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家族も幸せにするクルマってなに? シトロエン C4ピカソ  2008年04月24日(木)

フランス生まれのおしゃれミニバンは
個性的でなおかつしっかり実用的



 数多くのニューモデルが日本に上陸した07年は、輸入車のけっこうな当たり年。「魅力的」と感じたクルマが多かったが、C4ピカソはなかでも上位にランクする存在だ。

 何に惹かれたかと言えば、まずはスタイル。ミニバンというと、どうしても所帯じみたイメージをまといがちだが、C4ピカソはとにかくスタイリッシュでおしゃれ。「さすがフランス車!」と感心させられる。

 で、第2の要点は開放感。大きなガラス面積と、高めのアイポイントを持つミニバンはそもそも開放感と見晴らしのよさを売りとするが、C4ピカソは「その次元」が違うのだ。フロントガラスはルーフまで大きく回り込んだ形状で、それがパノラミックガラスサンルーフ(オプション)へと連続するデザイン。キャビンから前方、サイド、上方を見回すと、まるでサンルームにいるような錯覚に陥る。開放感は極めつけだ。

 ミニバンは日常にどっぷりつかった実用車の印象が強いが、C4ピカソは異質の存在。スタイルも、キャビンも、さらにはインパネも非日常の感覚であふれている。家族みんなで楽しめるクルマがほしいが、家族を理由にクルマへのこだわりや、自分の生き方やスタイルを犠牲にすることはしたくない! そんな人にピッタリの選択となるに違いない。

 先代ピカソは2列・5人乗りのシート配列だが、2代目では3列・7人乗りのロング版、グランピカソが新登場。上陸したのは当然“グラン”のほうで、日本のニーズにきちんとマッチしているのがうれしい。

 動力性能や走りのスポーティさを重視するなら、エンジンの力をフルに生かす6速のEGS。イージーかつ自然な走り味の2ペダルが望みなら、4速のATがお薦めだ。車重は1.6トンを超えるが、ATでも走りに不満を覚えることはまずない。

 リヤのエアサスもメカの注目点。後席の快適な乗り心地と、しっかり感ある走り……みんなが満足の走りを実現するだけでなく、めいっぱい乗せても、積んでも姿勢変化がないのも○だ。リヤに対してフロントサスが負け気味、パワステの操舵力設定に少しクセがある……という点は引っかかるが、魅力はそれを確実に上まわる。高速安定性、コーナリング性能、乗り心地ともレベルは高い。つまり、走りにスポットを当ててもC4ピカソは魅力的な仕上がりだ。

 このほかCセグベースのモデルでは、VWトゥーランルノーグランセニックプジョー307SWも注目株。より強い個性を求めるなら、3+3のフィアットムルティプラという選択もある。近頃の輸入ミニバン界は、意外なほど充実している。


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