私が学生最後の年にバイトをしていた自動車ショップは、
扱っているクルマがラリーカーや小柄なイタ・フラ車中心ゆえ、
ドイツ系や国産チューニングカーのようなハイパワー車はあまりいませんでした。
ただ、そんな中にあって国産2リッタークラス最速を誇る、
三菱・
ランサーエボリューション(以下ランエボ)シリーズは
ラリーと縁が深いということで比較的よく入庫するクルマでした。
私が運転した記憶があるのは、
・\ MRラリーアート仕様
・\ワゴン
・[ MRレースカー仕様
・Y トミーマキネンエディション(左ハンドル)
・Y
・V
\ MRラリーアートは当時最新のランエボを、
三菱の100%子会社ラリーアート社がさらにブ
ラッシュアップした正真正銘のデモカーでした。
当然メーカーチューンドだけあって尖った部分もなく、
アクセルを踏むとジェントルに速いクルマでした。
鋭角に交差点を左折したとき、気持ち悪いぐらいよく曲がる感覚が、
あまりに機械制御じみていて好きにはなれなかった記憶があります。
エボ\ワゴンは社長の所有車。
記憶が正しければ
ベンツC55
AMG(W203)からの乗り換えでした。
最近、売りに出されているので、今度は何に乗り換えたのやら。
YはRS(5速)にブーストアップ×クラッチ強化されたクルマでした。
\と違い、出足は下がスカスカで当時の愛車P10
プリメーラ並みの加速でしたが、
ターボが効き始めてからのはまさにスクランブル発信する戦闘機のようでした。
(スタイル的にはガンダム)
そのどっかんターボ加速に自分で運転していても刺激的でしたが、
たまたまショップのチーフメカがドライブする助手席に乗る機会があり、
そのアクセルの踏みっぷしに、クルマの遊ばせ方を学んだ車両でした。
Yを経てから乗ったのがVですが、一番楽しかったランエボです。
ランエボは改良されて速くなっていくのと同時に機械制御の部分が多くなっていますが、
Vはまだ人の腕で操る愉しさが強いモデルだったように思います。
乗ったクルマは見かけノーマルですが、マフラー交換ブーストアップにクラッチ強化などの
ライトチューン、恐らく足回りはノーマルに戻されていたのでしょう。
クラッチはやたら重い上にすり減っていて半クラがほとんど使えず、
スタートはエンストさせないようかなり気を遣う車両でした。
ある雨あがりの日、片側2車線の広い道路にて先頭で信号待ち、
左右を見渡せばお巡りさんがいらっしゃる気配もございません。
信号が青になった瞬間、やや思いっきりアクセルを踏んでみました。
強烈な加速Gと共に、へヴィウェット路面+スタッドレスタイヤがパワーに負けて、
さすがの4WDでも車体が左右に流れようとします。
ハンドルをしっかり握り、アクセル開度を調整しながら
重いクラッチを蹴っ飛ばし2速へシフトアップ。
すでに後続車はバック
ミラーの彼方。
カタログ値1200kgを切る車体ですので最近のランエボより加速がかなり軽く、
踏んだ瞬間から楽しめるのです。
クルマを操る刺激性と暴力性を教えてくれたクルマでした。
休日に近郊を走っていると、
ランサーエボ]にそのライバル車たる
スバル・
インプレッサSTI、
国産最高峰スポーツカーの
日産・
GT-Rをかなり見かけ(るような気がし)ます。
逆に本格的な峠になると、最近はスイスポや
MRS、
ロードスターなど
アンダー2リッターのコンパクトスポーツ系が多いように思います。
峠ではハイパワー車は性能を生かしきれなくなっているのかもしれません。
私のE36は2リッター150馬力という平均的な性能、
クーラーを利かせるこの季節はパワー不足を感じもしますが、
峠では冷房をオフにし、限られたパワーを存分に生かして走るぐらいがちょうどいいのかもしれません。