イタ車・フラ車の他にもラリー系の国産車もちょくちょく入庫していた、学生時代のバイト先。
様々な珍車に触れられる機会のある恵まれた環境でした。
そんな中から印象的だった1台。
<
ダイハツ・
ストーリアX4>
1998年発売当初はクルマの顔を模した“
ストーリア星人”なる、
CMが話題になったあのクルマです。
この車に“X4”という受注生産のモータースポーツ用グレードが存在しました。
デルタのエボは世界で数千台の限定生産車でしたが、
どうもこの
ストーリアX4、総受注生産台数は830台程度とかなりの珍車。
こんな車もお店の売り物として入庫していたのでした。
バイト先には、数キロ離れたところにもモータープールがあり、
そこにクルマをとりに行くことが度々ありました。
ある日、駐車場にある別のクルマにナンバープレートを取り付けてきてほしいと、
ストーリア君のキーを渡されて行くことになりました。
お店の人曰く、
「アクセル床まで踏むとどこ飛んでいくかわからない車だよ〜♪」。
そう言われると踏んでみたくなるのが人情です。
店の前からゆるゆる走らせるかぎりは軽自動車のようなか細いエンジン音。
それもそのはず、このクルマは軽自動車のエンジンがベースで、
それを2倍ぐらいにパワーを高めてしまったクルマ。
なのでここまでは決して速さは感じません。
しかし、片側2車線の大通りにでて
セカンドギアからアクセルをギュッと踏みこんでみるとどうでしょう。
回転数4000rpmぐらいからターボの音とともに猛烈なダッシュが始まります。
6000回転超えても加速し続け、ホントに空を飛ばんばかりの勢いになります。
イメージ的には音よりも速く突き進む感じ、ビックリするぐらいの速さです。
宇宙人顔のクルマが大きな音たててかっ飛んでいく光景に、
周囲から“なんだアレは”的な痛い視線を感じました。
おまけにこのクルマ、パワステがついておりません(オプションだそうです)。
なのでスピード出すときはハンドルをしっかり握っていないと、
本当にに“どこか飛んでいきそう”になります。
とても刺激的な体験でした。
↓実際に乗ったクルマです。オプションパーツてんこ盛り。
ちなみに私、パワーステアリングのない車はこれが初めてでした。
ある程度のスピードが出ていればそれほどハンドルの重さは気になりませんが、
狭い駐車場での切り返しはハンドルとの格闘です。
しかも純正でもメタルクラッチが装着されており、
一般的に言えば重め(私は慣れっこでしたが…)、
さらに低速では非力なので、きちんとアクセルを煽らないとエンストしそうな…。
顔さえよければ、もっと売れてもよい車だったろうにと今でも思います。