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ハイオクとレギュラーの違い2007年11月11日(日)
   さて、昨日の続きです。

   ガソリン車に軽油を入れてはいけないことは説明しました。

   それは、ガソリンと軽油では石油の種類が違うからです。

   今日は、同じ種類の石油なのに、ハイオクとレギュラーに区別されるガソリンについて説明したいと思います。

   先ず、ガソリン車にはハイオク(プレミアム)指定の車と、

   レギュラー(ガソリン)指定の車が存在します。

   ちなみに、かっこ内は車検証上の表記です。

   昨日書いた「燃料の種類」という欄に記載されています。

   今日のブログをいきなり見た方は、昨日の分を読み返してください。

   おさらいになますが、ハイオクとレギュラーの違いは、そのオクタン価です。

   どちらもガソリンであることに変わりはありません。

   なので、ハイオクとレギュラーを入れ間違えても、

   軽油とガソリンを入れ間違えた時のように、

   車が壊れてしまうということはありません。

   ただ、多少の不具合は生じます。

   最悪の場合は、大きな故障に繋がる可能性もあります。

   ではその辺りを説明していきます。

   一般的に、ハイオクはレギュラーよりもその性能が優れているとされています。

   何をもって性能が良いというのかはさておき、

   取り敢えずは、ハイオクの方がレギュラーより性能が上だと言っておきましょう。

   実際、ハイオクの方が値段も高いしネ。

   それでは具体的な数値を示してみましょう。

   日本工業規格(JIS)の規定では、

   ハイオクはオクタン価96以上のガソリン、

   レギュラーはオクタン価89以上のガソリンと定められています。

   オクタン価は高いほど、ガソリンの精製純度も高いということです。

   オクタン価の高いハイオクガソリンは、

   レギュラーガソリンよりも引火点が高く、燃焼しにくいガソリンです。

   純度が高いのだから燃えやすいのでは、と考える方もいるでしょう。

   しかしそれは間違いです。

   理由は化学の教科書を引っ張り出して調べて下さい。

   この燃えにくいハイオクガソリンを使用すると、

   エンジン内の混合気をより高く圧縮することができます。

   その結果、燃焼時の出力が大きくなるのです。

   また、燃えにくいハイオクガソリンは、ノッキングを起こしにくくなるという利点もあります。

   ノッキングとは、エンジン内の燃焼室で燃料が異常燃焼することです。

   本来、エンジンはピストンによって空気が一番圧縮された時にガソリンが燃えるよう設計されています。

   しかし、ピストン自体の持つ熱などによって、

   本来のタイミングよりも早くガソリンが着火してしまうことがあります。

   これがノッキングという現象です。

   ノッキングはガソリンの自然燃焼(故意では無い燃焼)なのです。

   もちろん車にとって好ましい状態ではありませんが、故障というわけでもありません。

   まぁ極端になると故障ですが・・・・・

   ノッキングの発生原因は様々ですが、よくあるパターンでいうと、

   坂道の上りで、エンジンからカラカラという異音と共に微妙な振動が発生したら、

   それがノッキングです。

   最近では、ノッキングをセンサーが検知し、点火時期を調整してこの現象を防ぐ車もあるので、

   高年式の車に乗られている方には、あまり体感する機会が無いかもしれません。

   以上がノッキングの概要です。

   ですので、燃えにくいハイオクガソリンはノッキングを起こしにくいのです。

   お分かり頂けたでしょうか。

   このハイオクの利点をアンチノック性能といいます。

   ハイオク指定の車は、ハイオクガソリンのアンチノック性能を前提でエンジンの設計がなされています。

   ですので、ハイオク指定の車にレギュラーを入れると、

   ノッキングが発生しやすくなります。

   前述した通り、ノッキングは故障ではありませんが、故障に繋がる可能性があります。

   それに、ノッキングは不必要にガソリンを燃焼させるので、燃費も下がります。
   
   ですので、
   
   ハイオク指定の車には、惜しまずハイオクを入れましょう。


   では、レギュラー指定の車にもハイオクを入れた方が良いのでしょうか。

   それは一概に正解とは言えません。

   なぜなら、ハイオク指定の車が、ハイオクガソリンを入れる前提でエンジンの設計がなされているのと同じで、

   レギュラー指定の車には、レギュラーガソリンを入れる前提でエンジンの設計がなされているからです。

   それぞれの設計に見合った燃料を使用するのが、基本的にはベターなのです。

   ハイオクの方が性能が良いからといって、

   レギュラー指定の車にわざわざハイオクを入れるのは間違いです。

   ハイオクガソリンとしての性能の高さは、

   エンジンの圧縮比や点火タイミングなどをハイオクに合わせたエンジンでなければ、

   その性能を発揮させることができません。

   車側に能力がないとあまり意味が無いのです。

   ただ例外的には、レギュラー仕様の車にハイオクを入れることによってメリットが発生することもあります。

   それは、古い車の場合です。

   車というのは機械ですので、時間の経過と共に経年劣化していきます。

   その度合いは、使用頻度やメンテナンスの仕方によって様々ですが。

   で、その経年劣化が著しい車には、エンジン内部にカーボンと呼ばれるガソリンの燃えカスが蓄積されています。

   このカーボンは、エンジンがその性能を最大限発揮することを妨げる上、燃費が悪くなる原因にもなります。

   こういう場合、ハイオクを入れることによって現状が改善されることがあります。

   それは、ハイオクが単にオクタン価が高いだけでなく、

   その中にエンジンの燃焼室を掃除する清浄剤もブレンドされているからです。

   長年愛用し、燃費が下がってきたレギュラー車に、時々ハイオクを入れるとまた燃費が向上する。

   といったことは、上記の理由からです。

   しかし、その判断を素人がするのにはリスクがあります。

   なぜなら、汚れきったエンジンにいきなり洗浄剤の含まれたハイオクを入れると、

   蓄積されたカーボンの塊が削げ落ち、エンジン内部を詰まらせてしまう危険性があるからです。

   できることなら、その判断は車屋さんと相談してからにしましょう。

   やはり基本は、レギュラー指定であればレギュラーを入れましょう。


   またその他の例外として、

   平行輸入車に乗っている方、特にアメ車にいえることなんですが、

   そういう方は車検証の燃料の指定に関わらず、ハイオクを入れた方が良いです。

   というのは、

   先程書いたハイオクとレギュラーを区分するオクタン価の規定値が、国によって違うからです。

   一番高いのはアメリカです。

   日本はかなり低めの設定です。

   アメ車よりも日本車の性能の方が勝っているから。

   ではありません。

   日本は石油資源に乏しいからです。

   アメリカで流通しているレギュラーガソリンのオクタン価は、

   日本のハイオクガソリンに匹敵します。

   ですので、並行輸入車、特にアメ車に乗っている方は、

   ハイオクを入れた方が良いです。

   輸入車でもディーラー車であれば、日本仕様になっているのでこの必要はありません。

   車検証の記載を確認すればOKです。


   今日も長くなりましたがまとめると、

   ハイオクもレギュラーも、多少の違いはあれど同じガソリン。

   ガソリン車に入れるのはこの何れか。

   どちらを入れるかは、車検証に書いてある通りに従うのが無難です。

   それで車が壊れたら、ディーラーに文句を言いましょう。
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