錆びつかない魂を、走ることで

 
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彼女・・・@ / 2008年07月03日(木)
彼女・・・。

深夜TVにも飽きた、夜中の2時に携帯が鳴った。
彼女だった。

「ラーメンが食べたいの。美味しい店、知ってるから行かない?」

タンデム・シートにヘルメットを括りつけ家を出た。珍しく星がきれいだった。
彼女のアパートは、住宅街の真ん中にある。近くの幹線道路でエンジンを切り、彼女のアパートまでバイクを押した。2階の、彼女の部屋の灯りだけがついていた。

チャイムを押すと、ためらいもなくドアが開いた。
「早かったのね。」
彼女は、パジャマ姿だった。彼女の着替えと化粧で、たっぷり30分待った。
彼女が示したラーメン屋は郊外で、バイクで1時間ほどかかる。タンデムで、出掛ける。道路は、空いていた。回りに車も無く、バイクの排気音だけが響いた。久しぶりに、彼女の柔らかい感触を背中に感じ、心地よかった。

信号で止まる。白黒の横断歩道の両端で、緑色の光が点滅した時、彼女が言った。

「わたし、やっぱりお寿司が食べたい。」

30分後、国道沿いのお城のような店で、ベルトの上をクルクル回る寿司を選びながら
大きな声で笑い転げる彼女。

それが、彼女・・・。



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