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【海のむこうからのクルマ通信 】環境云々でなく、走りのいいクルマとして評価できる メルセデス・ベンツ  2006年06月04日(日)
最近、日本の自動車業界で欧州製ディーゼルをホメそやすのが流行ってる。どういうカラクリかは容易に想像がつくのだが、それはともかく、彼らの言い分は「アチラのディーゼルはクリーンでエコ」だ。
 解説しよう。まずはクリーンの意味。かつて黒鉛と窒素酸化物という毒性物質の発生源と敵視されたディーゼルだが、最新のそれはたしかに出す毒は大いに減った。コモンレールという高性能な燃料噴射技術にターボをかけて、燃焼そのものがまず改善されたことに加え、黒鉛を貯めておくフィルターや窒素酸化物を分解する触媒の開発の進展があったからだ。そうした最新のディーゼルは欧州の排出ガス規制ユーロ4をパスし、現在の日本の規制にも通るレベルになっている。ただし、である。「大いに減った」のであって、「ゼロになった」のではない。
 もう一方のエコとは、CO2についてのことだ。ディーゼルはCO2を出さないかのような言いっぷりをする人が頻出する昨今だが、そういう業界人に煙に撒かれてはいけない。ガソリンだろうとディーゼルだろうと、化石燃料を燃やすクルマは、すべからくCO2は排出してしまうのである。ディーゼルがCO2の面でエコだというのは、単に燃費がガソリンよりよく、燃やすぶんが少ないから、結果として出すCO2が少ないというだけのことである。燃費のよさに気をよくして走り回れば、貴方が出すCO2量はどんどん増えるのだ。
 要するに、現状のところガソリンと欧州製の最新ディーゼルは、環境の面では結局のところ五十歩百歩。どちらがいいとか悪いとか、はっきりとは言い切れないレベルの差である。となると、とるべき態度は「走って嬉しいほうのエンジンがいい!」だ。

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