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フェラーリ 599  2007年03月18日(日)
ダイエット効果絶大のフェラーリ
戦闘機のように力強く、軽く駆けまわる


マラネロの後継となる2シータービッグフェラーリがリリースされた
スカリエッティとエンツォのテクノロジーを搭載するそのニューモデルの実力は?
599の登場で、いま新たなフェラーリ神話がはじまろうとしている

 612スカリエッティのリリースで新たな世界観を打ち出したフェラーリの12気筒モデル。ヘリテージを感じさせるオールドスクールなデザインと、サーキットからフィードバックされる最先端技術が搭載され、注目を集めている。
 599はその2シーターバージョンとして新たにラインアップに加わった。ポジションは575Mマラネロの後継。より時代感が取り入れられ、ラグジュアリーテイストを兼ねそろえたのが特徴だ。
 そんな599スカリエッティと骨格を共有する。フレームはマラネロとは違うアルコア社製アルミスペースフレーム。アルコア社はあまり馴染みがないかもしれないが、旅客機のホイールなどを製造する世界屈指のアルミ製造メーカーである。599はそれを採用することで、剛性を高め、かつマラネロよりも150kgの減量に成功している。
 ただし自慢の65度V12気筒エンジンはスカリエッティからスライドされたものではない。エンツォ用ユニットをベースに細部を再設計し、それをデチューンした。とはいえ、マックスパワーは620馬力。もはや尋常じゃない領域に突入している。
 コクピットに座ってまず目についたのは、430をさらに大人にしたダッシュまわり。撮影車はオプションのカーボンダッシュパネルが付いていたので、さらにスペシャル度は高まる。
 スターターはステアリング上の赤いボタンで、左の親指で押すとフォンと12気筒が目覚める。この瞬間、ドライバーはいま自分がフェラーリのコクピットに座っていることを再認識することだろう。
 メーターはセンターにイエローのタコメーター、その右にスピードメーター、左に液晶のモニターがレイアウトされる。演出は十分。と同時にエクステリア同様イタリアンデザインの妙を感じさせる。色使いを含め、他の国のメーターではお目にかかれそうもない。
 トランスミッションは従来のF1がさらに進化し、F1スーパーファストとなった。これは430からスタートしたマネッティーノと連動するもので、最短でなんと0.1秒でシフトチェンジを行う。0.2秒を誇るアウディのDSGをさらに上まわるから恐ろしい。
 走り出してからは、まずボディの軽さに驚いた。このクルマは前に立つとわかるが、ボンネットがデカく軽快なイメージはない。それがひとたびアクセルを踏み込むとまるでライトウェイトスポーツにでも乗っているような感覚となる。その軽さはボディだけでなく、パワートレーンを含んだものだ。
 そしてスピードを上げていくと、今度はステアリング上部に隠れていたレブカウンターが左からひとつづつ光りだす。まさにF1マシン。オーナーを満足させるのに事足りる演出だろう。
 まるで戦闘機のように力強く、そして軽く駆る走りに感動しながら、次に驚かされたのは静粛性だ。
たしかにあの甲高いエンジンサウンドは聞こえるのだが、それ以外の風切り音、ロードノイズなどは思いのほか遮断される。この辺はこのクルマがよりラグジュアリー方向に振られている証。その意味でもかなり「大人向け」に味付けされたフェラーリと断言できる。

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フェラーリ 599
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