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【バイヤーズファイル】BMW 3シリーズ  2008年01月21日(月)
さらなる飛躍を遂げた プレミアムカーの雄

実質的にはE36のブラッシュアップ版的内容であった先代E46から一転
革新のコンセプトとメカニズムを採用し、第5世代へと進化した現行型E90
大幅なサイズアップと高級化したメカは3シリーズにさらなる飛躍をもたらした


“プレミアムD”市場をリードし続けるBMW

 BMWの屋台骨を支える3シリーズは、奇数代で革新のコンセプトとメカを採用し、偶数代でそれを熟成させるという手法で第4世代まで進化を続けてきた。過去へと遡り、E21E30E36E46の関係を思い浮かべれば、「たしかに」と納得してもらえるだろう。
 となると、第5世代は大きく変貌を遂げる世代。事実として、E65・7シリーズを出発点とする新世代BMWの斬新なスタイリング(手がけたのは言わずと知れたクリス・バングル)と、E60・5シリーズで明確になった革新のシャシーテクノロジーを融合させるカタチで、5代目E90は新しい3シリーズの姿を具現化して見せた。
 また、E90のポジショニングについて改めて考えれば、大きな影響を与えたのは1シリーズの登場。前身の3シリーズ・tiコンパクトは3ドアだが、1シリーズのボディタイプはより実用性に優れた5ドア。弟分が成長したことで、3シリーズもサイズを拡大しやすくなったということだ。
 そこでE90のサイズに注目すれば、4525×1815×1425mmの3サイズはE46と比べて55mm長く、75mm幅広く、10mm高い設定。ホイールベースも2725から2760mmに延長され、「まるで4シリーズ!?」と言いたくなるほどボディは大きくなった。
 駐車事情のよくない日本では、とくに1.8mを超えた全幅と、4.9から5.3mに拡大した最小回転半径に話題が集中。発売当初は、扱いやすいサイズのかつての3シリーズを懐かしむ声が多方面から聞かれたものだ。とはいえ、杓子定規な考え方をしなければ、E90も日本の環境に十分適応している。
 たとえば立体式駐車場。全幅1.8m制限の場合でも実際には余裕を見込んで設計されていて、物理的にはOKというケースが多い。また、トレッドをさほど拡大しなかったこと(前19mm/後20mm)も駐車パレットへの適合という面では有利に働く。日本投入から2年半を経過し、E46からE90への乗り替えがスムーズに進んでいるのは、「そうした理解が広まってきたから」とも考えられる。
 またデザインに関しても、75シリーズで免疫ができているから、よりバランス指向でまとめられた3シリーズのスタイルにはすんなりと馴染むことができたファンが多いはず。そして、こうした新世代BMWのデザインに目が慣れてしまうと、旧世代のモデルが一気に過去のモノに見えてしまうようになる。クリス・バングル流のデザイン戦略に、世界中がまんまとはまってしまったわけだ。
 で、3シリーズの今を見れば、そこが定位置であるかのようにプレミアムDセグメントの中心に鎮座している! E90の投入で、ブランド力はさらに強固になった。

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