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国別オススメ指南 クーペやスポーツカーだけがイタ車じゃない!  2008年02月05日(火)
イタ車=走りやデザインの一発芸という近年の認知は寂しすぎる……と沢村慎太朗
本来、イタ車の魅力はその三次元空間構成力にみせる神業の冴えだとか
また、クーペ&スポーツカーだけじゃないともそんなこんなで下の5台。
たしかにどれも魅力的!


Main dish 新車で買えるオススメ
アルファロメオ アルファ159 2.2JTSセレスピード プログレッション
往年のプレミアムメーカーだったころを思い出させる1台
 自動車の種別で使うプレミアムとは、各部のメカに普通よりもお金や手を掛けてつくり、そのぶん普通よりも高価で売るもののことをいう。そんなプレミアム車は、今やベンツBMWなどのドイツ勢ばかりが目立つが、じつはイタリアにもあった。往年のアルフォロメオが、まさにそういうクルマをつくっていた。60年代のアルファは普通のセダンにDOHCエンジンや5段MTを積んだ。70年代になると、日産GT-Rで今話題のトランスアクスルも採用した。言ってみれば、スカイラインどころかティーダあたりまでGT-Rと同じ形式のメカを備えていたのである。
 そんな往時の栄光を、今に蘇らせんと生み出されたのが159である。
 159は駆動方式こそ涙を呑んでFFで我慢したものの、車体やサスなどのあるゆるメカを、クラス標準を超えたレベルで仕立てた。というのも159は当初166の後継車として開発が進められていた。今のようなDセグメントでなくEセグだったのだ。そらまあクラスを超えたメカになって当然だ。乗ってみれば、そのことはすぐに分かる。走りのレベルは並のFFのDセグを軽く超える。プレミアムでない「普通の」欧州Dセグ車のV6モデルは破綻寸前の情けない走りしかしないが、159はV6を載せても、4WDをそこに組み合わせることで余裕でエンジンの重さとパワーを受け止めてみせる。
 アルファはフィアット傘下に入った90年代から最近まで、安仕立てのDセグメントを作ってしのいできた。156は売れたけれど、それはちょいと転がすと愉しさは味わえるが、本気で踏むととっ散らかる低次元エンターテイメント車だった。しかし159は違う。往年のプレミアムメーカーだったころを髣髴とさせる、非凡な内容のセダンなのだ。
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Side dish 新車で買えるオススメ
フィアット ムルティプラELX
見ても乗っても、楽しく気持ちがいい異能ミニバン
 イタリアの芸術は、二次元の絵画だけでなく、三次元の建築や彫刻でも名高い。それとまったく同じように、イタリアの自動車づくりの最大の優位性は三次元の構成力がずば抜けているところにある。
 三次元構成力とは、すなわちパッケージ設計である。たとえば、初代ゴルフは現代のFF実用車パッケージの教科書といわれるが、それを生み出したのはドイツ人ではなく、イタリア人のジウジアーロだった。BBやカウンタックのエンジンや駆動系のレイアウトは魔法のような鮮やかさだ。そして、そういうイタリア人の三次元構成力が存分に発揮された現代車がムルティプラである。
 ムルティプラは、次世代動力源を積むことを視野に入れて開発されたため、車体フロアが二重になっている。同じような経緯で二重床となったベンツAクラスは、重心の高さから来る操縦性の破綻に苦しんだ。しかしムルティプラはそれを、トレッドを超ワイドにすることで回避。そして、これが生んだワイドな車体幅を横3座というシートアレンジに生かした。結果生まれたのは、乗り込んで楽しく、また走って気持ちいいという、じつに健康的な喜びに満ちた異能のミニバンである。イタリアだからこそムルティプラは、そういうクルマになれたのである。
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中古車で狙えるオススメ

フィアット プント 先代
中古車は安いしじつはけっこう穴な1台
 全長3.8m×全幅1.7m弱のボディに4人が座ってどこも我慢しないで済む完璧な居住空間をしつらえてみせた2代目プント。格好に走ってパッケージを見捨てた現行型に代替わりした今こそ、その実力が光って見えます。
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アルファロメオアルファ166
艶を感じさせてくれる数少ないサルーン
 後席空間は厳しいけど、それをカバーして余りあるデザイン能力の高さに唸る。ランプ類を幼児のお絵描きのような輪郭にしたり、妙なグリルで「個性」を標榜する今の自動車デザインのガキっぽさから比べると、じつに大人。
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フェラーリ F355
360モデナよりF430よりこっち!
 360モデナは締りのない格好になってしまった。走りのほうだけはF430で改善を見たけれど、格好のバランスの悪さは根治していない。F355は、格好も走りも完成度が高い。フェラーリV8ミド史上に残るヴィンテージだ。
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