10月11日、多摩川の源流がある笠取山(1953m)から唐松尾山(2109m)
および御殿岩(2075m)を登ってきました。
3連休の最終日なので渋滞が酷そうなので出掛けたくはなかったのですが、
雲一つない天気予報に行くしかないと思い、コースタイムは短めで、
かつ360度パノラマの御殿岩目当てに選択しました。
4時前に起床、4時半に自宅を出発。
笠取山は東京側から見れば雲取のさらに奥、
山梨と埼玉の県境に位置するアプローチしづらい山です。
往きは調布から中央道に入り、八王子から奥多摩経由で向かいます。
まだ観光客の少ない奥多摩湖近辺を抜けて国道411号をひた走り、
丹波渓谷から切り立った巨大な崖のあるヘアピンカーブを抜けた先に、
一の瀬集落へ抜ける林道が右手に分かれています。
(前のE90と追っかけっこしていたので、危うく通り過ぎそうに…)
国道を分かれてからの林道は1.2〜1.5車線と広くはありませんが、
舗装もそれほど酷くなく走りやすい道です。
(逆に帰りに通った犬切峠側の道は、ダートこそないものの道が荒れています)
キャンプ場や民宿のある集落を通り過ぎ、中島川橋の先に今回は車を停めます。
道は空いていたものの、さすが奥秩父、すでに7時半を回っていました。
身支度を整え、7時54分に出発。
黒槐尾根に取り付きます。
作業平橋からのルートよりもややマイナーではありますが、
よく整備された遊歩道のような幅広い道が続きます。
少しずつ色づき始めた木々を眺めながら緩やかに高度をあげていきます。
巡視道と交差し、中巻き道に合流、道標に従って途中で山頂方向へ
分岐を進むと笠取山直下の分岐に着きます。
登山口からちょうど1時間でした。
(標準コースタイム1時間55分なので今日も50%ペースです)
ここから歩いてすぐのところにあるのが「水干(みずひ)」、
多摩川の水源とよばれる場所です。
この草の根からしたたる小さな水滴がやがて大きな川になると思うと、
なかなか感動的です。
さすがに水量はないので、ペットボトルに汲んでお土産…なんてことはできませんが、
今日は雲一つない快晴、富士山を背景に水干沢と紅葉が楽しめました。
ひととおり写真を撮ったら、分岐まで戻り笠取山頂を目指します。
9時20分、笠取山の山頂に到着(埼玉側のピーク)。
山頂は狭く見晴らしはよくないですが、ここからも富士山だけはよく見えました。
(西側の山梨側のピークの方が見晴らしは良いそうですが、私は行っていません)
5分ほど休憩した後、また分岐まで戻ります。
山頂近辺だけは稜線らしい普通の登山道です。
分岐からしばらくは、また幅の広い気持ちのよい道が続きます。
黒槐(くろえんじゅ)の頭を巻くあたりは、
やや道がとってつけたような感じでしたが(斜めに傾いている)、
いずれにしても笹はよく刈り込まれた整備された道が続きます。
黒槐山を超え、黙々と歩いていると唐松尾山が目の前に現れます。
なかなかどっしりとした山容です。
緑と紅葉が入り混じった様も風情があってよいもの。
この辺りから唐松尾までは、これまでの緩やかな道から、
やや傾斜のある道となります。
10時25分、山頂に到達。
早足だったせいかここもコースタイム(2時間)の半分で着いてしまいました。
笠取山近辺では最高峰になるのですが、見晴らしはまったくなく、
山頂自体もかなり地味です。
せっかくなら見晴らしのよい御殿岩で長く休憩したいので、
ここもすぐに出発。
御殿岩への一般的なルートは唐松尾山から道なりに下り、
途中から登り返すかたちになりますが、
山頂を出てすぐにすれ違った方から
道は荒れているけど、尾根筋に辿ると楽でしたよ!
との情報をいただき、一般ルートから外れてみることに。
分岐にはもちろん標識なんてありませんし、
写真では一面の笹薮ですが、よく見ると僅かな踏み跡が残っています。
当然、リボンなどの道標もないので尾根筋を外さないように歩きます。
これまでの遊歩道的なルートからするとかなり歩きづらく(これで笹の丈が高かったら…)、
短い区間ですが、ここが今回のハイライトかもしれません。
ピークを超えて右から一般ルートと合流すると、道は次第に岩がちになってきます。
(もっとも妙義などに比べれば何てことはないです)
徐々に近づく山頂。
開放的な光景に期待が高まります。
10時58分、いよいよ御殿岩に到着。
そして、予想以上の360度大パノラマに思わず感嘆。
ザックも背負ったまま、カメラのシャッターを押しながらぐるり。
唐松尾方面を基点に…
富士山こそガスがかかってしまいましたが、
和名倉山のバックには関東平野の街並みが見渡せます。
唐松尾山の後には国師ヶ岳がそびえ、もちろん大菩薩、南アルプスも一望。
この山深さといい、この光景を一人占めできるなら、
御殿岩だけを目的に登ってもよいとさえ思えます。
15分ほど休憩した後、名残惜しくも山頂を後にしました。
ちなみにピークには岩の頂点が2つあり、
手前を西御殿岩というようです(道標による)。
帰りは一般ルートを利用します。
上が分岐地点の写真ですが(直進が往路、左が一般ルート)、
一般ルートは踏み跡こそしっかりしていますが、ぶっちゃけ、
笹薮の急斜面なので歩きづらいことには変わりありません。
突然、歩きやすくなったと思ったら、いつの間にか本線に合流していました。
御殿岩へのルートはかなり曲者のようです。
しばらく道なりに進むと、将監峠、和名倉山、中巻き道の分岐にでます。
将監峠方面から一ノ瀬に下山して林道を歩くのもよかったですが、
今回は中巻き道を進み、途中の中休場尾根より下山することにしました。
中巻き道も非常に歩きやすい道でしたが、
古そうな石積みが古くからの道であることを感じさせます。
面白みは何もないかと思っていたのですが、
夏焼沢(?)の綺麗な滝や紅葉、ガレ場を渡ったりと、意外と楽しませてくれます。
平らな道をひた歩くこと1時間あまり、12時40分頃、
何の前ぶれもなく中休場尾根への分岐が現れました。
ちなみに分岐に道標はありませんでした。
主に営林用の道のようで、随所に道脇には切り倒された幹が置かれています。
切り倒された幹もだいぶ古く、切り株にはコケがびっしり、
幹にはキノコで軒並みキノコロードの様相。
早足で下ること十数分、
12時57分に中島川橋の駐車スペースまで戻りました。
晴天のおかげで短くても充実したプランでした。