚起する。音と連動するとわかりやすそう。 |
|
|
|
モータリゼーション真っ直中にある中国でも交通情報システムの注目度は高い。左は日産が北京で開催されたITS世界会議に出展した実験車「星翼(日本名シルフィ)」。
|
|